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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 AsiaCommons亜洲市民之道』様東京都 / 助成金額:450,000円

目録贈呈の様子

活動名

多国籍子どもカフェ兼アジア図書館in豊島5丁目団地

概要

4900世帯が住んでいる北区で一番大きな豊島5丁目団地には外国人が30%を占めるとも言われています。豊島5丁目団地周辺の学校からは外国人の子どもが増えて日本語が分からなくて困っているとの声があがっています。外国人の子どもの補講を中心としたカフェ活動やイベントを通じて外国人の子どもおよび父兄が地域社会に参加することができる場を作ることで、豊島5丁目の日本人、近所の日本人、外国人が隅てなく、立ち寄れる場所をめざします。

中間報告
団地前公園でアンケート調査実施

中間報告

201706/29

NPO法人 AsiaCommons亜洲市民之道 中間報告(2017年2月15日 現在)

[活動に至る背景]

本プロジェクトは豊島五丁目団地の住民の3割が外国人という事実に鑑み、外国人児童のプラットフォームづくりを目ざしています。当初、小中学校に通う子どもをターゲットにしましたが、 同団地の外国人居住者が急増中で特に未就学児の子どもを抱える母親も増加し、かつ団地コミュニティーに入れていないことが分かりました。そこで小中学生のみならず、未就学児の母親に重点をおき 10月より、公園でチラシを配り「困っていること」をインタビューしながらアジア図書館の認知度を広げていきました。アンケートを通して、小さい子どもを抱えた外国人が特に生活で悩んでいることが分かりました。そこで誰もが立ち寄れる、相談できるプラットフォームづくりを始めました。

[活動状況]

毎週火曜日15時に開催しています。日本語学習では、外国人の親子を対象に仮名の読み方、簡単な日常会話、病院、役所で使う会話、などテーマを決めて行います。 同時に「うさぎとかめ」を参加者全員で朗読しました。他に12月には「木版で絵葉書を作ろう」と「中国の自治活動を聞く」トークショーも開催しました。

毎回、お茶休憩をしながら、スタッフや外国人親子で今後の運営について話し合っています。平時の活動としては、日本文化(生け花、料理)の勉強をしたい希望が多いので、今後イベントなどを開催予定です。また、下記4のイベントへの参加が決まっており、毎回歌の練習を始めることになりました。

現在会員23人(うち子ども11人) 。引き続きアンケート調査を通じて会員を募集します。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

外国人の親たちは、 家で子どもの面倒ばかりみて日本語学校に通うこともできず、友達もできず精神的に追い詰められていることが分かった。

(成果)

・彼女や子どもたちが定期的に集まり情報交換や交流をする場を提供できている。 母親たちが片言でも日本語を話せることが未就学児の成長に欠かせない。WeChatというSNSにグループを作り、そこでお知らせや相談事などを対応している。

・団地内の主に高齢者が進んで外国人母子に日本語や生活上のことを教えるという動きもみられる。 地元住民との交流も始まった。

・地域社会への参加。3月19日に東洋大学赤羽キャンパス開講ウェルカムパーティー「留学生と北区民との交流会」に運営スタッフとして参加。6月10日に北区「おちゃのこ祭祭」で中国語と日本語の歌を発表する。本来、地域参加はプロジェクト2年目から開催予定だったが、すでに活動を始めることができた。また商店街が主催する子どものイベントにもオファーがきており、外国人児童の参加を積極的に促している。このように地域参加への取り組みは少しずつ進んでいる。

(反省点)

活動の中心が 外国人未就学児の親子になり、当初の予定であった外国人就学児の参加者は1人にとどまっている。これは、当初見積もっていた外国人就学児がトラブルなどでプロジェクト開始時にはいなくなっていたことによる。今後は就学児への積極的な広報活動が必要である。

  • 団地前公園でアンケート調査実施
  • 周鴻陵さんミニ講演。地域自治について学ぶ
  • 子どもを抱えながら日本語を学ぶ
  • 読み聞かせ講師による朗読練習
終了報告
NPO法人 AsiaCommons亜洲市民之道 終了報告の写真

終了報告

201803/21

NPO法人 AsiaCommons亜洲市民之道 終了報告

[解決したかった現状と課題]

小さい子どもの面倒をみている外国人の母親は、家で子どもの面倒ばかりみて日本語学校に通うこともできず、友達もできず精神的に追い詰められている等、大変孤立しています。子どもと一緒に通える場がほしかったとこの場が評価されました。母親が孤立すると、小学校就学未満の子どもたちも、当然孤立します。このような育児環境は、子どもが成長する過程で大きな弊害をもたらします。豊島五丁目団地は、高齢者が多い団地でも有名であるため、高齢者の生活の知恵や日本文化を若い外国人の親子が一緒に活動できるよう、当活動がつなぎ役になりたいと思います。

[活動内容]

外国人の参加者が豊島5丁目団地の高齢者と触れ合い、地域に参加できるように、毎週火曜日の日本語学習とは別に勉強できる講座を設けたり、交流会、地域の行事に参加しました。4月4日の花見、4月19日の東洋大学ウエルカムフェスタ、おちゃのこ祭祭、9月10日の団地の祭りに「手作り餃子」を販売しました。特に「水餃子づくり」は、勉強会を重ねることでボランティアの高齢者と外国人参加者との団結力が深まり、会に対する愛着も高まりました。

[活動成果]

・火曜日の定期の活動以外に、講演会5回(各15人~20人程度参加)

 【12月27日(周・朱)、4月4日(髙)、5月16日(劉)、7月11日(渡辺)、8月12日(ナラヤン)】

・地域の行事【3月19日「東洋大学ウェルカム祭」の「国際ふれあいサロン」に参加者300人、ボランティア3人参加、6月10日「おちゃのこ祭祭」の「外国文化交流サロン」を主宰にボランティア4人参加】

・花見【4月4日 20人参加】

[工夫ポイント]

・ボランティアの希望を聞き、ボランティアが外国人参加者の支援だけでなく、自己実現の場にもなるよう相互学習の時間を設けることによって、教えてもらうことにひけめを感じていた外国人参加者も喜び、相乗効果が生まれました。

[活動の反省点]

通常の活動では、外国人参加者の日本語レベルが様々であるため、個人指導になることが多く、ボランティアの数が足りず、高齢者に向けて募集チラシを団地内に掲示したり、高齢者のランチ会などでチラシを配布しましたが、高齢者のボランティアは集まりませんでした。高齢者にボランティアに参加してもらうためには、一工夫がいることがとてもよくわかりました。今後は、外国人参加者を連れて高齢者の集いに参加する機会を作りたいと考えています。

[今後の課題・展望]

講義を開くことにより、新しい外国人参加者やボランティアが増えると思いましたが、そうでもなく、会のメンバーで行った「水餃子づくり」が予想以上にボランティアに好評で、外国人参加者とボランティアの結束力を強め、少しですが売上をあげることもできました。懸念されていた存続のための経費については、地域の祭りでの「水餃子販売」を年中行事にいれることで活動が持続できそうな見通しができました。

  • お茶のこ祭祭の「外国人交流広場」を主宰
  • 餃子づくり
  • 七夕
  • 一休さんを歌う
現在位置は
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