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ドコモ奨学金

社会的養護出身者に対する経済的支援事業

Activity Report

修学報告

202504/01

2021年度ドコモ奨学金: 4期生 卒業報告

Y.Mさん
将来の夢:商業科の教師

私は、施設から出て、大学生として過ごした4年間の中で、様々な経験をすることができました。
初めの1年間は、新型コロナウイルスの影響でリモートでの授業が多く、思っていた大学生活を送ることはできませんでした。しかし、2年生から対面の授業が増え、同じゼミナールの仲間や、講義で親しくなった友人など、様々な交流が生まれました。その頃にスーパーマーケットのレジのアルバイトを始め、年代を問わず様々な人と会話する機会が増え、充実した日々を過ごしました。
アルバイトでは、お客様や周りとのコミュニケーションに注意し、サービスカウンターの業務や、商品の試食販売など、レジ接客以外の責任が重い業務にも挑戦させていただきました。
そして3年生では新たにSAという授業補助のアルバイトをはじめ、生徒の悩み相談や、授業内のグループワークでのサポート役を務めました。この頃はスーパーでのアルバイトでも教育係となる事が多く、主に後輩への関わりが多い1年となりました。
また、同時に就職活動の時期となり、自己分析や試験対策、インターンシップへの能動的な参加など、様々な課題に取り組んでいました。自分がやりたい事や、向いていること、どのような環境で働きたいのか分析する事はとても大変で、悩みながら色々な会社のイベントやインターンシップ、企業説明会に参加しました。周りの先輩や教授からの情報収集もたくさん行い、模擬面接やSPIの問題集を繰り返し解き、とにかく経験を詰めるように努力しました。
その結果、会社の雰囲気が自分に合っており、自分のやりたいことができる会社への就職が決まりました。その後は内定者のイベントなどが多くあり、これから一緒に働く仲間たちとの交流や、今後のための知識やマナーを勉強する事ができました。
これまでの4年間を振り返ると、主に人間関係が大きく広がった学生生活だったと思います。様々な人と関わった思い出や縁を大切にして、今後の社会人生活をより豊かなものにしていきたいと考えます。
そして、後輩の皆さまへのアドバイスとして、「様々な経験を積むこと」、「人との繋がりを大切にすること」を学生生活で心掛けてみてほしいと思います。どちらも、自身の視点を広く持つことにつながるため、今後の生活の中で選択肢を増やすための手段になると思います。

S.Iさん
将来の夢:小学校教師

これまでの学校生活を振り返ると、この4年間はとても充実していてあっという間だったなと感じます。大学1年目と2年目はコロナウイルスの影響でほとんどの講義がオンラインで行われました。保育実習も中止となり、友達ともあまり会えず思い描いていたような大学生活を送ることができなかったのが今でも心残りです。しかし、3年生からは対面授業が増え大学での生活がもっと充実したものとなりました。3年生での介護等体験では、特別支援学校やデイサービスで実習をさせていただき、普段あまり関わることのない障がいのある子どもたちや高齢者の方々とお話することができました。最初は慣れない環境にとても苦戦しましたが、先生方や職員の方々にアドバイスをいただき、たくさんの学びを得ることができました。4年生では教育実習に行きました。初めて行う授業や児童を不安にさせない先生としての堂々とした振る舞いなどはとても難しく、最後まで慣れることはありませんでしたが、優しい子どもたちや先生方のおかげで、緊張しつつも楽しく実習を終えることができました。研究授業では算数を行い、担任の先生の指導のもと児童が楽しいと思えるような授業作りをすることができました。たくさんの反省点はありましたが、とても楽しい実習期間を過ごすことができました。
2年生の後期から始めた児童養護施設でのアルバイトがとても楽しかったため、今後の進路としては児童養護施設の職員として働くことになりました。学校生活の中で教員免許は取得したので、児童養護施設の職員として働いたのち、学校の先生に挑戦したいなと感じた時に先生として働こうと考えています。
後輩の皆さん、大学生活は楽しいこともあれば大変なこともあると思いますが、将来なりたい自分を想像しながら程よいバランスで頑張ってください。応援しています。

K.Hさん
将来の夢:高校の国語教師

はじめに、私はもうすぐ四年間学び通い続けた大学を卒業します。大学生活を送っていく中で楽しかったことも、しんどかったこともありました。大学生活で楽しかったことは、自分の関心のある分野の知識が増えること、そして、ボードゲームをサークルのみんなですることでした。毎週授業の課題を出さなきゃいけない、しんどい、大変。そう思うときもありましたが、自分の大好きな勉強とサークル活動があったから、大学に行くことが辛くなく、楽しいものとなっていました。
勉強面では主に、教員免許の取得に向けて日々励んでいました。他の学生より多く単位を取らなくてはいけない。そのこともあり、四回生になっても一限目に授業があったり六限目まで授業があったり、実習があったりもしましたが、なんとか頑張れました。そのおかげで、大学卒業時に教員免許の取得をすることができました。
大学進学時にははっきりと決まっていなかった進路も大学在学中に決めることができました。大学進学時のときに考えていた進路は、学校の国語教師と児童福祉施設の職員の二つでした。その二つで迷っていましたが、大学一回生から二回生に進学するまでの春休みに突如、朝夢から覚めると「俺は児童養護施設の職員になる」と決心していました。教員免許は、職員になるための必要な資格の一つと調べたらあったので取得に向けて頑張りました。
私の進路は、児童養護施設の職員。児童指導員というものになります。来年度から児童養護施設の職員として働きます。私の夢である「どんなことでも相談したいと思える職員」になれることを目指して、日々子どもたちとよく遊びよく笑い共に成長し一緒に悩みに向き合いたいです。
最後に、後輩の皆さんへ。これから辛かったりしんどかったりすることもあると思います。ですが、その中で楽しいと思えるものを見つけて見てください。そうすると、辛いこともしんどいこともへっちゃらに、毎日楽しく過ごせますよ。自分の夢のためにこれからも頑張ってください。

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