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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『復興project大津『カセスル熊本』』様熊本県 / 助成金額:380,000円

目録贈呈の様子

活動名

郷土料理の調理・共食によるコミュニティ再生とニーズ把握

概要

大津町には大津町民向け、および南阿蘇村民向け仮設住宅が多数建設されています。
入居所は新たな生活やコミュニティになじめないことによる精神的疲労の蓄積があり、支援されている負い目から気軽に助けを求め辛い状況にあります。また、環境の変化や心身の疲れから食生活が乱れがちになっており、主に以下の2つを目的に郷土料理を居住者と大学生が共に調理し、食するイベントを開催します。
① 懐かしい郷土料理を共に調理し皆で食べることで活力を取り戻し心の癒しを得ます。大学生がつなぎ役として入ることでコミュニティ形成を円滑にするとともに気軽な会食の場で真のニーズを掘り起こします。
② 専門家が健康・栄養相談をあわせて行うことで、健康づくりのきっかけとします。

終了報告
ピザ釜を囲んで①

終了報告

201709/29

復興project大津『カセスル熊本』 活動報告

[活動の概要]

大津町には大津町民向け、および南阿蘇村民向け仮設住宅が多数建設されている。

入居所は新たな生活やコミュニティになじめないことによる精神的疲労の蓄積があり、支援されている負い目から気軽に助けを求め辛い現状がある。また、環境の変化や心身の疲れから食生活が乱れがちになっており、主に以下の2つを目的に郷土料理を居住者と大学生が共に調理し、食するイベントを開催した。

①懐かしい郷土料理を共に調理し皆で食べることで活力を取り戻し心の癒しを得る。大学生がつなぎ役として入ることでコミュニティ形成を円滑にするとともに気軽な会食の場で真のニーズを掘り起こす。

②専門家が健康・栄養相談をあわせて行うことで、健康づくりのきっかけとする。

1回目は、12月10日に室仮設団地で、2回目は2月16日に室南出口仮設団地で実施。1回目は大津町の郷土料理である「お姫さんだご汁」と「いきなりだんご」を、地元大津町の「くまもとふるさと食の名人」3名から教わりながら、学生と仮設入居者が共に調理・会食を行った。

2回目は、「くまもとふるさと食の名人」で野菜ソムリエ上級プロでもある持田成子氏を講師に迎え、大津町の食材を使った「ミネストローネ」と「釜焼きピザ」を、県立大学学生と仮設入居者が共に調理。食材には、大津町の事業所の乾燥野菜や地元特産品のカライモペースト、カライモを食べて育った豚肉「スイートポテトン」などを使用し、レシピは、イベントが終わった後も仮設住宅のキッチンで簡単に作れるようにとの配慮のもと、持田氏により作成された。また、ピザを焼く釜は、ホームセンターのレンガを使った災害時などにも使える簡単手作り釜を、カセスル熊本のメンバーが協力して作成。栄養士による栄養相談もあわせて実施した。

  • ピザ釜を囲んで①
  • ピザ釜を囲んで②
  • 大津郷土料理作り
  • 大津郷土料理食事会

<成果>

・料理教室には、1回目およそ51名、2回目70名を超える方々に参加いただいた。

・参加者からは、「初めて集会所に来た。たくさんの人と話せて楽しい」「野菜が多くて食べやすい。若い人と話すのはにぎやかで楽しい」「とても楽しかったです。料理もうまくできて、美味しくいただいた。初めてピザを作りましたが、何事も経験ですね」等の声があげられた。今回のイベントに参加することで、初めて会話をしたという入居者の方もおり、今回のイベント実施が、新たな仮設団地のコミュニティ形成につながっていたと考えられる。

・料理のメニューに加えてピザ釜の作り方にも興味をもたれる方も多く、今回の料理レシピとピザ釜の作り方は多くの参加者が持ち帰っていたことから、入居者の食事のレパートリー増加にもつながった可能性がある。

さらに、栄養士に食生活の相談をする参加者もいて、健康づくりのきっかけにもなったのではないかと考えられた。

<今後の課題>

課題としては、仮設団地の集会所の広さに対して、入居者の方の参加が多く、しばらくお待たせしてしまった点があげられる。できるだけ多くの方にストレスなく参加していただける工夫が今後必要である。

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