[解決したかった現状と課題]
闘病中の子どもたちは、病院という限られた空間で長期にわたり生活し、治療を行っています。そのような中で本来の子どもらしさを失い遊ぶ楽しさや笑うことを忘れてしまいがちです。これは、子どもの成長に大きく影響を与えるものと考えます。よって、病院へ入院中の子ども達に笑顔や遊ぶ楽しさを伝えることが課題となっています。
[活動内容]
全国の契約病院へクラウンが定期訪問して、子ども達と楽しい時間を過ごしています。また、子ども達だけではなく、看護をする家族や医療従事者も巻き込んで関わり、皆の笑顔を引き出すことで、子ども達も笑顔になっていきます。その日の子ども達の体調や様子に合わせた方法を使って遊びます。
[活動成果]
助成期間中に19名の養成講座受講者、13名の認定クラウンが誕生し、新規訪問病院が16病院増えました。全国で延べ30,000人の子ども達のところへ訪問して活動することができました。現在、全国の85病院へ当協会から認定を受けた総勢98名のクラウンと、18名の研修生が訪問しています。
[工夫ポイント]
初めてクラウンを見る子どももいるため、驚かせたり、恐怖心を与えないよう、距離感を大切にして訪問し、少しずつ、子どもとの信頼関係を構築するようにしています。また、家族や医療従事者などの大人達も笑顔になれるように配慮して活動しています。
[活動の反省点]
全国各地の病院へクラウンが訪問していますが、まだクラウン数が少ない地域があり、他の都道府県からクラウンが訪問するケースもあるため、交通費等が必要になる現状があります。また、各地のクラウンのスキルアップの必要性も感じています。
[今後の課題・展望]
より多くの子ども達のところへ訪問出来るよう、今後もクラウンの養成と病院への定期訪問を継続していきます。この活動は、まだ認知度が低いためを多くの方に知っていただけるよう、広報宣伝活動を積極的に行い、クラウンおよび支援者を増やしていきたいと考えています。