活動報告Activity Report
活動報告
202310/24
2023年度(アジア諸国からの留学生):自己紹介と将来の夢や目標等について
- 奨学生一覧
HCI分野の発展に貢献する仕事に携わりたい
名前:金語晨さん
大学:筑波大学
国籍:中国
初めまして、私は筑波大学システム情報工学研究群の修士1年生、金語晨(JIN YUCHEN)です。私は中国江蘇省蘇州市出身で、2018年10月に私費外国人留学生として来日しました。この度、JEES・ドコモ留学生奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございます。
私は学部時代で感情工学を専攻し、現在はヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)の研究をしています。具体的には、スマートフォン操作情報に基づいた操作意図の推定に関する研究を行っています。私は子供の頃から日本製品に興味を抱いており、日本のHCI技術が世界で先進的だということを知り、HCIについて深く学び、日本へ留学することを決意しました。
現在の研究は、スマートフォンの操作支援においてユーザーの操作意図を推定することを目的としています。スマートフォンは現代の日常生活において重要なツールであり、より効率的で快適な操作を実現するためには、ユーザーの意図を正確に把握し、それに基づいて適切な支援をすることが必要です。この研究によって、ユーザーエクスペリエンスを向上することができます。
将来的には、大学院で学んだ知識を活かして企業内で価値を生み出したいと考えています。特に、HCIの知識とスキルを活かして、ユーザーエクスペリエンスを重視した製品やサービスの開発に関わりたいです。また、日本語、英語、中国語の能力を持っているため、日本企業から世界への挑戦をしたいと思っています。私は専門知識を深めると同時に、様々な文化を学び、国際的な視野を持った人材に成長したいと思っております。将来的には、HCI分野の発展に貢献する仕事に携わりながら、グローバルな視点を持ち、異なる文化や言語を結ぶ架け橋となることをめざしています。
デザインを通じて、未来の人類とテクノロジーが共存し、共益のバランスを見つける
名前:施 鄺玲さん
大学:千葉大学
国籍:台湾
私は台湾出身施 鄺玲(シー クゥァンリン)と申します。現在、千葉大学で融合理工学府の創成工学専攻・デザインコースの修士1年生です。大学院で感性体験デザインとシステムプランニングを専攻しております。その中で、特にユーザーエクスペリエンス研究においてはユーザーインタラクションに焦点を当てており、またサービスデザインにも関わっています。台湾での大学時代、2回日本に留学しました。私の趣味は散歩です。小道や通りをゆっくり歩く過程を楽しんでおり、地元の人々の日常風景や生活環境を感じ取ります。自分の足で土地を歩くことで、自分の生活環境をより理解することができます。その経験から、日本での生活を感じ、日本の美しいデザインに触れ、日本の魅力を感じました。そのため、今回日本で学位を取得し、そして日本での仕事をめざす目標を持っています。
私は自分自身を行動力に溢れる人だと考えています。学習の過程で、自分に不足があることに気付いた場合、すぐにその補強に取り組みます。例えば、2023年4月に日本で入学しました後に、日本語のスキルを迅速に向上させるために、すぐに学校が提供する言語練習機会に参加し、仕事を通じて職場日本語の使い方を学び、経済的な負担を軽減するためにアルバイトを始めました。この過程は簡単ではありませんが、ある程度の道を歩んで振り返ると、自分が多くのことを学び進歩したことに充実感を感じます。このようなマインドセットと行動力は、私にとって人生と学業の道で大きな推進力だと思っています。
将来的には、一人前のUXデザイナーやUXリサーチャーになり、日本と台湾のデザイン分野での協力と交流の機会を増やしたいと考えています。UXデザイナーおよびリサーチャーになりたい理由の一つは、それが私の学問の分野であり、その分野の知識に魅了されているからです。もう一つの理由は、UX関連の仕事は「デザインと研究を通じて、ユーザーや社会に良い影響をもたらすことができる」からです。ユーザーから学び、洞察を見つけ、実際にユーザーの生活を改善するプロセスは、非常に意義があり、人々が憧れる仕事だと感じています。
日中文化交流の架け橋になりたい
名前:羅京さん
大学:慶應義塾大学
