[活動に至る背景]
現在、不登校の小中学生は全国で11万人以上にもなり、熊本県においても、不登校児の数は約2,000人以上とも言われています。一方、こどもたちが抱える苦痛、困難には、一人ひとりに様々な理由や原因があり、「家庭」「学校」を中心に多くの取り組みが行われてきているにも関わらず、十分な解決策を見いだすことはできていません。何か自分に変化を求め「一歩踏み出そう」と思っている子どもたちに、学校や社会へ復帰する前の、“次の小さな一歩”を踏み出す場づくりを行いたいと考えています。
[活動状況]
2016年9月1日~2017年1月31日
<自然体験活動(フィールド活動)> ・・・農業を中心とした自然体験プログラム
①2016年10月2日(日) 参加者 10名(子ども:3名 大人:7名)
土づくり(耕運機)、/収穫(大和芋と里芋)、除草作業/食事作り/活動:燻製づくり
②10月30日(日) 参加者30名(子ども:10名 大人:20名)
収穫(芋)/食事作り
③11月23日(祝) 参加者14名(子ども:4名 大人:10名)
収穫(大根、しょうが)/食事づくり/活動:パン&バームクーヘンづくり
④12月25日(日)参加者37名(子ども:18名 大人:19名)もちつき、ミニ門松づくり
[成果(アピールポイント含)と反省点]
<成果>
・4回の自然体験活動を実施し、延べ91人の参加者がありました。(子ども35人、大人56人)
・少しずつですが、子どもたちに成長が見られました。小4のAくんは、当初新しい環境で落ち着きがありませんでしたが、徐々にスタッフとの距離を縮め、苦手だった同学年と一緒に活動ができるようになりました。現在は、活動への参加を楽しみにしてくれています。同じく小4のBくんも、思い通りに行かないことがあっても、少しずつ落ち着いて対応できるようになってきています。
・水道設備(シンク・配管)、釜戸の雨よけとして、日よけ屋根を設置しました。
<反省点>
・新規の子どもたちが活動の場や、人(スタッフ、参加者)に慣れてきたため、次の目標として、仲間と一緒に活動に取り組む過程を通して、「役割を担うことにやりがいや面白さを感じて取り組む経験」や、「仲間と食い違って思い通りにならない場面へも、対応する経験」を重ね、本人の中に責任感や協調性を育みたいと思います。
・スタッフ体制上、今よりたくさんの子どもたちを受け入れることが難しいため、新規のスタッフ募集等に力を入れ、体制を整備していくことが必要と考えています。