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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『一般社団法人 らしくサポート』様宮崎県 / 助成金額:450,000円

目録贈呈の様子

活動名

ひとり親家庭の学習支援・体験学習

概要

宮崎県は県世帯の10%近くが、ひとり親世帯となっています。家庭の環境や経済力が子どもの学力低下や将来の選択肢を狭めているという現状の中で、親の収入によって、教育の現場においても格差が生じていることは、決して平等の教育とは言えなくなっています。そこで、そのような子どもたちに、元教員や高校生ボランティアの協力を得て、地域に学習支援の場を提供し、経済格差により子どもたちが夢をあきらめない社会をつくることを目的として活動します。

中間報告
小学生学習支援(みやこばる縁)

中間報告

201709/21

一般社団法人らしくサポート 中間報告(2017年2月14日 現在)

[活動に至る背景]

宮崎県の離婚率は、全国的に非常に高く、ひとり親世帯は、宮崎県全世帯の9.8%にあたります。また日本でも、生活保護世帯数が過去最高レベルに達しており、“貧困の連鎖”が問題となっています。

私たち「らしくサポート」は、親の経済力によって、子どもたちの夢や将来が狭い門になってはいけないと思い、家庭、学校、地域の住民、行政と協働しながら、生活困窮・養育困難家庭、ひとり親家庭、地域で孤立しがちな家庭等に育つ子どもたちの居場所をつくり、学習支援や、生活支援・食の支援を行うことで、子どもたちの健全な成長と将来を見守る開かれた社会を作りたいと思い活動しています。

[活動状況]

ひとり親世帯の学習支援は、小学生の部(毎週火・水曜日17:30~ 19:00)と中学生の部(毎週水・土曜日20:00~ 22:00)を開催しています。どちらも、地域の集会所や地区公民館・保育園施設内を利用しています。

指導者は、登録ボランティア講師で、退職した教員や塾講師、地元の学生等の協力を得ています。

支援内容は、小学生の部は、塾での約束事をもとに子どもの躾や家庭での学習についても連携を行っています。宿題や教科書の内容を中心に基礎・基本の定着、読み声を聞いたり話し相手になったりと、子どもたちがほっと安心できる居場所作りにも努めています。中学生の部は、受験に備えて一人ひとりの能力に応じた、問題集やテキストを用意し指導を行っています。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

昨年末に幣団体の塾を利用しているご家庭に、アンケートを実施しました。

「学校の宿題をやって来るので(丸付けも)大変助かっている」や、「子どもも毎週塾の日を楽しみにしています」、「苦手な英語が少しわかるようになってきた」と帰りの車の中で報告してくれる子どもさんもいらっしゃるようで、さらに、「成績の方も少しずつ伸びてきています」や、「利用するようになって親子の会話が増えた」とのお声も頂き嬉しく思いました。また、学生ボランティアの子どもたちも、わかりやすく教えるために勉強したり、学校が苦手だけど教えることで自信がついて大学受験にもチャレンジしたり、塾を利用している子どもたちからは、わからない箇所をすぐ教えてもらえます。年が近いので相談しやすいと、子ども同士の中でも相乗効果が見受けられました。

そして、今後の課題も見えてきました。

「高校生の子どもの勉強を見てくれるところがない。」との声や家庭環境によっては、「塾に連れてくるまでの送迎が出来ない。」とのことで来ることができない子どもたちもいて、周りの協力や送迎等のフォローが必要だと感じました。

前者の方は、4月から高校生の部もスタートする予定で準備しています。後者の方は、送迎について話し合い、ボランティア講師(男性)送迎のお声もありましたが、男性だと周囲の目もよくないとの声もあり、今後の課題として考えていくことになりました。

  • 小学生学習支援(みやこばる縁)
  • 小学生学習支援(コミセン)
  • 夏の体験学習 
  • 中学生学習支援
終了報告
一般社団法人 らしくサポート 終了報告の写真

終了報告

201803/22

一般社団法人 らしくサポート 終了報告

[解決したかった現状と課題]

宮崎県は、離婚率も高く、県世帯の10%近くがひとり親世帯となっており、月収15万以下の世帯が多いという背景があります。また、家庭の環境や経済力が子どもの学力低下や将来の選択肢を狭めている現状があり、親の収入によって、教育の現場においても格差が生じていることは、決して平等の教育とは言えなくなっています。そこで、地域に学習支援の場を提供し、経済格差により子どもたちが夢をあきらめない社会をつくることを目的としています。

[活動内容]

学習支援(小学生の部)

・日時:毎週火曜日17:30~19:00    

・場所:都城市コミュニティセンター(宮崎県の市民施設)

 

学習支援(小学生の部・中学生の部)

・日時:毎週火・水曜日17:30~22:00    

・場所:都原保育園内図書館(宮崎県都城市の保育園)※平成29年4月より中学の部新規開講

学習支援(中学生の部)

・日時:毎週水曜日・土曜日20:00~22:00    

・場所:都城市小松原地区公民館

[活動成果]

・小学生 毎月4回開催 月平均24名参加 12ヶ月=年間288名参加

・中学生 毎月7回~8回開催 月平均50名参加 12ヶ月=年間600名参加

・みやこばる小学生 毎月4回開催 月平均40名参加 12ヶ月=年間480名参加

・みやこばる中学生 毎月4回開催 月平均20名参加 5ヶ月=4ヶ月200名参加

・学校で志望校は無理といわれた子どもたちも講師とともに頑張り無事に希望する高校に進学することができました。

[工夫したポイント]

子どもたちとの会話やコミュニケーションに気を配り、個別に対応することを心がけました。親にも子どもの送迎で教室に足を運んでもらうため、塾の開催時にお米や衣料品の配付を同時に行うなど、話す機会をなるべく多く持つようにしました。

[活動の反省点]

学習支援は4年目になり、特に問題なく運営できたが、講師についてはご自分の仕事が終わった後に当団体の塾の講師を引き受けてくださっているため、急に仕事で来られない時や体調が悪くなった場合に代わりの講師をすぐに確保できないことがありました。問題集を急遽用意して対応することもあり、もう少し講師の募集をかけていきたいと思っています。

[今後の課題・展望]

両親がおらず、祖母に養育されている子どもが入会してきましたが、祖母自身も仕事をしており、20時と22時の時間帯に送迎ができないときは、欠席することもありました。遠方だったことや、体調を崩したことを機に塾に来なくなり、連絡はしてみましたが、そのままになっています。現在は、送迎できる家庭の子どもしか学習支援ができないのが現状で、私達団体も送迎支援できるまでの力がありません。今後は、送迎サポートを視野に入れ、学習支援の場所をもっと増やしていきたいと考えています。

  • 小学生の学習支援の様子
  • 中学生学習支援の合間に講師の話
  • 活動写真1
  • 活動写真2
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