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ドコモ留学生奨学金

アジア諸国からの留学生に対する経済的支援事業

Activity Report

活動報告

202211/02

2022年度(アジア諸国からの留学生):自己紹介と将来の夢や目標等について

AIとコンピューターヴィジョンについての経験を広げたい

名前:ネウパネ サンガム バブさん
大学:室蘭工業大学
国籍:ネパール

私は、ネウパネサンガムバブです。2018年にネパールから良い将来に向かうために日本最北端の町稚内にある大学、稚内北星学園大学に入学しました。4年間情報メディア学部での勉強が終わって現在、室蘭工業大学で情報電子工学系専攻の知能情報学コースの学生です。大学院生としての研究分野は、ディープラーニング、コンピューターヴィジョン、およびIoTを活用して野生生物の行動をカウントおよび分析するためのカメラトラップ画像の処理です。
室蘭工業大学大学院で修士号を取得した後、ここ日本で博士号を取得する予定です。今後もネパールの研究者と協力し、ネパールの野生動物や鳥類の保護活動について様々な研究をAIとコンピューターヴィジョンを利用して行っていきたいと思います。博士号を取得した後、日本の企業で研究者として働きたいです。その後、日本の素晴らしい研究内容と技術を学んでネパールに戻り、研究者のための組織を設立したいと思います。ネパールの研究者は非常に少なく、機会がないため、勉強が得意な学生の多くは海外に応募しています。学生の知識を活かした研究活動や国際会議での論文発表など、研究分野に革新を起こしたいと思います。そして、ネパールの学生と研究者がネパールのためにネパールで研究を行うことができれば、国は近代化に向けて国を導く新しいアイデアを実行し、革新を起こせると思います。
最後になりますが、私は日本での留学期間はこれまで以上に努力を重ね、AIとコンピューターヴィジョンについての経験を広げたいです。そして、将来的には日本とネパールの架け橋となってネパールのためにも自分の経験を利用していきたいと思います。

AI・自動化、自律走行車の分野で社会貢献したい

名前:DAKARE AMEY AJITさん
大学:筑波大学
国籍:インド

私はインド出身のDakare Amey Ajit(アメー)と申します。筑波大学の知能機能システム学位プログラムの修士課程1年生です。私はインドの高校在籍時から日本の先進的なロボット技術に関心があったので、高校を卒業した後、ロボットや自動運転について深く学びたいと思い日本へ留学することを決心しました。日本語で工学専門の実用的なことを学ぶ目的で2015年に来日し、1年間日本語を学んで、久留米高専3年生に編入学して機械工学科の勉強をしました。2018年度の日本機械学会畠山賞を受け、高専を卒業しました。高専の研究を通して、数学への私の情熱によりロボティクスと機械学習分野への関心か高まった結果、東京工業大学のシステム制御を専攻しました。学部では、久留米高専と東京工業大学でロボットや自動運転に関わる機械・情報の両分野の専門性を身につけてきました。
私は深層学習及びに自動運転技術に興味を持って、修士の研究は産総研で、コンピュータビジョン技術を活用して自動運転バス内の人間の動き検出と状態推定により、危険や危険につながる事象、例えば高齢者や障害者などの転倒検知支援技術を開発する研究を行っています。
私は修士課程を修了後、機械の「知能化」によって人間の利便性をより高めながら負担を少なくすることを目指す、総合的なグローバルエンジニアになりたいと思います。交通状況やルールの違反などが事故の主な原因であるインドに自動運転技術をもたらすために、人工知能やIoT関連事業での研究を進め、完全自動運転と世界的な事故の削減に貢献したいと思います。今まで身につけた技術や知識を活かせる、社会の様々な分野で活躍できる仕事に就きたいと思います。修了後の進路は、日本で数年間、多国籍企業で研究開発またはデータエンジニアの職業にかかわりたいと考えています。重点的に自動車及びIT・通信系の企業に働き、最終的に完全に自動運転まで達成できるように社会と母国に貢献したいと強く考えています。日本語と英語の語学力のスキルを積極的に生かして、将来的には日本とインドの架け橋として活躍できるように少しでも役に立てるように日々努力したいと思っています。自分を成長させながら技術力を高める目的で、人工知能やIoT関連事業にかかわって、AI・自動化、自律走行車などの分野において大学院での研究を通して得られた技術力を用いて社会に貢献していきたいと考えています。

