活動報告Activity Report
活動報告
202112/03
2021年度(アジア諸国からの留学生):自己紹介と将来の夢や目標等について
日本と中国の人工知能分野における交流と協力を推進したい
名前:カク コウエンさん
大学:北海道大学
国籍:中国
初めまして、私は中国の郭 宏遠(かく こうえん)と申します。この度JEES・ドコモ留学生奨学金の奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。私の学部は中国の山東科技大学で、専攻は情報科学です。学部時代から科学技術革新コンテストに参加しています。学部に在籍していた時に論文を2編発表しました。そのほかに、第15回山東省大学生ソフトウェア設計 コンテストの三等賞と「チャレンジカップ」全国優秀人材学科コンテストの一等賞と第12回華中地区大学生数学モデル コンテストの三等賞を授与しました。いま私は興奮した気持ちを持って、データ数理分野で世界的に有名な北海道大学のデータ数理研究室に入って人工知能の方面の研究を行います。人工知能は通信と化学、5Gの面で広く応用されています。
私のおじさんは日本に留学したことがあります。彼の専門は通信工学です。日本留学の経験と学んだ知識のおかげで、彼は今中国で大学の先生をしています。彼は私に日本の厳格な態度を称賛していました。日本の製品も学術研究も信頼できると思います。これは日本の先進的な情報通信技術のおかげです。
私の夢は人工知能がSF映画のように発展することです。これはまだ何年もかかるかもしれません。私はこの夢に自分なりの貢献をしたいと思っています。今私の短期的な目標は指導先生に付いて私の研究課題をしっかりと行い、できるだけ早く研究成果を出し、それを世界の高レベルの学術誌に発表することです。さらに日本と中国の人工知能分野における交流と協力を推進したいと思っています。最後に、奨学生に選んでいただいたJEES/DOCOMO様に心から感謝申し上げます。
強化学習という分野で誰よりもトップになりたい
名前:キム ソンインさん
大学:筑波大学
国籍:韓国
初めまして。筑波大学のシステム情報工学研究群・知能機能システム学位プログラム専攻修士課程のKim SeongInと申します。今日は、私の自己紹介をしたいと思います。私の背景、目標及び計画の順で説明します。
私は幼いころから様々な国で住んだことがあります。7歳からアメリカで2年、小学生ごろからは韓国、中学生の時は台湾で、そして20歳からは日本で住んでいます。様々な国で住みながら、様々な言語も習得することが可能であり、様々な人たちと会うことも可能でした。このような経験を踏まえて、私はより国際的な活動が負担にならないようになりました。いつも他の国の人と会うことを楽しみにし、今後も国際的な活動をしたいと思います。
私の興味のある分野は強化学習という分野です。強化学習はいわゆる人工知能の一つであり、最近流行っている自動運転及びAlphaGoなど、様々なところへ適用された分野です。最近活発に研究されている分野であり、私もその流れに乗りたいと思います。現在、国際学会へ向けて研究中であり、修士課程が終わるまでに国際学会論文1本とジャーナル1本を出すことが目標です。この目標は今後博士進学を目指した目標になります。私は現在通っている筑波大学で博士課程へ進学し、今後強化学習という分野で誰よりもトップになりたいという夢を持っています。その日まで、頑張って行きたいと思います。
通信分野と他分野の融合を促進したい
名前:チョウ ロキさん
大学:慶応義塾大学
国籍:中国
こんにちは、慶應義塾大学理工学研究科修士 1 年の肇璐琦と申します。
学業面において、開放環境科学専攻に所属し、今は「信号処理技術とディープラーニングを用いた癌患者の嗅覚障害を引き起こす化学物質濃度のモニタリングを実現する」の研究を行っています。 学業外において、大学三年次、慶應義塾大学理工学部中国留学生学友会の会長に務めた事があり、たくさんのイベントを主催した経験があります。また、アルバイトはマクドナルドの店員と不動産仲介会社のセールスをしたことがあります。
