活動報告Activity Report
活動報告
202003/25
2018年度(アジア諸国からの留学生):卒業後の進路と今後の抱負
- 奨学生一覧
日本のIT会社で高度な実務経験を積みたい
名前:バタライ クリスナ プラサドさん
大学:室蘭工業大学
国籍:ネパール
室蘭工業大学大学院を今年3月に修了予定の留学生バタライ クリスナ プラサドと申します。日本に来る前、海外留学に行って先進技術について勉強することに興味がありました。4年前、日本に海外留学し、ITとIoT について深く勉強と研究をしたかったので、稚内北星学園大学に入学しました。2018年の3月に稚内北星学園大学を卒業した後、室蘭工業大学の大学院1年に入学をしました。室蘭工業大学では知能情報工学を勉強、研究しており、佐藤研究室に入って‘A Study of System Monitoring and Automatic Management for the E-learning Framework on Unstable Networks’の研究テーマについて研究論文を書いております。
2019年の10月に韓国であった国際会議(NaNA Conference-2019)で自分の研究について発表させていただきました。将来、日本のIT企業で働きたいと考え、東京にある株式会社に就職が決まりました。この4月からキャリアをはじめることについて、興奮と不安がありますが、今まで学んだことを会社の仕事で実践したいと思います。私は日本のIT会社で高度な実務経験を積みたいです。そしてその後、私は母国のネパールに戻りたいです。ネパールで研究のアイデアを実行することには多くの問題がありますが、私は自分の研究スキルをネパールの地域社会で実践したいです。
私の教授、大学、ドコモ留学生奨学金には、私の海外留学の目標を達成するために多大な支援をしてくださったことに非常に感謝しています。
これからも大切な平凡を
名前:Wu Zhaoxinさん
大学:筑波大学
国籍:中国
二年間は本当にあっという間の感覚でした。気がつくと、学生時代の終わりを迎える時期になっています。研究を進めたり、論文を書いたりしている一方、就職も決めました。一年前の私には、この先はどうなるだろうと心配していたのですが、今の私なら、もうなりたい自分自身になりつつあるよと言い返してもいいと思いました。
また、今まで私を支えてくださったみなさんには、言い切れないほど感謝の気持ちが心から溢れています。最初から応援してくれた両親、しっかり指導をしていただいた先生の方、過去の不安や弱音ばかりだった自分自身、そしてドコモのみなさまに、ちゃんと「ありがとう」を伝えなくてはいけないと思いました。
「将来何になりたいですか」と小さい頃よく聞かれていたのですが、今の私も多分あの時と変わらない「ごく普通の一般人」と答えると思います。世界を救うほど重要な役割ではなくてもいい。
ただ、友達とはしゃいだり、家族と泣いたり笑ったりして、社会人としてちゃんと税金を払いルールを守り、自分の役割を極めていけば、それはそれで十分な幸せだと思います。今から振り返ると、この答えは最初から変わっていなかったと思っています。日々、私たちが過ごしている日常は、実は奇跡の連続かもしれない。
だから、これからもこの大切な奇跡を続けていきたいと思います。
幼いころからの夢を追いかけ、研究者をめざして行きます
名前:JENNIFER SANTOSOさん
大学:筑波大学大学院
国籍:インドネシア
筑波大学大学院博士前期課程の2年間、JEES・ドコモ留学生奨学金の受給者として採用していただき、誠にありがとうございます。JEES・ドコモ留学生奨学金の支援をいただいたお陰で、学業に集中できる上、学生生活を安心で充実したものにすることができました。
また、様々な国内や国際学会に参加でき、博士前期課程に行った研究も発表する機会を得ました。
博士前期課程研究として、音声認識システムに関するユーザーへのフィードバックを改善するために、発話速度に関係ある発話特徴の分類に関する研究に集中しました。研究を続ければ続けるほど、音声からより多くの情報を利用できることが分かり、音声感情認識等の分野をより広めたいと思いました。これにより、音響音声の情報処理などをさらに深めたいと思い、博士前期課程が修了したら、企業に入社することを考えていましたが、博士後期課程への進学を決めました。この決意で、幼いころからの夢を追いかけ、研究者をめざして行きます。
博士後期課程では、この分野の研究をさらに深め、人間の感情を音声や他のメディアで認識できるような方法を検討します。これらをさらに適用し、音声認識および音声対話システムを改善し、ユーザーの感情や心の状態を認識でき、心理的の問題や世界に障害となるうつ病などを診断できるようにします。音声情報処理の技術を用いて、人々に福祉をもたらすような研究を続けたいと思います。