ハードウェアのセキュリティに関する研究に取り組んでいます

名前:キム カンサンさん
大学:電気通信大学
国籍:韓国

こんにちは。私は韓国から来た留学生、キムです。電気通信大学で学部時代から情報セキュリティを専攻しまして、現在は同大学の大学院でハードウェアのセキュリティに関する研究に取り組んでいます。
私が日本に初めて来たのは2015年度です。高校のとき、卒業生から「日韓共同理工系学部留学生」という国費留学プログラムを紹介してもらったのが、日本留学のきっかけです。文化や習慣が違って、最初は色々辛いときもありましたが、7年間暮らしながらストレスの発散方法が身につきまして、今は問題なく順調に生活しています。
発散方法の一つは冒険です。週末の過ごし方でもありますが、今まで行ったことのない場所へ行くのです。体を動かしたり、新しい(視覚的な)刺激を受けたりすることで、人間の脳は活性化されるそうです。この方法で私は鬱にならずに健康な生活を続けることができました。最近は神奈川の相模湖でモーターボートに乗りまして、すごく楽しかったです。皆さんも鬱な気分になりましたら、この方法を是非試してください。
私は組込み開発に非常に興味を持っております。それで研究以外にも組込みに関する個人プロジェクトを進めています。その一つがスマートホームプロジェクトで、インターネットを経由して屋外からエアコンを制御することを目標としております。研究と直接な関係はありませんが、プロジェクトを進めながら身につく問題解決能力や技術力はきっと本番の研究にも役に立つと私は思います。
和やかな家庭を築くことが将来の夢です。息子1人、娘1人の4人家族を構想しています。私にとって家族は何よりも重要なことで、家族との幸せな時間を過ごせるように、ワークライフバランスの良い職場に就くことを希望します。子供をお金の事情で困らせない、やりたいことができるように、裏でサポートしてあげる優しいお父さんが、私が望む将来の私の姿です。
最初のキャリアは恐らく日本で始めると思います。ここが最も私の経歴を認めてくれるからです。日本でキャリアを積み重ねてから、母国に帰るか、日本に残るか、また他の国へ行くかは今のところ決めておりません。ですが、いつか母国に帰って、そこで老後を過ごしたいですね。

ネパールのジェンダー格差、教育格差問題を明らかにする研究者になりたい

名前:趙 冠農さん
大学:横浜国立大学
国籍:中国

私は趙 冠農と申します。現在は横浜国立大学先進実践学環に所属しております。この度、JEES・ドコモ留学生奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。
私の出身地は中国山東省済南市です。趣味はピアノ、歌とダンスです。2016年10月に私費外国人留学生として来日しました。学部時代は社会学科で、現在は国際協力分野の研究をしております。具体的に言えば、発展途上国であるネパールにおける女性教育のデジタル化にかかる研究をしております。
ネパールでは性別による教育の格差があります。家庭において女児より男児の教育が優先され、女児が学校に通わせてもらえなかったり、途中で退学させられたりすることもあります。女性が教育を受けられないことで、就労できず生計が立てられなかったり、犯罪から身を守れず人身売買に合ったりする被害もあるため、ネパールの開発支援において女性教育は重要だと考えられます。国際機関やNGO等により、ネパールの女性への教育支援や自立支援が実施されるようになりました。しかし、2019年から新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染拡大の影響により、女性教育の支援活動を中止する団体が出るようになり、現在も十分に活動が再開されていません。また、コロナ感染拡大防止の取り組みとして学校が閉鎖されました。長期間にわたる休校を余儀なくされ、注目されるようになったのが、学校でのデジタル教育の導入です。
デジタル教育は空間的な制限がないため女性のみならず、年齢性別関係なく全ての教育活動において有効な手段だと考えられます。しかしながら、ネパールではインターネット普及率は21%程度であり、都市部と農村部ではインフラ設備の差も大きいです。特に農村部では、デジタル教育へアクセスできる学生の数は、男女関係なく一部に限られています。貧困層や低カースト層の女性たちは、先述した性別による教育の格差により、コロナ感染が拡大する以前から教育へのアクセスが困難でした。デジタル教育が導入されるようになった現在、貧困層や低カースト層の女性たちの教育の現状は明らかにされていません。女性教育のデジタル化の推進のために、インターネット関係のインフラ設備の整備・ジェンダー教育の普及など、様々な面から支援する必要があると考えられます。修士段階では、ネパールの女性教育のデジタル化に対する支援の展開方法を探りたいと考えています。
将来、私は、途上国開発支援に関する広い知見と深い洞察にもとづき、ネパールにおけるジェンダー格差、教育格差などをめぐる諸問題を明らかにすることのできる研究者になりたいと考えています。研究においては、理論と実践の結合を意識し、信頼度の高いデータに向き合い、国際協力研究に対して知的に貢献できるよう尽力したいと考えています。また、私の研究成果を日本国内のみならず、中国やネパールをはじめとしたアジアを含む世界へも広く発信できる研究者を目指します。
修士課程を修了した後、博士課程に進学する予定です。博士課程を修了した後、日本の国際協力機構や中国国家国際合作発展署(中国の国際機関)のような国際機関に加入したいと考えています。途上国の人々がより良く生きられる未来を目指し、途上国においての深刻な課題に取り組みたく、途上国の発展に貢献できるような仕事をしたいと考えています。

