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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『一般社団法人 エンパワメントみやざき』様宮崎県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

里親のための親教育プログラムとフォローアップ指導

概要

里親が、ボーイズタウン・コモンセンスペアレンティング親教育プログラムを学び練習することで、子どもの問題行動を予防することや子どもに行ってほしいことを具体的に話して練習し、その行動が見られたら具体的に誉めるという行為を繰り返すことで里親と子どもの信頼関係ができ、子ども自身が適切な社会スキルを多く身に付けていくことにつなげていきます。活動内容は8回の連続講座(週1回)とフォローアップ研修を2回実施します。

中間報告
CSPプログラムの様子1

中間報告

201709/21

一般社団法人 エンパワメントみやざき 中間報告(2017年2月16日 現在)

[活動に至る背景]

児童虐待がついに10万件(2015年)に届き大きな社会問題になっております。厚生労働省は、児童虐待などにより親と暮らせない子どもの「社会的養護」をめぐり、児童養護施設や乳児院から里親制度へ全面的にシフトしました。しかし、里親を希望しても教育力アップやフォローアップ研修が充実していないのが現状です。子どもの対応に悩んでいる里親の親教育プログラムの開催及びフォローアップを1年間かけて実施することで、里親としての自信と子どもとの良い関係が築かれる可能性が高まります。そして養護された子ども自身が社会に適応し、自己管理ができるようになることを目指します。

[活動状況]

2016年9月29日より12月1日【毎週木曜日(第2回は金曜日)10:00~12:00】まで、社会福祉法人カリタスの園竹の寮において「ボーイズタウン・コモンセンスペアレンティング幼児版(以下CSP)」の8回の連続講座を開催しました。講師は竹の寮の職員でCSP幼児版上級指導者が行いました。講座受講後のフォローアップ研修を2017年1月16日(月)に開催しました。全9回の参加者は55名(大人44名、子ども1名、保育児10名)でした。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

成果

宮崎県内の里親または里親を希望している方、里親支援の方に案内をしました。特別養子縁組の方、専門里親の方、里親の方、「ふれあい家庭」の方、未受託の方など6名の方に参加いただきました。子どもの年齢はそれぞれ違っていましたが、子どもとさらに良い関係を作って子育てを行いたい、新しい養育スキルを学びたいという事が共通していました。これまでに連続講座8回と1回のフォローアップ研修を行っています。各回で学んだCSPの教育法を、ご家庭で実際に子どもに使ってみて(子どもがいない方は、児童館の子どもたちなど)子どもの行動の変化を次の回に報告しました。それぞれのご家庭の様子を参加者同士共有することでき、仲間意識が生まれ、講座終了後に交流が始まっています。受講後の感想として「子どもと良い関係を築くためにほめることの大切さに気付くことが出来た」「自分自身が落ち着いて子どもの問題行動に対応することが出来た」などがありました。また、CSPを施設全体で使っているカリタスの園竹の寮の職員が講師を行いましたので、実際に児童養護施設内で子どもたちにCSPを使っている様子を見たり聞いたりすることが出来ました。

反省点

募集期間が短かったことと、チラシの配布だけでは、実際の受講につながりにくかったと思います。

次回講座(5月開始)では参加者募集を工夫して多くの方に受講いただけるように準備をしていきたいと思います。

  • CSPプログラムの様子1
  • CSPプログラムの様子2
  • 参加証明書授与 
  • 保育の様子
終了報告
一般社団法人 エンパワメントみやざき 終了報告の写真

終了報告

201804/16

一般社団法人 エンパワメントみやざき 終了報告

[解決したかった現状と課題]

児童虐待件数はついに12万件に達し、大きな社会問題となっています。厚生労働省は、児童虐待などにより親と暮らせない子どもの「社会的養護」を、児童養護施設や乳児院から里親制度へ全面的にシフトしました。子どもの対応に悩んでいる里親に親教育プログラムを実施することで、里親としての自信と、子どもとの良い関係が築かれる可能性が高まり、養護された子ども自身が社会に適応し、自己管理ができるようになることをめざします。

[活動内容]

宮崎県内の里親、里親を希望する方、里親支援者向けに「ボーイズタウン・コモンセンスペアレンティング幼児版(以下、CSP)」の連続講座(8回)とフォローアップ研修(2回)の全10回講座を、2016年9月スタートと2017年5月スタートの2クール開催しました。宮崎市内の社会福祉法人カリタスの園竹の寮で、CSP幼児版上級指導者である竹の寮の職員が講師となり実施しました。

[活動成果]

第1回 CSP幼児版8回講座 2016年9月29日~12月1日

・フォローアップ研修2回 2017年1月16日、2月16日、参加者:大人47名、子ども1名、保育児11名  

第2回 CSP幼児版8回講座 2017年5月11日~6月29日

・フォローアップ研修2回 2017年7月4日、9月11日、参加者:大人55名、子ども1名(8月は夏休みで会場が利用できず、9月11日に実施)

[工夫したポイント]

幼児のいる里親のために保育を行い、欠席した内容は時間を設けて補講を行いました。また、連続講座の期間中にCSP幼児版初級指導者養成講座を開催し、講座参加者にCSP指導者になってもらうことができました。

[活動の反省点]

宮崎県に講座の後援と里親支援者への広報、里親に関わっている団体にはチラシの配布を依頼し、さらにWEBで講座開催のお知らせを行いましたが、里親や里親支援者に周知することは大変でした。また、1回目と2回目の講座参加者が交流する時間や機会を設けることで、宮崎県内の里親や里親支援者が継続的にCSPを用いていくための仲間を作れたのではないかと思いました。

[今後の課題・展望]

現在、宮崎県内には県北、県央、県南と里親の組織がありますが、公共交通や道路の関係で宮崎市内まで2時間以上かかるところもあります。その3地域それぞれで、里親向けのCSP幼児版の連続講座を開催し、里親が継続的に家庭でCSPを用いることができるようにフォローアップを行っていくことが必要です。そうすることで、里親同士がCSPを用いて子どもとの関係や子どもの変化等を共有する場所を作っていくことができると考えています。

  • 1回目の講座の様子
  • 2回目の講座の様子
  • 参加証授与
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