国籍:中国
こんにちは。私は羅京(LUO JING)と申します。中国出身です。
現在、慶應義塾大学情報工学科の修士課程の一年生です。
この度はJEES・ドコモ留学生奨学金に採用いただき心から感謝申し上げます。 自己紹介をさせていただきます。
私は中国の湖南省出身で、学部時代は北京の中国伝媒大学で通信工学を専攻していました。幼い頃から日本の文化に興味を持ち、日本で就職したいと考えておりました。また、大学時代に学校行事で来日したことにより日本の文化に感銘を受けて、卒業後は日本に留学して修士課程に進学することを決めました。
学習と研究に関して、学部時代には無線通信のプロジェクトを取り組み、国際会議で発表も行いました。「Beyond 5G」という日本総務省の通信戦略に興味を持ち、慶應義塾大学の研究室に所属し、現在は6Gの無線通信に関する応用AIの研究を行っております。要約すると、最先端の人工知能技術を使って既存の無線通信システムを最適化し、2030年代に期待されるスマートな通信社会を実現するように、研究を進めております。
学外活動では、写真撮影を趣味としています。日本は独特の自然環境と文化があり、感動した風景や何気ない日常などをよく撮影しています。
日本の生活環境は私の求めているものそのものであり、留学する前から、将来は日本で就職することを決めていました。さらに各業界もAI技術を積極的に応用してることを知りました。日本で就職することにより大きな成長を得られると確信しております。
そのためには、私は優秀なエンジニアになり、情報通信分野でソフトウェア開発や研究などを行い、ドコモのような日本の通信キャリアに入ることをめざしております。 夢を実現するために、大学院期間中に、ビジネスレベルの日本語会話習得を目指しながら、通信分野での学術論文をできるだけ多く発表し、研究実績を積み重ね、さらに博士課程や就職活動にも挑戦していきたいと考えております。
同時に、留学経験を活かし、日本人に中国文化を紹介し、中国人に自分が撮った日本の風景写真をシェアし、互いに興味を持ってもらえたらと思います。微力ながら、日中文化交流の架け橋になれたらと考えております。
これから奨学生として恥のない留学生生活を送ることができるように、より一層精進いたします。
どうぞよろしくお願い致します。
デジタル世界をより安全なものにしたい
名前:Aiman Syazwan Bin Abdul Razakさん
大学:横浜国立大学
国籍:マレーシア
初めまして。私はAiman Syazwan Bin Abdul Razakといいます。友達や家族にはアイマンと呼ばれています。マレーシア出身の留学生として、日本に来ています。
私の留学の動機は、優れた技術を学びたいという強い願望です。特に、日本のテクノロジーに魅了され、日本への留学を決意しました。予備教育で日本語学習をしていくうちに、相手への思いやりをはじめ、様々な日本文化に関心を持つようになりました。
私は幼い頃から、テクノロジーの力と、それを使って良い結果も悪い結果も達成する方法に興味を持っていました。アノニマスのようなグループや、大企業や組織にハッキングする彼らの能力を初めて知ったとき、驚きました。ただ怖がるのではなく、なぜそんなことができるのか、それを防ぐにはどのような対策が必要なのかを理解したいと強く思うようになりました。
サイバーセキュリティとブロックチェーン技術に情熱を注ぐ者として、私はキャリアで成功するために必要な知識とスキルを身につけることができる学位プログラムを探していました。現在の研究室では、IoT、マルウェア、ブロックチェーンなど、様々なトピックについて学ぶ機会があり、ホワイトハッカーとしてのスキルを磨き、デジタル世界をより安全なものにするために自分の知識を活用できることに期待しています。
最後に、留学生として、新しい文化に浸り、日本独自の習慣や伝統を学ぶことに魅力を感じました。留学は自分の視野を広げ、世界に対する新しい視点を得るための素晴らしい機会であり、日本はこのような経験をするための理想的な目的地だと思いました。
AIとデータに関連する分野の専門家になりたい
名前:NGUYEN ANH QUANさん
大学:長岡技術科学大学
国籍:ベトナム
