[解決したかった現状と課題]
宮崎県は、離婚率も高く、県世帯の10%近くがひとり親世帯となっており、月収15万以下の世帯が多いという背景があります。また、家庭の環境や経済力が子どもの学力低下や将来の選択肢を狭めている現状があり、親の収入によって、教育の現場においても格差が生じていることは、決して平等の教育とは言えなくなっています。そこで、地域に学習支援の場を提供し、経済格差により子どもたちが夢をあきらめない社会をつくることを目的としています。
[活動内容]
学習支援(小学生の部)
・日時:毎週火曜日17:30~19:00
・場所:都城市コミュニティセンター(宮崎県の市民施設)
学習支援(小学生の部・中学生の部)
・日時:毎週火・水曜日17:30~22:00
・場所:都原保育園内図書館(宮崎県都城市の保育園)※平成29年4月より中学の部新規開講
学習支援(中学生の部)
・日時:毎週水曜日・土曜日20:00~22:00
・場所:都城市小松原地区公民館
[活動成果]
・小学生 毎月4回開催 月平均24名参加 12ヶ月=年間288名参加
・中学生 毎月7回~8回開催 月平均50名参加 12ヶ月=年間600名参加
・みやこばる小学生 毎月4回開催 月平均40名参加 12ヶ月=年間480名参加
・みやこばる中学生 毎月4回開催 月平均20名参加 5ヶ月=4ヶ月200名参加
・学校で志望校は無理といわれた子どもたちも講師とともに頑張り無事に希望する高校に進学することができました。
[工夫したポイント]
子どもたちとの会話やコミュニケーションに気を配り、個別に対応することを心がけました。親にも子どもの送迎で教室に足を運んでもらうため、塾の開催時にお米や衣料品の配付を同時に行うなど、話す機会をなるべく多く持つようにしました。
[活動の反省点]
学習支援は4年目になり、特に問題なく運営できたが、講師についてはご自分の仕事が終わった後に当団体の塾の講師を引き受けてくださっているため、急に仕事で来られない時や体調が悪くなった場合に代わりの講師をすぐに確保できないことがありました。問題集を急遽用意して対応することもあり、もう少し講師の募集をかけていきたいと思っています。
[今後の課題・展望]
両親がおらず、祖母に養育されている子どもが入会してきましたが、祖母自身も仕事をしており、20時と22時の時間帯に送迎ができないときは、欠席することもありました。遠方だったことや、体調を崩したことを機に塾に来なくなり、連絡はしてみましたが、そのままになっています。現在は、送迎できる家庭の子どもしか学習支援ができないのが現状で、私達団体も送迎支援できるまでの力がありません。今後は、送迎サポートを視野に入れ、学習支援の場所をもっと増やしていきたいと考えています。