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ドコモ奨学金

社会的養護出身者に対する経済的支援事業

Activity Report

修学報告

202404/25

2022年度ドコモ奨学金: 5期生 2023年度後期修学報告

N.Sさん
将来の夢:看護師

二年後期は座学ばかりでした。基本的な知識に加え、各年代に応じた援助を学んだり、考えたりすることが多くなりました。特に看護課程という患者の病気だけでなく年代、病気の捉え方、今までの生活などからどのように看護介入するべきか考えるという作業は難しいと感じました。後学期は先生の手伝いで高大連携している高校生に大学に魅力を伝えるイベントに参加しました。初対面の人と話すことは苦手でしたが、先輩や先生、後輩に支えられて、できる限り高校生の方々に大学の魅力を伝えられたと思います。二月にはタイにある看護大学の短期研修に参加しました。タイの大学の授業は、学生の創造力や主体性が十分に引き立てられるものになっており、先生方との距離も近く素晴らしかったです。タイの病院にも訪問することができ、日本よりも地域との関りが密接で、より患者に寄り添った看護・医療を提供できると思いました。
生活面では、九月から一人暮らしを始めました。前まで家に帰ると必ず人がいて、ご飯が当たり前のように出ていた生活から一人で過ごし、家事も自分でこなさなければならない生活になり、最初は寂しさでいっぱいでした。最初はご飯を作ろうと頑張っていましたが、今ではコンビニに頼ってしまっています。ですが、友達を自由に呼べるため、毎日充実した日を送っています。
三年生では本格的に実習や就職活動が始まるため、しっかり復習して挑みたいと思います。

S.Mさん
将来の夢:看護師

去年の9月から今年の3月までの半年間は実習やテストがあり、私生活との両立をさせつつ、忙しい日々でした。
テスト期間の中で、分からない部分を友達と教え合うなど友達がいたから乗り切れたといっても過言ではないくらい友達の存在は大きかったです。そして今までずっと心掛けてきた赤点を取らないことを達成する事ができたのはとても嬉しかったですし、これから学習していく上での糧にもつながると思います。
実習では学びになることが本当に沢山あり、机でずっと勉強しているよりも実際の医療現場で自分の目で見ることで得られるものもあり、楽しく学ぶことができました。楽しい部分もある反面、疲労もすごく溜まりました。3年生になってからこれが毎日続くのかと考えると正直乗り切れるのか少し不安です。でも、自分だけじゃなく全国の看護学生が同じ想いをしているというマインドを持ち、乗り超えていけたらと思います。そんな忙しい日々が続いていましたが、一度も体調を崩すことなく日常生活を過ごせました。コンディションが悪いと万全な状態でテスト、実習に挑むことができないので、看護学生という自覚を持ち体調管理に気をつけるという部分でもこの半年の中で達成することができました。
この半年間の学校行事として、9月はスポーツ大会、10月は看学祭といったイベントがありました。日々勉強ばかりだったので良いリフレッシュになり息抜き代わりに楽しむことができました。
休みの日はほとんど家にいることが多くアニメ、映画を見たり、時には好きなバンドのライブに行ったりなど休日は有意義に過ごしていました。ただ運動習慣がほとんどなくて、体力面が自分でも少し心配です。運動不足により起こる病気だったり、身体障害を看護学生として学んできた自分ですが、行動に移すって難しいなとしみじみ感じます。しかし3年生になれば毎日実習で常に動いているのでその分を運動加算にしつつ、なるべく実習以外でも運動習慣ができたらと思います。
今年度は学生最後の年です。来年度、笑顔で卒業、そして国家試験に合格し看護師として働くことを目標に本気で力を入れ頑張っていきます。

S.Wさん
将来の夢:国際公務員

大学入学から早くも2年が経ち、もう自分が3回生になったということに驚きを隠せません。4月も半ばで本当に時の速さを感じています。今年は就活が本格的に始まる年で今後の目標もたくさんありますが、まず2回生後半で得た知識、経験について書きたいと思います。
私はこの2回生後期に人生で1番濃く大切な経験が出来ました。それは、9月から12月にかけてのニュージーランドへの留学です。この大学に行くと決めた時に留学に行くことを前提に選びました。自分の興味のある分野が学べること、そして何より多くの学生が留学に行くための奨学金制度があることが大きな決め手になりました。
この学校からの奨学金のおかげで留学先の授業料が全額免除になりました。しかし、それだけでは絶対にこの留学は実現しませんでした。授業料以外で100万円以上、また現地での生活費、そして日本での一人暮らしの家賃は払い続ける必要がありました。このような金額を支払えたのもドコモを始め様々な奨学金を頂けているおかげに間違いないと思います。
留学では本当にたくさんの経験をし学びました。その中でも家族の在り方、大切さを学べたことは私にとってとても良かったです。留学先ではホームステイで生活し、母、父、弟、妹、犬と他国からのルームメイトと過ごしました。最初は英語も速すぎて聞き取れなかったり、思っていることをうまく伝えられなかったりと苦戦しました。しかし家族は本当に優しく、徐々に楽しく会話が出来るようになりました。休み前の夜には皆で映画鑑賞をしたり、母とルームメイトと女子会で盛り上がったり、子供達と一緒に犬の散歩に行ったり本当に楽しい日々を過ごせました。もちろん学校で語学を勉強し語学力は上がりましたが、それ以外の面での学びがとても大きかったです。
このような経験を得た上で今後の目標はまず語学の資格を確実に取ること、そしてそれ以外にも興味のある資格に挑戦することです。また大学生のうちにもっと色々な国に行けたらいいなと思っています。