私の名前はNGUYEN ANH QUANで、ベトナム出身です。現在、長岡技術科学大学の工学研究科 工学専攻 電気電子情報工学分野で脳情報工学研究室の大学院生として留学しています。ホーチミン市工科大学(ベトナム)と長岡技術科学大学とのTwinningプログラムを通じて、日本に来ました。2021年に長岡技術科学大学の学部3年生として入学し、学部課程を終えた後、本学の大学院への進学を決意しました。私は多くの趣味を持っており、インドアとアウトドアの両方の趣味があります。インドアではゲームや映画、漫画が好きで、アウトドアでは、山登りや旅行が好きです。また、日本の文化を探求するのが大好きで、特に神社を訪れることが多いです。そこでの静かで古い雰囲気は、私に非常にリラックスさせてくれ、ストレス解消の効果的な方法となっています。
私の夢はAIエンジニア、またはAIとデータに関連する分野の専門家になりたいです。AIの動作や現在の人々の支援方法、そしてAIの将来の大きな発展の可能性に興味を持っており、これがAIエンジニアになりたい理由です。現在、私は最近開発された深層学習モデル、Vision Transformerを生成モデルと組み合わせて、脳波データに関連する問題を解決するための研究を進めています。しかし、私は将来、さまざまな分野のデータに関連する機械学習モデルを開発したいと考えています。
AIとデータの分野での人材の需要は非常に大きいが、この分野で働くために必要な知識の量も大きいです。したがって、私の目標は、研究、自学、そして大学での授業を通じて専門の基本知識を蓄積してマスターすることです。また、来年には日本語能力試験N1の資格を取得し、国内の学会に参加することを目指しています。日本語の勉強は自分の日本語スキルを向上させることとなり、上級の日本語資格を持つことは、就職活動におけるアピールの一点になると考えています。
また、自分の分野の性質上、アルバイトをする時間があまりなく、これまでのところ、主に家族からの経済的な支援に頼ってきました。そのためで、JEES・ドコモ奨学金を受け取ることは、私にとって大きなターニングポイントです。奨学金からの支援を受けることで、自分の研究と学びに完全に専念することができ、自分の将来の目標と夢を達成できると信じています。
日本の企業と世界中の優れた企業を結びつけ、知能機械分野に貢献したい
名前:NGUYEN KHAC HOANGさん
大学:岐阜大学
国籍:ベトナム
私はNGUYEN KHAC HOANGと申します。ベトナム出身の23歳で、現在は岐阜大学大学院の自然科学技術研究科に所属しており、知能理工学を専攻する1年生です。
現在、私が岐阜大学で行っている研究は「ロボットアーム型のパワーアシスト装置の操作性改善とその評価」に焦点を当てています。パワーアシスト装置は、物体の移動時に人間の操作をサポートし、負担を軽減する技術です。これまでの研究では、人間の操作を模倣するため、熟練者のデータを様々な方法で獲得し、躍度最小モデルのシミュレーションや強化学習を通じて、ロボットアーム型パワーアシスト装置の上下動作に関する研究を行ってきました。
研究を通じて、知能機械に関する専門知識を着実に身につけ、プログラミング演習やデータ処理などのスキルが向上し、常にやる気に溢れています。私はロボットや通信技術について興味を持って、学んだ知識をシステム開発コンサルタントやソフトウェア開発分野に活用したいと考えています。
最新の人工知能技術に情熱を注ぎながら、ボランティア活動、国際的な交流会への参加を通じて、専門知識だけではなくて、日本の文化も深く理解しようと努力しています。私はリーダーとして週に1回活動している外国人のサッカーチームを作りました。ベトナム人だけではなくて、インドネシア人やマレーシア人等もたくさん参加しています。国際留学生として、私は英語と日本語の両言語に堪能で、色々な国から来た友達が集められ、健康のため毎週活動し、そして国際文化を交流する非常にいいチャンスだと考えています。
将来的には、日本の企業でシステムエンジニア(SE)としての経験を積みながら、最終的にはブリッジシステムエンジニア(BrSE)として、日本の企業と世界中の優れた企業を結びつけ、知能機械分野に貢献したいという夢を抱いています。この夢を実現するため、大学院での学びに全力を注ぎ、自己啓発と向上を続けていきます。 最後に、JEES・ドコモ留学生奨学金への支援に感謝の意を表明し、これからも精一杯努力し、成果を上げることを約束いたします。日本の教育と文化に触れる機会を提供してくださり、本当にありがとうございます。私はこの素晴らしい機会に感謝しており、将来的には恩返しできるよう、夢と目標に向かって努力し続けています。
