メニューボタン

ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 NPOホットライン信州』様長野県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

子どもの居場所づくり(信州こども食堂) 学習支援、生活支援

概要

様々な子どもたち(物質的・精神的)と貧困な家庭の子ども(基本的には、貧困家庭、ひとり親家庭、孤食の子どもたち)の居場所づくりとして、無料で食事を提供し、一緒に作り一緒に食べる、こども食堂・学習支援・世代交流などで対人関係のコミュニティーづくりをめざします。

中間報告
子どもの居場所づくり応援リレー

中間報告

201709/21

特定非営利活動法人 NPOホットライン信州  中間報告(2017年2月14日 現在)

[活動に至る背景]

当法人で実施してきた24時間無料電話相談の多くが生き辛さ・生活困難・希死念慮等を抱えた40~50代の働き盛りからの相談であり、そのほとんどのケースが、幼少期の家庭環境(孤食・貧困・親子間の軋轢など)が原因とみられるものであった。成人してからでは心身の回復を図ることが困難である。幼少期から、自分を受け入れてくれ、安心して参加でき、世代を超えた地域の交流による暖かく楽しい食事と「見守り」の目をつくることで、心豊かに成長できる「居場所」で、今悩み苦しんでいる子どもたちを支援することができると考え、「おいでよ一緒に食べよう。みんなで食べるとおいしいよ」と呼びかける信州こども食堂を始めた。 

[活動状況]

信州こども食堂を9月1日~2月5日現在までに、71回開催し参加延人数2,946人となった.。また、長野県庁・長野市役所・県松本合同庁舎・塩尻市民交流センターにて子どもの居場所づくり応援リレー(フードドライブ)実施、約4,000点を超える支援物資の提供を受け、要支援者への周知・配布を行っている。その他には、ながの環境パートナーシップ会議が主催した「ながの環境団体大集合2017」で子ども食堂の取り組みをアピールし、コンテストで入選した(2017年1月29日)。現在、信州こども食堂には「ぜひ今後も続けてもらいたい」との声が多数寄せられ、次の開催日についての問い合わせも多く、地域の子ども・親・活動に参加しているボランティアスタッフについても欠かせない居場所として定着しつつある。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

県下各地に拡がった子ども食堂が信州こども食堂ネットワークを作り、情報交換・フードバンク活動に寄せられた食材を融通しあうなど、連携して活動している。信州こども食堂は開催地区各地の特色を生かし、会場は公民館・民家・お寺、被災地熊本での保育園・学童クラブ・仮設住宅など、参加者も子どものみならず、学習支援を手伝う学生、親子、高齢者、障がい者、元先生、お坊さん等、場所も参加者も多様となっている。イベントも地元企業からの協力で、生命の大切さを伝える紙芝居で食材のルーツを理解し、食事前のいただきますなど食育の場ともなっている。今では、子どもたちがのびのびと過ごすことができ、育児に疲れた親にとっても安心して一息つける欠かせない場所として浸透している。主催者側が実働を行うことで、参加者の声・笑顔と接し、情報発信、次の企画への推進力となっている。

一方、当初の「貧困対策・困窮支援」などのキーワードとのセットであるイメージもできてしまっていて、来たくてもこられないなどの声が聞かれることもある。心の貧困・見えない貧困が生まれている現実もあり、地域に開かれた「誰でも気軽に来られる居場所」としての定着を図ること、子どもの成長へ寄与することはすぐに結果が見えることではないため、時流に乗った一時のブームで終わることなく、長く続けていかなければならない。そのための運営スキームの検討が必要である。

  • 子どもの居場所づくり応援リレー
  • 信州こども食堂
  • 長野環境パートナーシップでの活動報告
  • 応援リレーに提供された支援物資
終了報告
特定非営利活動法人 NPO法人 NPOホットライン信州 終了報告の写真

終了報告

201803/21

特定非営利活動法人 NPO法人 NPOホットライン信州 終了報告

[解決したかった現状と課題]

私たちは、過去5年間で2万件の相談と面談・同行・生活支援によって、母子家庭や生活困難な人を自立させた。特に、働き盛りの40代が心の病に苦しむ人が多く、幼少期に様々なストレス・パニックを受け発症している。また、成人になっても社会に適用 できずに「うつ病」を患う人が多く、心の病は、成人になるほどその回復が難しく、幼少期からの対応が重要であることから、子どもらの居場所づくりを始めた。

[活動内容]

子どもや親の悩みに対する24時間無料電話相談と同行・面談・生活必需品支援活動を展開した。また、様々な媒体を活用し、広く余剰食品や生活物資の提供を呼び掛けて受け取り、生活困難者やこども食堂に再利用するなど、子ども応援リレー(フードバンク)を県内で展開しました。その食材を利用しての信州こども食堂は、学校や家庭でない、第三の居場所として地域のコミュニティの場としての広がりを見せている。

[活動成果]

電話相談は837名、面談・同行支援284回、フードバンクでの食料・物資支援86回、寄贈品受け取り120回、フードドライブ約2,000点、特に地域のふれあいの「こども食堂」は、信州こども食堂ネットワークを設置したことにより、県下各地に拡がり地域の特色を活かした。多様性のある「信州こども食堂&学習支援」は、県内45カ所、参加者約子ども6,000名、大人7,000名の合計13,000人が参加した。

[工夫したポイント]

寂しい・孤食な相談者には最寄りのこども食堂で食べることで信頼関係が出来た。子どもにとって「みんなで家庭の雰囲気」と楽しさを味わい、食物の大切さを理解し社会的な視野を身につける工夫をした。

[活動の反省点]

こども食堂は「貧困対策・困窮支援」などのイメージがあり、来たくても来られないなどの声が聞かれた。心の貧困・見えない貧困が生まれている現実もあり、地域に開かれた「誰でも気軽に来られる居場所」としての定着を図ることや、子どもの成長へ寄与することはすぐに結果が見えることではないので、時流に乗った一時のブームで終わることなく長く続けていかなければならないため、サポートが必要であった。

[今後の課題・展望]

ケーススタディーの回数を重ねることにより、より充実し実状に即した質の高い内容を提供することが可能になり、利用者のニーズをより正確に把握することで活動が定着し効率的・効果的な運営を図る。また、将来的な広がりとして、「こども食堂」を体験して育った子どもが成長し、年下の子ども、地域の高齢者を支援していける力がつき、活動を途切れることなく続けることで、信州地域に活力が生まれることを期待する。

  • “笑顔でつなぐ“信州こども食堂応援リレー
  • 信州こども食堂学習支援で輝く子どもの未来
現在位置は
このページのトップへ戻る