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2023.04.19
ドコモ市民活動団体助成事業

2022年度ドコモ市民活動団体助成事業 中間報告会

2023年3月8日(水)に2022年度に採択された41団体60名の皆様とNTTドコモ関係者の皆様にご参加いただき、ドコモ市民活動団体助成事業「中間報告会」をオンラインで開催しました。
本報告会は、半年間の活動状況と有識者による助言を通して、助成年度前半の活動の振り返りと後半の活動にむけた新たな気づきを促す学びの機会を提供することを目的とし、毎年、3月に開催しています。
報告会では、昨年と同様に採択団体の助成年度前半の活動の振り返りと後半にむけての新たな気づきを促す学びを提供することで、参加団体の成長と後半の活動の弾みにつなげていただくことを目的として、本助成事業の選考委員長である川北秀人氏(IIHOE【人と組織と地球のための国際研究所】代表者)から発表団体へのフィードバックに加え、多くの団体に共通する課題とその対応について、有効な事例を交えた貴重なお話をいただきました。
当日は、まず、6団体から前半6か月をふりかえって「得られた成果/残された課題とその要因/今後の対策」について、各団体8分間で報告を行っていただきました。また、その報告内容について、他の参加者からオンライン文書ツールを介して助言と質問をご記入いただき、本助成プログラムの選考委員長である川北秀人氏(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者)がコーディネーターとして、助言や質問内容の紹介と発表団体からの回答をいただく形式で実施し、団体間相互のコミュニケーションを深めていただきました。

報告いただいた6団体と発表資料は以下のとおり

代表6団体からの活動報告

団体名:つるっ子プロジェクト実行委員会
活動名:食を通した居場所支援の環境づくり、及び自己肯定感を養う社会教育に関する事業
報告者:代表 河口 智賢 様

団体名:一般社団法人 トナリノ
活動名:三陸地域における地域子育て支援事業
報告者:山本 健太 様

団体名:NPO法人 子どもの環境を守る会 Jワールド
活動名:課題を抱える子どもたちの早期発見と社会的自立に向けた支援事業
報告者:花畑 義隆 様

団体名:こころをつなぐホースセラピーぐりん・はあと
活動名:生きづらさを抱える子どもや保護者を元気にし、自己肯定感を高める支援活動
報告者:理事長 近藤 聡 様

団体名:一般社団法人 merry attic
活動名:保護者のレスパイトケアを通した児童虐待予防のための、子どもの居場所づくり
報告者:代表理事 上田 馨一 様

NPO法人 森ノオト
活動名:親子でメディアリテラシー体験!「情報の海を正しく泳ごう」
報告者:理事長 北原 まどか様

川北秀人氏による講義

同日後半は、川北秀人氏から6団体の活動報告で説明された課題等に対するアドバイスや活動の進化につながる提案をいただくとともに、ミニ講義として、参加いただいた41団体に共通する課題への対応や組織基盤強化、また、助成年度後半にむけての新たな取り組みの視点などについて、以下のとおりお話をいただきました。

ライフステージ別の課題に備える

子どもや保護者のプライバシーや子どもの障がい等の問題に配慮することを前提としつつ、子ども分野における保護者への支援を考える場合、小学校1年生の子どもをもつ母親の困りごとの多くは、小学校3年生の子どもをもつ母親が2年前に悩んでいたことでもあります。このため、3年生の子どもを持つ母親に対し、「お子さんが1年生の時に困ったことの上位3項目」を挙げていただき、1年生の子どもをもつ母親に共有することで、事前に課題に備えられるよう促すこともできます。
その具体的な手法としては、対象者の属性を縦軸に、時間の経過を横軸にとった一覧表にして、困り事の上位を記入することで、対象者の属性ごとに「ライフステージ別の課題」を示すことができます。
当事者は、もちろん当事者であると同時に、当事者の先輩でもあり、その先輩が持つ貴重な経験やノウハウを後輩と共有することにより、どのように備えればよいのかが明らかになります。
こうした調査を定期的に実施することで、世代を超えた共有を通じた支援内容の充実につなげることができます。また、広く社会に公表しても良いと思います。
さらに、当事者の方々にも、運営のお手伝いをお願いすることも、ぜひご検討ください。東日本大震災の被災者支援の際にも、被災された方々にも活動や運営に携わっていただくことにより、当事者同士が学び合える環境作りに貢献していただきました。

組織体制を整える

年度変わりの時期には、「現在」と「2年後」の2枚の組織図を、代表者や総務部門の人だけでなく、スタッフ全員に描いていただくことをお勧めします。2年後の組織図を描くことで、各部門や組織の全体を、スタッフ自身がどのように担っていくのかを考えることにより、各スタッフ自身の希望や視野を理解できるとともに、転居や家族の事情などを把握する機会にもなり、「団体運営の理想像」や日々の運営上の課題(習得すべきスキル、人材配置、作業工程等)も明らかになります。
こうしてスタッフ自身が、「組織の運営者」のひとりであるという感覚を持っていただけることも期待できます。
これらの取り組みと併せて、スタッフの育成では、「半人前シート(活動・組織への参加から2週間で新人スタッフが担うべき業務・技能リスト)」・「一人前シート(半年間でプロフェッショナルとして担うべき業務・技能リスト)」について取り組んでいただき、組織基盤の強化を進めていただきたいと期待しています。

まとめ

今年は、立候補いただいた6団体に報告をお願いしました。報告団体の支援内容は様々ですが、団体運営や日々の活動のなかで抱える様々な課題(担い手育成、効果測定の方法、情報発信等)が共通しているところが多く、報告団体の実践事例を熱心に聴講されている姿がとても印象的でした。報告会終了後、助成事業の進め方や効果測定の重要性など、ワークを通じた相互の学び合いのなかで、個々の活動をより良いものに成長させていただければ幸いです。

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