環境、エネルギー産業に貢献することでさらに国際社会に貢献したい
名前:KIM JUNG BINさん
大学:京都大学
国籍:韓国
私は京都大学の学部に在籍していた4年間、日本語で授業を受けて研究活動を行いました。入学当初は日本語で授業を聞いて勉強を進めることが少し難しかったですが、学科の同級生たちとの交流をはじめ、サークルと部活動で会った多くの人々との交流を通じて日本語の語学力を育むことで、学部を卒業する頃には、ビジネスレベルに至りました。学部の卒業後は、兵役の義務によって韓国で軍隊に入ることになり、除隊後は大学院ならびにその後の日本での就職を見据えて日本語をさらに上達させるために、三菱重工業KOREAで働きました。
学部を卒業した後、韓国にある大学の研究室と研究所などを訪問しましたが、その際には、韓国では日本に比べて研究を進めるうえで障害が多いことを実感しました。韓国では研究のための装置や設備が少なく、世界的に先頭に立っている日本に比べて研究の水準にも10年近くの差がある印象を受けました。そこで私は、より深く、かつ自由に研究できる機会を求めて、学部を卒業した京都大学の大学院に進学して勉強したいと思いました。
私の夢は日本で勉強したことを土台に将来韓国、そして世界の食糧、環境およびエネルギー問題の解決に先頭に立つ役割をすることです。ここ数年、コロナ問題だけでなくウクライナとロシアの戦争によって世界的に食糧、エネルギー問題が再び台頭したと思います。 互いに密接な関係にあった全世界が、パンデミック事態で食糧、エネルギー問題を実感しました。 日本は、韓国に比べて食糧生産量も食料自給率も高いですが、韓国の場合、日本よりも食糧問題が大きく話題になりました。 環境にやさしいエネルギー生産のための発電技術も米国(General Electrics)、ドイツ(Siemens)と共に日本(三菱重工)がリードしています。このように世界的に先進技術を持つ日本で学んだことを踏まえて、将来は韓国の環境、エネルギー産業に貢献することでさらに国際社会に貢献したいと考えています。
ブランド品に対する消費者の購買欲求を触発する要素を分析する仕事に携わりたい
名前:CHA SU BINさん
大学:同支社大学
国籍:韓国
韓国出身のチャ スビンと申します。私は高校1年生から約9年間日本語を勉強しています。私が日本語を勉強したきっかけは、一般の高校とは違う様々な外国語の学科がある言語に特化された高校に進学し、日本語学科を選択したからです。高校で日本語や日本の文化を学びましたが、特に、日本固有の文字の成立過程や使い方など韓国語や英語では見られない特徴に魅力を感じ、興味を持ちました。高校2年生の時、とある日本の高校生一行が私の高校に交流活動で訪れたことがあります。それまで学んできた日本語を活かせるチャンスだと期待していましたが、流行語や若者言葉など分からない言葉が多くスムーズに会話ができませんでした。そこで、リアルな日本語が学べ、さらに、「データサイエンス」という新たな学問を学べる機会であると考え、日本の大学への進学を決めました。
学部時代は文化情報学部に所属し、データサイエンスだけでなく、言語・文化など文系の科目も学びました。そこで数値を分析し、結果について考える作業を興味深いと感じ、卒業論文は、日韓における若者のメッセンジャーアプリでの返信を用いた日韓における文化の分析というテーマで執筆しました。データを収集し、集めたデータをどうすれば分かりやすく伝えることができるのか考えるのがとても楽しかったです。その経験から大学卒業後、データを分析および視覚化するマーケティング関連の仕事に就きたいと考えるようになりました。そこで、学部で学んだ知識だけでは十分ではないと思い、それらを補う統計学に対する深い知識や手法を身につけるために大学院の理工学研究科に進学しました。
現在は、トレンド分析についての研究を行なっています。大学院修了後は、ブランド品に対する消費者の購買欲求を触発する要素を分析する仕事に携わりたいと考えています。その過程で消費トレンドを可視化し、企業が想定しているイメージと消費者の認識が合致しているのかを分析することにも関心があります。
特にトレンド分析は、日本や韓国を超え、世界的に応用できる幅広い分野だと考えます。消費者と自然環境や貧困問題を結びつけたマーケティング戦略を立案したいと思っています。このプロセスを通じて、消費者がこれまで意識していなかったトレンドについて認識させ、世界的な問題についての洞察を広める役割を果たすことをめざしています。