博士後期課程終了後、日本の研究所に入り、研究活動を続けたいと思います。日本には、高度な研究を行うための適したリソースと高度な技術があります。したがって、より多くの研究経験を得る良い機会かも知れません。十分な経験を積みましたら、インドネシアと日本の共同研究を行い、音声情報処理や様々な技術を用いる研究を充実し、インドネシアの若手研究者の発展に貢献したいと思います。
エンジニアとして学んだ技術の知識を活かし社会へ貢献したい
名前:QIU XINYIさん
大学:筑波大学
国籍:台湾
日本留学の2年間に、ドコモ留学生奨学金の援助を受け、生活費に心配なく学校の勉強と研究を専念することができました。誠にありがとうございました。
日本に来たばかりのとき、日本語を上手くしゃべれなかったが、この数年間に研究生活を送りながら、いろいろなことに挑戦したり、自分のことを反省してから改善したり、充実な生活によって成長したことを感じられました。もうすぐ卒業します。社会人になってからの生活には少し緊張しますが、今までの経験に基づく日本生活を続けてチャレンジします。
私は卒業後、日本で通信系のエンジニアとして働くことになります。社内にいろいろな国の方々がいらっしゃっるため、グローバルな環境で働くことができます。日本での仕事をスタートしますが、他の国へ転勤することができるため、数年後に世界中で活躍できる可能性もあります。それを考えてみるとすごくワクワクしています。
学生生活は終わりますが、挑戦は続けていきます。私はこれからもずっと頑張って、エンジニアとして学んだ技術の知識を活かして社会へ貢献したいと思います。
各国の情報技術社会の発展に全力を尽くしていきたい
名前:BAYASGALAN MUNKHBOLDさん
大学:法政大学
国籍:モンゴル
JEES・ドコモ留学生奨学金のおかげで、学校の授業料と生活費の負担が軽減し、安心して学業に専念することができました。心から感謝いたします。
私は法政大学大学院の理工学部応用情報工学科に所属しています。現在は、オープンデータ活用と市内バスサービスの研究を行っています。
大学院修了後は、ソフトウェア開発者として●●株式会社で働き始めることになります。その理由は、元々アドテクノロジー企業に興味もっていたからです。
日本企業で働く際には、情報技術に関する知識や能力をもっと高めるとともに学生時代の研究を通して得た経験で仕事内容を理解するためにも、疑問に思ったことはその日のうちに解決できるようにしたいと考えています。またその後も、自分からとりかかる、頼まれることが次第に増え、期間内に終わらせなければならないことが多くなると思います。
そこで仕事をする中で技術などを身につける、そして将来はモンゴルに帰り、母国でアドテクノロジー分野の会社に勤め、日本でそれまでに積んだ経験や技術力を母国の職場にも普及させたいと思います。
また、留学の経験や日本語能力を活かしながら、日本とモンゴルの提携に積極的に参加し、各国の情報技術社会の発展に全力を尽くしていきたいと思います。
人生を変える経験を得るために
名前:ムハンマド・ハマド・グルさん
大学:岐阜大学
国籍:パキスタン
私の修士課程は2018年に開始し、今年3月で修了する予定です。時が経つのは早いです。私は大学内や外で新しいことをたくさん学び、とても有意義な時間を過ごすことができました。日本での生活や仕事は、私の国とは異なります。私の知識、スキル、アプローチの仕方は非常に改善されており、それは私にとって非常によかったです。特に時間を管理することや時間を厳守すること、仕事に対する私の態度は、時間とともに本当に良くなりました。
日本へ来たとき、私の計画は卒業して、自分の国へ帰ることでした。私は日本で学んだことで、自分の国で奉仕したいと思っていました。私は日本に来てもうすぐ3年になるため、日本の労働文化に非常に影響を受けています。私はいつも日本の文化を理解し、取り入れようとしました。日本人の働き過ぎやたゆまぬ責任感は、私の国と比較すると、多くの違いがあります。正直に言って、多忙なように見えました。時間の経過とともに、それは正しいものと思うようになりました。私がそう考え始めたのは、それが私の国(パキスタン)がまだ発展途上国であるためです。
この考えに到った後、私はしばらく日本で仕事をすることに決めました。この環境で働くことは、間違いなく多くのことを時間とともに教えてくれます。日本で学生として日本文化の一部を学びましたが、従業員として働くこととは間違いなく異なります。
以上のように決心した後、私は自分の専攻と以前の経験に関連する仕事を探しはじめました。私のプロフィールは、私と同じ経験を持つ日本人ほど良くありませんでした。理由は、先進国と発展途上国では技術力が異なるためです。幸いなことに、しばらくして、評判の良い日本の会社からオファーをもらい、私もそのオファーを受け入れることにしました。これは私にとって人生を変える経験になると思いますし、時間とともに多くのスキルが得られると確信しています。
