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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『一般社団法人 ほっこり』様京都府 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

障がいのある子どもと家族を支え、地域とつなげる ネットワーク事業

概要

障がいのある子どもを育てることとなったお父さんやお母さんが、安心して子育てができる環境をつくっていけるように、障がい者支援施設「ほっこりステーション」が主体となって、障がいを理解するための本の貸し出しや障がい児の家族や支援者の困りごとを解決するための学習会・交流会を実施し、「ささえる」「つながる」を形にしていきます。

中間報告
小さな交流会〔枇杷(びわ)灸体験〕

中間報告

201709/21

一般社団法人 ほっこり 中間報告(2017年2月16日 現在)

[活動に至る背景]

私たちは、障がい者施設を運営する法人です。日々大人になった障がいのある人や家族と関わる中で、小さい頃からの家族や地域の人たちの関わりがとても大切だということを実感しています。障がいを受容する。家族が向き合う。支える人がいる。地域の中での関わり、支えなど大切なことを知っている私たちだからこそ出来る支援をしていきたいという思いで、「継続的な交流」「学びの場を持つ」ことを目的にこの事業に取り組みました。また施設は一般の方が足を運びにくい所であってはいけない、どんどん人に来てもらい、困っている人の「駆け込み寺」のような存在でありたいという思いも、この事業につながっています。

[活動状況]

小さな交流会・・・障がいのあるお子さんを育てるご家族が集まり、日々の様子を交流。施設職員がサポーターとして交流会に入る他、大人になったお子さんをもつ親御さんに話をしてもらうなどの内容で実施。

ほっこり文庫・・・交流会などで要望のある本(障がい関係) お勧めの本を購入。3月より貸し出しを始める準備中。

自閉症理解のための初期講座の開催・・・障がいのあるお子さんを支える人たち(家族・療育・保育関係者など)に向けた基礎講座を実施(全5回連続講座)、29年3月より月1回予定。現在参加者を募集中。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

交流会などの広報は、ブログやFacebookを中心に行っていますが、実際に参加された方にきっかけをお尋ねすると口こみで来られた方が多いです。内容が障がいについてということから、「人に聞いて」というのが安心して参加してもらえるきっかけになるという事が分かりました。現在、保育所・幼稚園・学校を中心に連携を取り親御さんへの情報提供をしていただけるよう動いています。

障がい者施設を運営する私たちが行う事業としての強みは、やはり「拠点となる場所」があるということ。この強みを最大限に生かし、交流会などの企画を開催していない時でも施設が稼働している時間内(月~金、8:30~17:30)であれば相談を受けたり、お話をすることが可能です。辛い時ふらっと寄って話が出来る場所があるという安心感をもっていただいています。半面、施設の稼働時間は施設を利用している方がおられるので、時には優先順位を付けざるをえない時もあり、悩む時もあります。

すでに事業実施期間の半分が過ぎようとしていますが、事業内容が後半に詰まっていますので、今後より丁寧な広報や取り組みが必要になってくると感じています。

  • 小さな交流会〔枇杷(びわ)灸体験〕
  • ほっこり文庫の一部
終了報告
一般社団法人 ほっこり 終了報告の写真

終了報告

201802/10

一般社団法人 ほっこり 終了報告

[解決したかった現状と課題]

「我が子に障がいがあるのではないか・・・」と不安に思っているとき、「障がいがあると言われたが受け入れることが出来ない」というような状況のとき、支援センターなどの公的な機関に相談に行くのは難しく、家族が抱え込む状況になってしまう場合があります。家族が安心して子育て出来るような取り組みとともに、地域の人たちが「理解者」「応援団」になるような取り組みが必要だと感じています。

[活動内容]

小さな交流会で、家族の心と体の健康を支援する取り組みを実施しました。自閉症の基礎を学ぶ研修を行い、子育て時期に関わる支援者のスキルアップを図りました。また、障がい者施設に障がい理解のための文庫を設置し、地域住民、家族、支援者に貸し出しを行いました。

[活動成果]

・小さな交流会では、看護師による家族の健康チェック、大人になった障がいのある人の親御さんを囲んで交流会を行いました。(全7回、延べ105名)

・自閉症支援のための基礎講座を実施し(全5回)、家族、支援者、学校の先生など広く子どもたちに関わる人が参加しました。(延べ103名)   

・ほっこり文庫では、月平均30冊の貸し出しが行われました。

[工夫ポイント]

研修、小さな交流会を通じて家族や支援者の声を拾い、本を購入することが出来ました。まだまだSNSよりも口こみ、人づての声掛けが情報源となる地域なので、生の声を拾える機会が持てたことが良かったです。

[活動の反省点]

小さな交流会では、本の読み合わせをするなどして、本の中に書いてあることが全てではないということを知ってもらった上で、購入する本をご家族と一緒に決めて行きました。そのため、実際に本を購入するまでに時間がかかってしまい、事業が終わるころになっての購入になり、広報が遅れてしまいました。事業終了後も引き続き貸し出しを行い、一人でも多くの人の役に立つよう取り組んでいきます。

[今後の課題・展望]

自閉症に対する基礎講座は実施できましたが、実際の支援を学ぶ機会は継続して実施していく必要があると感じています。障がいのある子ども本人と家族への支援、支援者への支援、地域づくりのための支援という、概ね3つの支援が必要だと感じていますが、その全てにおいて、ネットワークが大切なので関係各所との連携をより強くしていくような事業を展開していきたいと考えています。

  • 自閉症支援基礎講座
  • 小さな交流会
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