ベトナムと日本の科学技術分野の発展に貢献したい

名前:VU VAN LOCさん
大学:長岡技術科学大学
国籍:VIET NAM

私の名前は Vu Van Loc (ブ- バン ロック) です。今年は24 歳で、ベトナムからの留学生です。現在、長岡技術科学大学で電気電子情報工学を専攻しています。私の性格は物静かだと思って、仕事では常に他人の意見を聞いて尊重します。趣味は音楽を聴くことで、幼い頃から多くのジャンルの音楽を聴き始めました。私にとって音楽は重要な役割を果たしており、音楽を聴くことは徐々に私の日課になり、心をリラックスさせ、ストレスを解消します。また、旅行をして、さまざまな国の新しい文化、料理、ライフスタイルを勉強することも大好きです。そのため、日本のアニメやマンガに興味があります。それを通して、日本は長年の文化、多様な料理芸術、そして何よりも教育が本当に素晴らしいと思っています。素敵な日本で勉強し、働くことができるように、ホーチミン市工科大学と長岡技術科学大学との国際連携教育プログラムであるツイニングプログラムに参加することにしました。2年間の日本での生活と勉強の間、日本人の先生や友達から、レポートの作り方、発表態度、法連相のルールなど、たくさんのことを学びました。毎日、日本人と連絡を取り、話し、交流できるので、語彙、聞き取り、発音を練習して、自分の日本語のレベルを向上できます。日本のような規律の高い国に住むことは、専門知識だけでなく人生のスキルを練習するのに良い環境であり、それによって知識と経験を向上させます。さらに、日本は世界をリードする科学技術の国のひとつです。日本政府は質の高い科学技術人材の育成を重視しています。現在、ベトナムと日本の両国の関係はますます発展しており、多くの日本企業がベトナム市場に投資し、組み合わせています。将来的には、日本語能力と専門知識を持った私が、ベトナムと親密な関係にある日本企業で働くことで、ベトナムと日本の架け橋となることができると信じています。日本で得た知識と経験がベトナムと日本の科学技術分野の発展に貢献することを願っています。

量子の世界を探究し、量子の業界に貢献したい

名前:李 正之さん
大学:金沢大学
国籍:中国

初めまして、私は金沢大学自然科学研究科電子情報通信専攻1年の李正之と申します。この度、JEESドコモ留学生奨学金の奨学生として採用して頂いて、誠にありがとうございます。
子供の頃、家はテレビやカメラなどの日本の製品をよく使っていたので、日本の製品は頑丈で、デザインよく、使いやすいなどの印象がありました。その頃から、日本に憧れてきました。
2015年、母国で大学の学部を卒業し、日本語学校を経由して、2018年に金沢大学に入学しました。学部の時に、色んな日本人の友達ができて、日本の色んなところに行きました。そして、母国では体験できない日本の文化も体験出来ました。
偶然の機会により、私は量子力学について学びました。量子の世界は、我々の認識と全然違って、人の観測より、ものが変わると言う特徴があります。そして、量子暗号通信により、私たちの通信の安全性を守れるという特徴があるから、量子通信に興味をもち初めました。
新しいことを体験、挑戦するのは私の趣味ですので、それから私は今後量子情報について研究しようと決めました。ですから、今後は量子の世界を探究し、量子の業界に貢献したいです。
私が今行っている研究は大規模の量子ネットワークを実現するために、新しいルーティングプロトコルを提案することです。今のところでは量子ネットワークの研究はまだ非常に小規模のところにいるので、普通の人々に使われるまで、まだまだ探究できる余裕があると思います。現在、国際学会へ向け、ルーティングプロトコルについて研究して、修士卒業するまでに、国際学会に論文を一つ出すことが目標です。これに踏まえて、今後は博士課程に進学し、量子ネットワークの発展に貢献したいと思います。