C.Kさん
将来の夢:建築士

日々ご支援頂きありがとうございます。
今年も大学に入学するまでは得られなかったような様々な経験をしましたが、振り返ってみると目に見える形での成長はあまりなかったようにも思えます。
しかし、研究室の先輩方の卒業制作の作品に関わったりしながら人脈を形成していく等、一年生の頃の生活とは明らかに変化したことも確かにありました。
昨年に引き続き今年も自身の作品が入選したりしましたが、私の中で満足した作品はまだ作れていないのでそのことについてあまり満足していません。専門以外の知識が足りていないと感じているので、そういったものが作品に反映され、つまらない物に思えてしまうのだと思います。今後の自主学習の濃さによりそれらは変化すると思いますので、引き続き新しい学びを得ていきたいと思います。
また、今年は合間を縫って以前から興味を持っていたが中々手を出せなかった物事に取り組む努力をしました。良い物に触れる。そういった経験を重ねていくことで作品作りの引き出しを増やしていくことが出来るだろうと考えたからです。
作品の完成度、再現度は少しずつ向上していますが、講評会にてまだ一部抽象化が足りていない事、今回の学期末に入選した作品では概念に揃わせて作っていたものが一部概念の連続性を崩してしまっていた点があり、その点を少々指摘されてしまいました。
図面では概念の通りに書いていたのですが、作品の表現では徹夜続きで作成していたため、どこかで気を抜いたのか気付かずに作成していました。今後そのようなミスを失くしていきたいです。
資格等も身分証明として多少利用できるだろうと思い、取得しましたが今後も継続的に知識の定着度を測る指標として取得していく予定です。
もう学生生活も折返しです。
正直、私は学生としてまだ何もできている感じがしません。残り少ない学生生活の一日一日を確りと意味のある時間として大切に過ごしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

H.Mさん
将来の夢:宇宙開発

大学2年生の後期はサークルに特に力を入れた半年間でした。自分の所属する人力飛行機制作サークルでは、3年生の先輩が夏に引退し、自分たち2年生がサークルの中で最高学年になります。そのため2年後期から設計・製作からスケジュールの管理などを自分が責任もってしないといけなくなりました。ただ先輩が作った機体と同じものを作るのではなく、自分なりに改良・改善を重ねることを意識して製作に取り組んでいたので、ある程度技術のブラッシュアップができた、と思っています。一方、コミュニケーションの大切さを学んだ半年でもありました。後輩や同級生、先輩やOBとの“報連相”を綿密にとることでスムーズに政策が進んだことも、またその逆も経験したので、これから例えば研究室にはいったとき、また就職したときに新たにかかわる人たちとも“報連相”を徹底することを忘れないでいたい、と思います。
受けている授業はより専門的な内容になり、前期のつまずきもあってか後期でも苦闘することが多かったです。つまずいた内容の学び直しをして、同じ轍を踏まないよう気を付けます。
自分は今年の夏、入っているサークルを引退するのでこの春夏が最後の活動になります。また、授業のコマ数も増え、内容も難しくなっています。2年後期の反省を踏まえ、この3年前期が“踏ん張る時期”だと思って自分のなすべきことを精一杯頑張ろうと思います。