趣味は本を読むことと登山です。
私の夢は複数の分野の知識を融合・応用し、ゼネラリストタイプ人材を目指しいています。
私が今行っている研究は情報通信技術を用いて、従来の治療を支援し、化学物質過敏症がある患者さんの痛苦を緩和させることを目指しています。そのため、私の研究内容は通信分野と他分野の融合を促進できます。このように、私は自分の長所であるコミュニケーション能力を活かし、関連分野の研究者の交流を促進し、社会問題を解決し、情報通信の発展とともに豊かで健全な社会を実現したいと考えています。
具体的には、大学で学んだビジネス知識と通信情報知識を用いて、顧客により良いサービスを提供したいと考えています。大学時代の研究で直面した研究上の困難と得られた感想に基づき、医療、化学と情報通信分野で活躍している研究者達に、より良い解決案を提供し、陰から通信情報分野を行う事業を支えることを目指しています。
日本とベトナムを繋ぐ架け橋になるエンジニアになりたい
名前:グエン ヴィエット フンさん
大学:東京都市大学
国籍:ベトナム
私はベトナム出身のグエン・ヴィエット・フンです。現在、東京都市大学総合理工学研究科情報専攻で研究して勉強しています。6年前に来日し、2年間日本語を学修しました。その後、4年間に東京都市大学で知識工学部情報科学科で様々な知識を学び、研究を真面目に活動しており、今まで大学で研究していたことを続け活動しています。ARQブロードキャスト通信路について新しい問題を研究しています。また、ボランティアが好きで在日ベトナム学生青年協会で活動しています。副会長として活動していたこともあります。
アルバート・アインシュタインは「人生は自転車に乗るようなものだ。バランスを取るためには、あなたは動き続けなければならない」と述べました。現在、社会の変化に伴い、情報技術の発展により、人々の生活もより便利になっています。人々の生活が良くなるのを発展させ、助けるためには、絶えず学ぶことが必要です。また、自分に必要な知識やスキルを身につけることが非常に重要です。新しいことと良いことに向かって動くことも、私が目指していることであり、実施していることでもあります。今、情報処理(符号化や復号化など)の知識を深く勉強し研究しています。このような知識は、セキュリティを向上させ、ネットワークの伝送速度を向上させることができます。特に現在の社会では、より多くの情報セキュリティが重要で、忙しい生活には、便利で高速なツールが必要です。
何かを作成し改善し、社会が良くになり、強くすることができるのは私の夢です。自分が好きなことややりたいことを見つけるために、まず試したことのない経験をすることがよくあります。困っている人を助けるために何か(ボランティアや手伝いや製品作りなど)をしたいです。私は問題の解決対策を見つけるのが好きで、その経験から様々なことを身につけることができます。やりたいことがあったらまずやってみたいです。私は学ぶために、必要なスキルと知識で自分自身腕を磨くためにそちらをします。
例えば、在日しているベトナム人のために、毎年に、就職支援や進学フェアや科学関連セミナーや文化交流(ベトナム祭やお正月)などを行っています。その中から、パソコンスキルや営業スキルやPRスキルやコーディングスキル(自動メールやチェックインシステム)などを学ぶことができ、それらを使用して、イベントを行います。一緒にイベントを行ったり、一緒に学んだりしたおかげで、自分の人脈が広げられ、コミュニケーション能力も以前より良くなりました。
自分の弱点は解決するまで考えるのが遅いです。しかし、自分の弱点を補うために一生懸命やっていくことです。
