メニューボタン

ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『認定NPO法人 NEXTEP』様熊本県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

不登校児等サポートを目的とした農作業体験・勉強会事業

概要

不登校の子どもたちを対象にした月1回の自然プログラムの中で、野菜の植え付けや手入れ、また、収穫から野外での火おこし、昼食づくりや後片付けを子どもたちが協力しながら体験する活動を行います。
また、不登校の保護者をサポートすることを目的に、①勉強会(医療・教育現場で不登校問題に取り組む講師を招いた勉強会)、②親の会(農作業体験参加者の親による意見交換会)を実施します。

中間報告
食事の様子

中間報告

201709/21

認定NPO法人NEXTEP 中間報告(2017年2月17日 現在)

[活動に至る背景]

現在、不登校の小中学生は全国で11万人以上にもなり、熊本県においても、不登校児の数は約2,000人以上とも言われています。一方、こどもたちが抱える苦痛、困難には、一人ひとりに様々な理由や原因があり、「家庭」「学校」を中心に多くの取り組みが行われてきているにも関わらず、十分な解決策を見いだすことはできていません。何か自分に変化を求め「一歩踏み出そう」と思っている子どもたちに、学校や社会へ復帰する前の、“次の小さな一歩”を踏み出す場づくりを行いたいと考えています。

[活動状況]

2016年9月1日~2017年1月31日

<自然体験活動(フィールド活動)> ・・・農業を中心とした自然体験プログラム

①2016年10月2日(日) 参加者 10名(子ども:3名 大人:7名) 

土づくり(耕運機)、/収穫(大和芋と里芋)、除草作業/食事作り/活動:燻製づくり

②10月30日(日)  参加者30名(子ども:10名 大人:20名)

収穫(芋)/食事作り

③11月23日(祝) 参加者14名(子ども:4名 大人:10名) 

収穫(大根、しょうが)/食事づくり/活動:パン&バームクーヘンづくり

④12月25日(日)参加者37名(子ども:18名 大人:19名)もちつき、ミニ門松づくり

[成果(アピールポイント含)と反省点]

<成果>

・4回の自然体験活動を実施し、延べ91人の参加者がありました。(子ども35人、大人56人)

・少しずつですが、子どもたちに成長が見られました。小4のAくんは、当初新しい環境で落ち着きがありませんでしたが、徐々にスタッフとの距離を縮め、苦手だった同学年と一緒に活動ができるようになりました。現在は、活動への参加を楽しみにしてくれています。同じく小4のBくんも、思い通りに行かないことがあっても、少しずつ落ち着いて対応できるようになってきています。

・水道設備(シンク・配管)、釜戸の雨よけとして、日よけ屋根を設置しました。

<反省点>

・新規の子どもたちが活動の場や、人(スタッフ、参加者)に慣れてきたため、次の目標として、仲間と一緒に活動に取り組む過程を通して、「役割を担うことにやりがいや面白さを感じて取り組む経験」や、「仲間と食い違って思い通りにならない場面へも、対応する経験」を重ね、本人の中に責任感や協調性を育みたいと思います。

・スタッフ体制上、今よりたくさんの子どもたちを受け入れることが難しいため、新規のスタッフ募集等に力を入れ、体制を整備していくことが必要と考えています。

  • 食事の様子
  • 大根収穫
  • ミニ門松づくり
  • もちつき
終了報告
認定NPO法人 NEXTEP 終了報告の写真

終了報告

201802/10

認定NPO法人 NEXTEP 終了報告

[解決したかった現状と課題]

現在、不登校の小中学生は全国で11万人以上にもなり、不登校の子どもなどを対象とする場が多く存在するにもかかわらず、減少傾向になっていません。熊本においても、不登校児の数は約2000人以上とも言われています。さらに、文部科学省による不登校の定義に当てはまりませんが、学校生活等に精神的苦痛や困難を抱え、のびのびと子どもらしく生きられないでいる子どもの数は、それをはるかに上回ると考えられています。

[活動内容]

農作業体験活動を9回、1泊2日のキャンプを2回実施しました。農作業体験活動は、午前中に野菜の植え付けや収穫など土に触れ、収穫した野菜などを使った昼食。午後は、様々な体験活動を行いました。キャンプでは、県内のキャンプ場において、保護者がいない環境で宿泊し、椎茸コマ打ちなど普段できないプログラムを体験しました。また、2017年6月に一般の参加もできる形での講演会(勉強会)を実施しました。

[活動成果]

農作業体験や、各種アクティビティでは、「挑戦して、成功する体験」、「上手く行かないことに向き合う体験」、「お友達とのコミュニケーションの楽しさ」など、様々な経験を積み重ね、一人ひとりに着実な成長が見られました。また、勉強会では石川県から金森俊朗先生をお招きし、70名の参加者と共に学びを深めることができました。※活動時間:約100時間、延べ参加人数(体験活動):188名(大人118名、子ども70名)

[工夫したポイント]

プレパレーションの実施・・・子どもたちが自発的に楽しみながら活動に参加できるように、農作業体験や、アクティビティの内容を紙芝居やクイズ形式など工夫して伝えました。

[活動の反省点]

・活動を支えるスタッフの募集については、2名の学生スタッフが継続して参加してもらえるようになり、一定の成果が出ています。ただし、学生スタッフは、卒業、進路次第で継続した活動への参加が必ずしも期待できないため、今後も継続的にスタッフ募集に力を入れ体制を整えていくことが必要です。

・参加者は、集中することが難しい子どもたちでもあり、活動内容の説明に工夫を凝らしているが、さらなるブラッシュアップが必要です。

[今後の課題・展望]

現在、継続的に参加している子どもが、小2:1名、小5:2名の計3名の子どもたちです。将来的に社会に出て自立していくことを考えれば、しっかりと時間をかけて経験を重ね、成長していくことが必要と考え、継続的に長く活動を実施したいと思っています。また、彼らが中学、高校と進学し、最終的に自立していく過程のなかで、スタッフ一同が交流を持ちサポートができる場所でありたいと考えています。

  • 金森俊朗先生講演会の様子
  • 農業体験の様子1
  • 農業体験の様子2
現在位置は
このページのトップへ戻る