Y.Iさん
将来の夢:理学療法士

私は2年生の後期から臨床実習に出ました。現場では初めての体験ばかりでした。とても学ぶことが多く、結果的には自分の将来の夢への意欲度の向上につながりました。
臨床実習で学んだことは、理学療法士としての「患者さんとの接し方」と「学ぶ姿勢」と「常に患者さんを見ながら変化を見つけること」です。初めて現場で働いている理学療法士さんの姿を見ましたが、自分の指標や参考になる関わり方をしておりとても自分のなりたい像として考えることができました。また、「学ぶ姿勢」に関しては、患者さんの状態に必要な治療を考えるために、毎日新しいことを指導者さんに教えていただきました。その後に聞いて終わりではなく疑問に思ったところは調べたり、指導者さんにもその認識があっているか確認させてもらったりすることで、自分の頭の中にも入ってきやすかったです。また、その姿勢が指導者さんにも評価していただき、その次の実習の時にもとてもいいご指導をしていただきました。また「常に患者さんを見ながら変化を見つける」ですが、これは担当患者さんを付けてもらい、評価をした際に学びました。できることばかりではなかったのですが、少しずつ指導者さんのアドバイスをもとにしていくと患者さんを見る際の視点も変わっていき、さまざまな考えが身につきました。
今回の実習では新たな課題が自分の中で見つかりました。それは一つのことに固執してしまうことです。それがいい場面もありますが、現場では常に患者さんの症状が一つというわけではありません。そのため、多角的な視点を持つことが重要になってきます。それが治療にもつながりますし、それが患者さんの回復あるいは改善にも関係してくるため、あと二回ある実習ではもっと多角的な視点で見る事ができるように目標を設定して行いたいと思います。

ST.Yさん
将来の夢:理学療法士

後期の半年間を振り返ってすごく大変だったと感じています。9月からは臨床実習に向けた講義がスタートし、疾患に対しての検査方法や治療に向けての評価方法など沢山のことを学びました。10月からの1ヶ月間の実習は1年生の見学実習とは違い、実際に患者様の身体機能を評価し、どのような治療をすることで回復が見込めるのかを考えなければならない内容だったので苦戦しました。初めの1週間は緊張でなかなか睡眠の時間を取れず、寝不足の状態で実習を行ってしまうこともありました。また指導者の方との関係が上手く行かず、実習をいい流れで進めることが出来なくなりストレスを感じご飯も十分に食べられなくなるまで精神的に追い詰められました。その中で自分が本当に理学療法士になっていいのかどうか等マイナスな方向に考えてしまうこともあったのですが、患者様が笑顔で接してくれたり頑張ってねと言ってくれたりたくさん励ましの言葉をいただけて何とか乗り越えることが出来ました。患者様の言葉で自分のなりたい理学療法士像を見つめなおすことが出来たのでそう考えると良い時間だったのかなと思うことが出来ました。実習後は勉強の方は順調に進み、無事一つも単位を落とすことなく最終学年へと進級することが出来ました。
生活面では一人暮らしを始めて2年が経ち凄く慣れたのですが、学業やアルバイトでなかなか自炊をする時間がなく、コンビニやスーパーのお惣菜に頼ってしまうことが多かったかなと思い反省しています。なので時間があるときはなるべく自炊し、料理の腕を上げていこうと思います。
最後の1年より大変にはなりますが理学療法士国家資格取得に向けて全力で頑張っていくので応援よろしくお願い致します。

A.Sさん
将来の夢:保育士

私が2年生の後期で頑張ったことは11月頃にあった2週間にわたる児童養護施設の実習です。その実習を経て3歳の頃から変わらず、ずっとなりたいなって思っていた将来の夢が変わる瞬間がありました。
今までは保育士や幼稚園の先生を目指していましたが、児童養護施設の職員になったら子どもたちの成長を間近で支えて、大変なことにも直面した2週間でなれない環境で大変でしたが、それ以上にやり甲斐を感じることができました。
1番心に残ってるエピソードがあります。私は実習初日からこれだけは心がけようと思っていたことがあります。それは1人ひとりに挨拶を元気にすることです。なぜなら初めて会う子どもたちや職員の方から挨拶をすることでいい印象を持ってもらえるし、少しでも早く子どもたちと打ち解けたかったからです。それをしたことによって職員の方達からは印象がよく褒めてもらい、子どもたちともすぐ打ち解けることができたのでよかったです。ですが、1人だけ挨拶をすると「こっちくるな」「うざい」「死ね」と言ってくる子がいてどう関わっていけばいいのか悩んでいました。ですが私は毎日「おはよう」「おかえり」「おやすみ」など忘れずにその子に話しかけました。ですが返事はなく、毎日「話しかけるな」って言われる日々でした。なぜそうなったのか入所理由とかを聞いてみると、過去に色々あって人が信じられなくなっていて誰にでも強く当たってしまうという話を聞きました。ですがこの職業になる立場で向き合っていくことが大切だと思ったので挨拶だけでもという気持ちで声をかけ続けました。最終日まで返してくれることはなく、実習の終了時間になったので園から出て歩いていたらその子が走ってきて「2週間ありがとう。強く当たっちゃうから今までの実習の先生はそれ以降私に関わってこなかったけど、強く当たっても毎日話しかけてくれた実習の先生初めて。楽しかったよ。って手紙渡してくれた時に毎日めげてもやり続けることが大切なんだなと実感したと同時に実習凄い楽しかったなっていう気持ちになれました。この実習を得て私の将来の夢は変わり、一人ひとりに向き合っていける職員になりたいという気持ちも前よりも強くなったので夢に向かってあと1年頑張っていきたいです。

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