以上に述べた自分の夢を実現するために、短い時間で実現することはできません。しかし、眼の前に達成すべき3つの目標があります。まず、大学院での勉強の中で、プレゼンテーションスキルやセキュリティの知識や情報処理などを身につけます。私はシステムエンジニアを目指しています。次の目標は社会人になったら、2〜3年間で、仕事や会社人の必要なスキルを学びたいと思っています。日本の会社は、上司と先輩から様々な経験を学ぶことができ、会社経営やお客様と接する方法なども勉強できます。最後に、日本とベトナムを繋ぐ架け橋になるエンジニアになりたいです。ベトナムと日本の関係が良くなるのは私の一つの夢です。
知識と技術を利用して人類を助けたい
名前:デニス ロウ キム センさん
大学:早稲田大学
国籍:マレーシア
私の故郷はマレーシアのクチンです。子供のころから、エンジニアは未来創造と先端的な技術の開発ができるかっこいい存在だと思っていたため、将来エンジニアになることを決めました。そのために大学生の時、電子電気エンジニアリングの組込みシステムを専攻しました。在学中のインターンシップで日本の技術会社のマレーシア支社で働いていました。そこで、様々な知識や技術を取得し、エンジニアリング関係の仕事も経験できましたが、更なる知識と技術を身につけたいため日本に来ました。
2016年来日後、私はまず日本語学校で日本語を学び、それから2018年8月から2021年3月までに日本の太陽光発電にかかわる仕事をしていました。その間に日本の様々な高度的に発展された技術を覚え、自分自身もさらに知識を増やし、能力を伸ばしたいと考えるようになりました。近年、人工知能(AI)が様々の領域で優れた役割を果たし、その無限な可能性を世界に示し、私を魅了しました。そのため、大学院に入り、AIを研究しています。
地域の環境に存在する問題を研究し、その解決策を見つけることで、科学研究を社会に役立てる様にすることができると思います。そこで、私の夢は自分の知識と技術を利用して人類を助けることと人間の生活を遥かにシンプルにすることです。目標を達成するために、卒業後もAI研究職をして夢に近づきたいと思います。
日本の企業で科学技術の専門知識を活かしたい
名前:チャウ トゥアン キエンさん
大学:長岡技術科学大学
国籍:ベトナム
長岡技術科学大学の電気電子情報工学専攻1年のCHAU TUAN KIENと申します。科学技術の分野に興味があり、大学でフレーム補間に関する検討というテーマで研究をしてきました。
日本に滞在してから今年で3年目になります。この期間に、研究を通じて、指導教員とともに研究計画を立案したり、次に実施すべき段階を提案したりする「計画立案力」が身に付きました。また、研究問題を解決することで、実験で得られたデータを分析し、次の実験へと活かしていくという「情報分析力」も取得しました。さらに、学部4年生で、長期間インターンシップのおかげで、日本会社の運営形態や就業規則などが体験できました。将来、日本能力及び専門知識を持っている自分が、ベトナムと関係の深い日本の会社で働くことで、日本とベトナムの交流の橋渡し役になれると思います。
現在、私は就職活動中です。学部時のインターンシップのおかげで、一つの貴重な経験が身につきました、それは、自身が研究していた内容に関連している企業に就職することより、学んだ知識を十二分に生かすことのできる業界・企業を選択することです。なぜかというと、インターンシップ時の作業内容は、大学で取り組んでいる研究テーマと比較すると、プログラミングを行う点以外、内容が全く違って、多くのことを一から勉強する必要があったからです。従って、就職活動を行う際、その経験に基づいて、自身が学んだことを活かせる企業に貢献したいと考えています。更に、蓄積した知識や経験が十分であると感じた時、母国へ帰国する予定です。日本で得たことをベトナムに広め、ベトナムの科学技術分野の発展だけではなく知識や技術を持った親日家を増やすことにも貢献したいです。それによって、将来的に、日本で働くベトナム人が増え、日本のグローバルやベトナムと日本のさらなる良好な関係の構築につながると信じています。
社会を変革する一員になりたい
名前:チョウ キリンさん
大学:同志社大学
国籍:中国