卒業後、私の次の計画は東京に移動し、会社で働くことです。日本企業で働いて、私の国とは異なるものをすべて取り入れていきます。私が母国に戻るときには、自分の国により奉仕することができると思います。
責任と誇りを持ち、日々自己研鑽を積んでいきたい
名前:TRAN TRONG DUCさん
大学:名古屋工業大学
国籍:ベトナム
この度は、JEES・ドコモ留学生奨学金に採用いただき、誠にありがとうございます。お陰様で、勉学に打ち込むことができ、現在卒業に向け修士論文に励んでいるところです。
私は、名古屋工業大学大学院工学研究科の電気・機械工学専攻にて勉強しております。修士課程修了まであと2か月となりましたが、母国ベトナムには帰らず、本来の来日の目的どおり、日本で就職することを決意しました。昨年は勉学と研究に励みながら、日本国内の就職活動にも参加した結果、今まで大学で学んできた知識を活かせるグローバル企業より内々定をいただきました。
2020年4月から一社会人エンジニアとして責任と誇りを持ち、日々自己研鑽を積んでいきたいと思います。また、グローバル企業なので、世界各地で働けるチャンスがあり、その際に様々な国の文化を体験することができると考えています。
本学大学院に進学して以来、JEES・ドコモ留学生奨学金よりご支援をいただいたおかげで、学業や研究に力を注ぐことができ、充実した学生生活を送ることができました。勉強会への参加、就職活動の経験発表や学生ボランティアへの参加など、様々な文化活動に参加することができました。
また、日本留学試験受験者向けのVEJUNというコミュニティーを通して、ベトナムにいて日本に留学する意欲を持っている高校生に家庭教師としてスカイプで日本語や理系の科目なども日本語で教えることができました。このことから、私は日本滞在中、機械工学の専門分野や語学力を磨くことができた上、毎日楽しい日々を送ることができました。これもひとえにJEES・ドコモ留学生奨学金からのご支援の賜物と、心より深い感謝の気持ちを伝えたいと思います。
これまでの日本滞在中には、専門分野以外に語学力も磨き、大学内や地域の様々な国の文化を理解して知識を積んできました。今後も日本の企業に貢献しながら、よりグローバルな活動が求められると思います。そういった貴重な経験を活かし、将来日本とベトナムとの良好な友好関係の架け橋となって活躍していきたいと考えております。
日本をはじめ他の国とマレーシアを繋ぐ架け橋となりたい
名前:IRNA PUTERI BINTI SHAHBUDINさん
大学:豊橋技術科学大学
国籍:マレーシア
私は、豊橋技術科学大学院工学研究科の電気・電子情報工学専攻にて勉強しています。博士前期課程修了後、私は母国マレーシアへ帰らず日本で就職することを決意しました。
去年1月に就職活動の準備を始め、様々な業界などを研究する中で、私が所属している電気・電子情報工学専攻の機能性材料研究室では、次世代メモリへ応用できる材料開発を研究していることから、メモリ開発を実施している半導体企業に就職したいと考え、3月上旬に国内処点がある米国の半導体企業から内々定をいただきました。
企業では技術だけでなく、企業文化や社会人としての仕事に対する取り組み方を肌で感じ取りたいと考えています。
今後も、日本での仕事を取り組みながら、ドコモ留学生奨学金受給者として勤務地などで、地域の課外活動に積極的に参加したいと思います。
さらに、内定した企業には様々な国から人々が集まるので、それらの国の独特な文化等を理解していきたいと考えています。そういった貴重な経験や素晴らしいグローバル的な環境の中で、日本をはじめ他の国とマレーシアを繋ぐ架け橋となっていくことが私の夢です。
IT技術で世界を変えて行こう
名前:CHANG CHAO-LINGさん
大学:奈良先端科学技術大学院大学
国籍:台湾
修士課程を卒業した後、日本でのIT企業に入社することが決まりました。IT業界を希望する理由は、IoTやAIの技術を用いてスマートな社会を作りたいからです。インターネットやコンピュータの技術は近年、急速に進歩しており、人間の生活も劇的に変わりました。このような状況の中、社会がこれからどのように進歩していくのか強い興味を持っています。修士課程で学んだ知識や技術を応用して、いろいろなサービスを様々な業界に提供したいと考えています。特に前職で会社の工場に製造実行システムを導入した経験から、システムによって工場が効率的になることの凄さを実感しました。
これから入社する予定の会社はグローバルな業務が行われて、医療、製造業、保険などの業界のシステムを提供しています。その中のお客様には中小企業から国際的な企業まで、規模はそれぞれが違います。そこで自分がシステムに関する理解を踏まえた上で、全体を改善するソリューションを考えています。