母国の農業を支援し、発展させたい

名前:ALI MD IMRANさん
大学:北陸先端科学技術大学院大学大学
国籍:バングラデシュ

名前はALI MD IMRAN(アリエムディイマラナ)と申します。2016年に高校卒業後、18歳の時にバングラデシュから日本語学校に留学しました。2018年に日本語学校卒業後、千葉県の秀明大学に入学し、卒業後、2022年に北陸先端科学技術大学院大学に入学しました。留学してから、たくさんの困難がありました。しかし、代わりに様々な経験とともに夢が広がり、手ごたえを感じています。
親族が裕福ではなく留学費用はほとんど借金し、さらに、留学して3か月後、父が心臓病で他界し、定期的に仕送りをしてもらうことが難しくなりました。日本語を理解できないまま毎日学校に行き、学費や物価の高い日本で生活をするために学校以外の時間はアルバイトをしなければならず、長い間家族や友達のいない寂しい日々でした。留学は失敗だと感じ、母国に帰ろうと思ったことは何回もありました。しかし、勤勉は成功への鍵だと信じて日々を重ねました。すると、少しずつ日本での生活に慣れ、日本語も分かるようになってくると少し精神的に楽になりました。とはいえ、経済的な困窮は解決していませんでした。そんな折に、JASSOとロータリー留学生奨学金をそれぞれ1年ずつもらえ、本学に入学できました。さらに、JEES・ドコモ留学生奨学金をいただけることになり、学問に専念でき、有意義な留学生活を送ることができるようになりました。今は日本への留学がAllah (アッラー)からいただいた一番の慈悲だと感じられます。経済的な救いがあったからこそ自信を持つことができ、夢も広がり、一生懸命に研究することが出来ます。Covid-19の感染拡大で多くの制限がありますが、JEES・ドコモ留学生奨学金で行われる活動に積極的に参加していきたいと考えています。
私の将来の夢は、「母国の農業を支援し、発展させること」です。具体的には、先進国のように農業を現代化するためインターネット、通信やスマートデバイスなどを使用し、これらの問題解決方法を見つけ出して、母国の農家を支援することです。母国は発展途上であり、約80%の人々が農業に関わっています。そのため、農家を支援し、農業の質が上がれば、国全体の経済発展が期待出来ます。現在、バングラデシュの農業には様々な問題があります。例えば、「農業にテクノロジーを活用しない、天気予報を完璧に知ることができない、無計画に肥料を使用する、作物の病気や問題に対する知識が少ない、古代の農法を行なっている、自然への依存度が大きい、市場制度に欠陥がある、効率的な農業の知識が少ないなど」が考えられます。これらの解決には農業のIT化が効果的だと考えているので、現在本学ではこれに関わる研究を行なっています。

より国際的な人材になる!

名前:JUNG SOOHYUN(チョン・スヒョン)さん
大学:神戸大学
国籍:韓国

初めまして。私は神戸大学大学院の博士前期課程で、電気電子工学専攻の情報通信研究室に属している、韓国から来ましたJUNG SOOHYUN(チョン・スヒョン)です。私は、高等学校まで韓国で住んでいて、高校生の時に良い機会があって、日本の神戸大学の工学部電気電子工学科で勉強することができました。この度もJEES・ドコモ留学生奨学金に採用していただき、勉強に専念できると思います。誠にありがとうございます。
私は幼い頃からコンピューターに関心が多かったです。それで、現在研究する方向で前向きにいきたいです。また、プログラム言語に興味深いので、まずは、大学院での授業で基礎知識を学習し、バックエンドの開発に力を入れて勉強したいと思います。現在の研究でデータ分析・機械学習などのストーリーテリング・データ可視化などの経験・知識を積みたいと思います。現在所属している研究室は情報通信研究室で、ネットワークセキュリティについての様々な研究が進められています。各々の研究の詳細な目的は違いますが、大きい目的としてネットワークセキュリティを目指しています。この研究室でのゼミ・発表会に積極的に参加し、ネットワークセキュリティについてのより広い理解を身に着けたいと思います。
また、私が考える「留学」は、ただ海外の学校に通うことではありません。留学の第一目標はもちろん勉強や研究ですが、母国を去って文化や言語が違う場所で生活をすることで、自分の考え方が広がり、より国際的な人材になることだと思います。

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