私は張岐林と申します。中国からの留学生です。今は同志社大学院の通信方式研究室に所属しています。子供の頃からネットをよく使いましたので、通信速度は今までどれほど進化していたのを深く感じていました。このような技術の革新にとても驚いて、社会を変革する一員になりたいと決心しました。そこで、日本の通信技術は世界から見ても先進的なので、日本に留学することを決めました。日本に来てから、同志社大学の通信方式研究室に志望し、それに関わる研究もいくつやりました。
大学時代が研究した課題は「CRC符号の深層展開に基づく誤り訂正復号に関する一検討」です。その研究成果に基づいて、LDPC符号の深層展開を無線通信と光通信への応用という課題を進んでいます。そして、夏休み期間でKDDI研究所のインターンを参加しました。インターンでは、「計算機シミュレーションによるcell-free massive MIMOシステムの特性評価」をテーマにして、先輩たちの指導をいろいろ受けて、二週間を充実に過ごして、研究結果を含めてたくさんの収穫を得ることができました。「2021年電子情報通信学会総合大会」と「RCS研究会」のような通信業界の全国大会を参加し、自分の研究成果を発表しました。これから、できるだけ全国大会や国際会議も参加して挑戦してみたいです。
将来の夢についてですが、私は旅行を好きなので、旅の途中を見た景色を即時に友たちとシェアすることをずっとあこがれています。現在の通信方式では、高画質のビデオを即時送信することはまだ難しいと思います。大容量·高信頼·低遅延性を持つ無線通信ネットワークの構築ために、5Gの普及や6Gの開発などさまざまな課題がまだあります。私は力になりたいと思います。
学業終了後、まず通信会社の研究所に入って、無線システム開発者の一員として働きたいです。可能であれば、開発だけではなく、エンジニアとして各種ネットワーク機器に関する技術も習得してほしいです。さらに、中国語、日本語、英語、三つの言語を話せる特長を発揮し、各国の通信技術が交流できるような橋を構築する一員になりたいです。
日本のIT企業でデータサイエンティストとして働きたい
名前:キム ヘランさん
大学:大阪府立大学
国籍:韓国
初めまして。私は大阪府立大学大学院の修士1年に在学しているキム ヘランと言います。この度は奨学生として採用していただき、心から感謝申し上げます。
6年前、私は文部科学省の国費留学生として採用され日本に来ました。それから1年間は日本語学校に在学し、日本語学校の卒業後には、京都にある専修学校で情報工学の基礎を学びました。そこで、大学に進学して情報工学についてより勉強したいと思い、大阪府立大学に編入することになりました。現在は、大阪府立大学工学研究科知能情報工学分野の人間情報システム研究室に所属し、「ラフクラスタリングに基づく協調フィルタリング」をテーマに研究をしています。協調フィルタリングは他のユーザの嗜好情報を用いてアイテムの推薦を行う手法であり、電子商取引サイトや動画配信サイトでよく見かける「あなたへのおすすめ」を実現している手法となります。この協調フィルタリングに曖昧さを取り扱うことができるラフクラスタリングを導入することで、人間の曖昧さを考慮することができ、かつ高速な推薦アルゴリズムを提案しています。
留学生活の間、日本語学校、専修学校、大学という多様な教育機関で勉強することができ、情報工学の専門的な知識だけではなく、日本社会についての理解および異なる文化から来た人とのコミュニケーション能力を身に付けることができました。卒業後は、このように自分が成長できる機会を与えてくれた日本社会の支援を少しでも還元したいという気持ちと外国で働くということに挑戦してみたいという気持ちから、日本のIT企業でエンジニアとして働きたいと思っています。特に現在の研究内容を活かして、ビッグデータの有効活用に役に立つデータサイエンティストとして働くことを目標としています。将来には、日本でエンジニアとしての経験を積み、韓国と日本両国の技術発展、さらには社会問題解決に少しでも貢献できるエンジニアとして成長できればと思っています。