また、自分の語学力やIT技術を使って、お客様に迅速にふさわしいソリューションを提案したいと思います。未来は5Gの時代に進む中で、もっと優れた世界を作って、社会に貢献したいと考えています。
夢を持つチームメンバーと一緒に付加価値が高いものづくりに挑戦したい
名前:程帥さん
大学:大阪府立大学
国籍:中国
私は卒業後、日本のとある企業で就職することに決めました。卒業した後、何をすればいいか大変悩みました。しかし、生きている間に、世界の各地でいろいろな体験をし、様々な異文化を感じたいという気持ちは以前からずっと変わっていませんでした。そんな時に、企業の説明会で世界各地での仕事に挑戦する機会があることを伺い、私の思いと同じだったことから、その企業を志望するに至りました。
今後のキャリアプランが完全に決まったとは言えないですが、毎日同じ仕事を繰り返し、定年まで穏やかに過ごす代わりに、たくさんの考え方を参考にし、新しい技術を取り込むことで、夢を持つチームメンバーと一緒に付加価値が高いものづくりに挑戦したいです。しかし、このままの私ではきっと夢を実現する実力がないと痛感しています。何故なら、過去の自分は「なんとかなる」という気持ちで、いくつかの痛々しい失敗を体験してきたからです。私にとって、後悔したのは失敗した事実ではなく、失敗を考慮せず、過去の夢を見送ったことでした。
そのため、私は夢を叶えるために計画的に目標を掲げ、絶え間なく努力することは大事だと考えます。社会人になるのはすごく不安ですが、青臭い自分を乗り越えて、成長した 素敵な大人になる自分を考えるのもわくわくするし、すごく楽しみです。
最後に、2年の間自分を援助し続けてくださったドコモ奨学金事業に対して、誠に感謝いたします。
世界に変化を導きグローバルに活躍できる技術者になりたい
名前:尹賢貞さん
大学:同志社大学
国籍:韓国
卒業後私は自動車メーカーの●●株式会社に入社し、電気自動車開発部に所属します。 私は自動車の技術革新時代に、世界に変化を導きグローバルに活躍できる技術者になりたいと考えております。大学院では電気電子工学を専攻し、環境問題の解決を目的としてペロブスカイト太陽電池の研究を行っていたので、それを活かして環境にやさしい電気自動車の開発に携わりたいと考えております。
また、入社する会社はタイとインドネシアといった新興国のシェアが高いので、日本での8年間の留学経験と様々な国籍の人々に出会った経験を活かして、チャンスがあればタイやインドネシアに赴任し、海外駐在員として考えております。
私は新しく挑戦し続ける●●株式会社の一員となり、世界の発展に貢献し、環境に負担が少ない電気自動車の開発に挑戦していきたいと考えております。●●株式会社は自動車業界では小さい会社ではありますが、世界のクルマ業界がどのように変遷していくのか肌で感じ、また、自分たちの技術でクルマ業界に大きなインパクトを与えていきたいと考えております。
いろいろなスキルを身に着け、より優れた人になることを目指す
名前:Mohamad Amir Dawanさん
大学:立命館大学
国籍:マレーシア
私は現在大学院の最終学期にいます。3月になったら、立命館大学を卒業して、4月から日本の企業で働くことになります。昨年の就職活動で、私は●●株式会社から技術職での内定をもらいました。技術職の内定者は入社した後、研究部門か、開発部門のどちらかに行くことができます。
研究部門は人間の知識の境界を押し広げて、新しいことを発見することが仕事です。一方、開発部門では発見した知識を応用し、実用的な製品を作ります。私は何を選ぶか迷っています。研究者としての仕事は楽しいですが、大学院のころの経験から言うとかなり難しい仕事です。また、結果もすぐわからないので、モチベーションを維持することも大変です。
一方、開発者になれば仕事の難度は研究者ほど難しくないし、製品である結果もすぐ見えます。しかし、その代わり新しいことを発見する楽しさがなくなります。研究者も開発者もどれも利点と 欠点があります。そのため、私は入社後の研修期間で両方とも体験してから判断すると思います。
仕事のほかに、これから自分の趣味にもっと時間を過ごし、そのスキルを上げたいと思います。また、私はスポーツと写真の撮影が好きです。社会人になったら、仕事が忙しいので、精神的健康を維持することはもっと重要になります。そのために自分がやりたいことを見つけることが大切だと思います。休日に好きなことをやって、溜まったストレスを解消して、新鮮な気分で仕事に戻ることができます。ストレス解消のほか、その趣味から新しいスキルを身に着けることもできます。職場でのスキルだけでなく、いろいろなスキルを身に着けて、より優れた人になることを目指すべきと思います。