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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『ロハス南阿蘇たすけあい』様熊本県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

仮設住宅入居者の家財道具搬出並びに家屋保存と生活フォロー

概要

被災者の仮設住宅入居が始まりました。仮設住宅入居者の中には家屋の損傷がひどく、家財道具もろくに搬出せずに入居した方もいます。貴重品や思い出の品、使用できる家具などが多く残されている中で、倒壊の危険性やマンパワー不足から搬出して使用するという流れには至っておりません。私たちは、家財道具の搬出を中心に、家屋の中で散乱し腐敗したゴミの片付け、家屋の修繕やメンテナンスなどを行うと同時に、支援物資を広く募集し必要とする人たちに提供しようと考えております。

終了報告
地震で倒壊したお宅から車の救出

終了報告

201710/02

ロハス南阿蘇たすけあい 活動報告

[活動の概要]

当団体では、家財道具の搬出を中心に家屋の修繕や保全活動を主として行ってきました。

対象者として熊本地震の被災者としていますが、今回の活動では仮設住宅入居者を中心に実施しました。

活動期間は、2016年7月初旬から2017年4月現在まで継続しています。

活動の内容としては、仮設住宅入居者からの依頼を受けて、現地調査を実施した後にボランティア派遣の計画を立てる。その計画を基にボランティアを派遣して依頼を実行する。依頼実行後は依頼者に現場の状況説明(荷物の引き渡し)をして作業完了となります。

現在までに150件以上の引越しや荷物の搬出と家屋の修繕活動を実施しております。

特に荷物の搬出においては、人力での実施が困難と予想される場所では有資格者を派遣して重機を用いたボランティア活動を実施しております。人力だけでの作業は、時間と人を非常に多く要するために重機と人力での作業を並行して実施しました。また団体理事長が作業時の安全管理を徹底しており、保護具の着用から始まり、危険予知訓練といったことも実施して事故防止に尽力しておりました。作業開始から現状まで作業事故など無く作業も実施しております。

家屋の修繕活動では、震災発生後初期に屋根をブルーシートで養生した家屋などが、時間の経過によって再度ブルーシートを張り替える必要が生じたので実施しました。また、作業内容に関しても石垣の補修や庭の草刈り、家屋の傾きの修繕や外壁の補修なども実施しています。一部専門的な知識を要する作業に関しては、専門ボランティアのスケジュールを調整して作業にあたっています。

計画当初はビラなどの配布物を利用して、広く対象者を募集しようと考えておりました。ですが実際は私たちの活動自体が広く認知されたこともあり、口コミが依頼を呼んで作業依頼は非常に多かったです。依頼者を募集するためのビラを作成するという方向から、活動終了時に活動報告書を手渡して活動内容を広げてもらうという方向にシフトしました。

また、当初は人力での作業の割合を多く考えておりましたが、予想以上に重機を用いる場面が多くなっております。荷物の搬出やすべての活動において重機や軽トラなどを使用しており、重機で使用する軽油代を含めて車両購入費や車両維持費と交通費が非常に多くなっています。

スケジュール面においては、危険作業実施時の作業監督を任せることのできる人間が少ないこともあり、現場が重なると並行して作業を実施することが出来なくなります。

  • 地震で倒壊したお宅から車の救出
  • 土砂の中の車の救出
  • 解体前のお引っ越しのお手伝い
  • ぶどう農家さんの摘果作業のお手伝い
  • 農業ボランティアサツマイモの収穫のお手伝い

<成果>

全ての依頼者の作業を完遂できているわけではないのですが、作業を実施させて頂いた多くの方から「有難う」という言葉を頂きました。また、口コミで紹介をたくさんいただけたことを鑑みると、私たちの活動は一定の評価を得ていたと感じております。

また、震災から一年が経過した現在、熊本県を中心に活動を継続しているボランティア団体は非常に少なくなっております。当団体は任意団体でありながら毎日活動を継続しておりますので、南阿蘇村での認知度も非常に高くなっております。また、県内外からの一般ボランティアのリピーターも多いことから、団体としての活動や方向性、対応といった面でも一定の評価を得ていると思っています。

経費の計算に関して、重機をこれほど多用すると考えておりませんでした。また車両の購入費等が団体の費用を圧迫するとも考えていませんでした。経費管理の観点で見通しが甘かったと感じております。

また、すべての依頼を完遂できていないことは反省するべき点だと感じております。安全管理や作業内容を加味すると並行して作業に当たることが出来ない場面もありました。

団体を継続させるために、継続して経費を抑える必要があります。もしくは継続して支援を得られるよう広く団体の活動を告知する必要があります。

またスタッフのレベルアップも必要になると感じております。これは、作業実施時の安全管理も含めてスタッフのレベルアップを図ることによって、作業の幅が広がり現場を並行して実施することが出来るようになります。

一般ボランティアの確保も課題の一つです。活動期間が長期になってきたことも相まって、ボランティアの確保が難しくなってきております。継続的にボランティアを確保するための広報活動の必要性を痛感しております。

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