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ドコモ奨学金

社会的養護出身者に対する経済的支援事業

Activity Report

修学報告

202404/01

2021年度ドコモ奨学金: 4期生 卒業報告

A.Sさん
将来の夢:小児科看護師

3年間を振り返ってみて思うことは2つあります。1つ目は後悔することが多かったことです。実習期間、「無理をしすぎないように」と周りから念を押されていたにもかかわらず、自分の限界値を超えてまでやり切り救急車に乗ったこと。体調が悪いのに授業を優先して、体調不良を悪化させ休む期間が長くなって元も子もなくなったこと。テストの評価や実習の評価を他人と比較して落ち込んで、自分を卑下してしまっていたこと。私はこの3年間の間に色んな後悔を感じて生きていました。
でも、その度に担当のソーシャルワーカーさんを始め、ドコモ奨学金事務局の方々にも支えられたり、以前お世話になっていた里親さんに支えられたり、友人に支えられたりしたことで「私は周りの環境に恵まれている」と改めて気づくことができました。私はこの気づきを今後は生かして、看護師として人の支えになれるように、「この人がいてくれて良かった」と思ってもらえるように頑張っていこうと思います。
また2つ目は、色々なことを乗り越えた3年間だったと思います。初めての一人暮らし、保護者のいない生活。自分のことを自由に決められる反面、責任も紙一重でクレジットカードひとつ作るにも沢山相談した懐かしい思い出があります。他にも高校までとは比にならないほどの難しい勉強+忙しい中でのバイトとの両立。最初の頃は体力が持たず、授業中に寝てしまうこともありました。沢山の初めてを経験できたこの3年間の学びは非常に大きいものであり、やりきった自分を褒めようと思います。
3年間の金銭面、そして、精神面でのサポートありがとうございました。ドコモ奨学金の皆様の支えがあり、私は今、学校も辞めることなく国家試験を終えてこの場に立つことができていると感じています。大変なことも多かった3年間でしたが、充実しており人生最後の学生生活はとても豊かに過ごせました。本当にありがとうございました。

後輩へのアドバイス~
きっと、この先、思い描いていた学生生活とは違ったと感じたり、みんなの勢いについていけない自分にしんどさを感じて学校を辞めたくなってしまったり色々あると思います。でも、そんな時は誰かを頼ってください。誰も頼られて嫌な気をする人や「この人情けないな」なんて思う人は居ません。いたら、私が助けに行きます笑
誰でもいいです、ドコモの人でも友人でも施設や里親さんでも。1人で抱えて、一人で何とかしようと無理しないでください。辛い時は辛いと叫んでください。

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