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MCFのニュース&トピックス

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2017.03.24
ドコモ市民活動団体助成事業

2016年度 ドコモ市民活動団体中間報告会 開催報告

2017年2月24日に、山王パークタワーにて第14回(2016年)ドコモ市民活動団体助成事業「中間報告会」を実施しました。

報告会には、助成先45団体(47団体中)とモバイル・コミュニケーション・ファンド(以下、MCF)から、理事長・理事11名の他、NTTドコモの社員の方々に参加いただき、日本財団の花岡氏による「子どもの貧困」についての基調講演や代表5団体による活動報告等を実施しました。

2016年度助成団体「中間報告会」

基調講演「子どもの貧困問題による経済的影響とその対策」日本財団 花岡 隼人氏

  • 日本財団 花岡 隼人氏
  • 聴講模様

代表5団体による活動状況の報告

団体名:NPO法人 日本子ども支援協会/活動名:里親制度全国一斉キャンペーン

虐待や育児放棄、貧困を理由として保護をされている社会的養護の子どもたちは、日本国内に46,000人いると言われています。その子どもたちは、人生において人格の基礎を形成する二度とやり直せない大切な幼少期、青年期を長期間、施設で養育されているのが現状です。この施設養護について国連から3度勧告を受け、家庭養育を中心にすることを政府が決定しましたが、未だ里親家庭が足りていない状況です。10月4日「里親の日」に、日本初の全国一斉アクションが実現し、助成金で作成したリーフレットを全国で配布しました。                          この活動には、全国94ヶ所で里親会、社会福祉協議会、市役所、県庁の方々や市議、市長、県議、府議等の方々に参加していただき、NHKニュースや朝日新聞でもとりあげられました。

  • 配布リーフレット
  • NPO法人 日本子ども支援協会

団体名:NPO法人 兵庫盲ろう者友の会/活動名:「盲ろう児支援についての学習と支援者、関係者との連携推進」

多くの盲ろう児(目と耳の両方に障がいを併せ持つ者)は適切な教育を受ける機会をもたないままに過ごしています。 盲ろう者とのコミュニケーションは、障がいの程度によっても違い、触手話、弱視手話、指点字、ブレがルセンスなど様々です。 盲ろう児の存在とその置かれている状況を多くの方々に知っていただく機会を作りたいと思っています。今回、助成金を活用し、盲ろう児4人が普段ではできないイルカ体験に参加(10月23日淡路じゃのひれパーク)することができました。同じ盲ろうの子どもを持つ他の家族と日頃の悩みを共有でき、「子どもの新しい可能性がみつけられた。」との声が寄せられました。

  • イルカ体験
  • NPO法人 兵庫盲ろう者友の会

団体名:一般社団法人 らしくサポート/活動名:ひとり親家庭の学習支援・体験学習

宮崎県は県世帯の10%近くが、ひとり親世帯です。家庭の環境や経済力が子どもの学力低下や将来の選択肢を狭めているという現状の中で、親の収入によって、教育の現場においても格差が生じていることは、決して平等の教育とは言えません。そのような子どもたちに、元教員や高校生ボランティアの協力を得て、地域に学習支援の場を提供し、経済格差により子どもたちが夢をあきらめない社会をつくることを目的として、今回助成金を利用して小学生に毎週火・水曜日17:30~19:00、中学生に毎週水・土曜日20:00~22:00の学習支援、体験学習を運営しています。この活動を通して、高校生の勉強の面倒をみてくれるところがない、学習支援会場に来ることができない等、今後の課題についても見えてきました。

  • 一般社団法人 らしくサポート
  • 体験学習

団体名:NPO法人 ReBit/「LGBT(性的マイノリティ)の子ども/若者のための居場所づくり」

国内のLGBT(同性愛者や性同一性障害者などの性的マイノリティ)人口比率は約7.6%、約13人に1人と言われています。LGBTを含めた全ての子どもがありのままでオトナになれる社会を創出するため、各ライフステージの困難を解消できるように小学生から大学生、教員向けのLGBT教育、自治体と連携したロールモデル可視化のためのイベント、LGBTの就活のための情報提供などを行っています。

今回、助成金で可視化のイベントとして「LGBT成人式」を実施し、テレビや新聞に多数報道してもらうことができました。(全国15地域49回、約4,500人が参加)

  • NPO法人 ReBit
  • LGBT成人式 新成人の辞

団体名:うれし野子ども図書室/陸前高田こども図書館「ちいさいおうち」の運営、発展活動

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市において、子どもたちの読書推進を図ることを目的として、こども図書館の運営・管理をしています。助成金では今回テーマとした「からだ」「スポーツ」に関する絵本・読み物・図鑑を購入して読み聞かせを行うことができました。また子どもと本を繋ぐイベントとして、専門家を招いたわらべうた遊びの会を開催するなど、本の貸出業務のほかにも各施設を訪問し、絵本の読み聞かせ・わらべ唄あそび・ブックトーク・講話等の依頼に応える交通費を賄うこともでき、保護者からも好評です。

本を読むことは、子どもたちの感性を刺激し、言葉の力を育て、健やかな成長の基盤となると信じてこれからも活動していきます。

  • NPO法人 うれし野子ども図書館
  • 読み聞かせ

山田理事長挨拶

本助成事業は、将来の担い手となる子どもたちの健全な育成を目的として、MCF設立時から、これまでに788団体に助成金(総額3億9千万円)による活動支援を実施してきました。

近年の深刻化する子どもの貧困問題など、子ども達を取り巻く環境は、ますます複雑かつ多様化してきており、団体の皆さんの活動は、社会的に重要な役割として欠かせないものとなっています。

MCFでは、ひきつづき助成事業を通じて、今後も皆さまと一緒に子どもたちが夢と希望を持って成長して行ける社会の実現に貢献していきたいと考えております。

山田理事長挨拶

事務局からのコメント

MCFは市民活動団体への助成事業を開始して15年を迎える中で、今回初めての報告会を実施しました。北海道や九州などの遠方からの参加者を考慮し、短い時間での報告会となりましたが、皆さんからは、「時間が短かった」「活動報告や交流を通して、これからの自分たちの活動に対する知恵や工夫を得られた」「今後の活動の大きな励みとなった」等の声を多数いただきました。初めての開催であり、多々反省点がありましたが、これらを次回開催に生かしていきたいと考えております。

参加者の皆さん、ありがとうございました。

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