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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 鹿児島県自閉症協会』様鹿児島県 / 助成金額:1,000,000円

目録贈呈の様子

活動名

保育付き講演会活動と無料障がい児スポーツ事業

概要

平成29年4月2日の自閉症啓発デーに、鹿児島県自閉症協会として初めて無料講演会を実施します。子連れ大丈夫講演会にすることにより、今まで行けなかった保護者たちの参加を募ります。また、保育付き有料講演会を3回実施します。
さらに、外出の機会が少ない障がい児たちを対象とした無料スポーツ教室(水泳教室2回、障がい児登山教室2回、スポーツクライミング教室2回)を実施します。

中間報告
12月29日金峰山登山教室

中間報告

201709/21

NPO法人 鹿児島県自閉症協会 中間報告(2016年12月30日 現在)

[活動に至る背景]

自閉症啓発デーに保育付き無料講演会を行うことは、鹿児島県自閉症協会にとって夢でした。

講師謝金、ボランティア スタッフ交通費、会場使用料等を考えても聴講料を無料にできず、スタッフを集めることもできませんでした。

障がい児特有の興味の幅の狭さや、受け入れ先やスタッフ確保の困難により、障がい児スポーツ教室は実施が難しいとされ、外出の機会の少ない障がい児は閉じこもりがちになっていました。

山岳指導員の確保もボランティアでは難しく、必要な道具も揃えられないため山岳教室は出来ないと言われていました。

[活動状況]

11月18日:不登校の子どもたちにクライミング教室を行いました。参加した子どもの中には、自閉症診断告知された子もいましたが、されていない子どもも居ました。参加人数30名。

12月29日:鹿児島県南さつま市金峰山にて登山教室を行いました。参加人数22名。

2月5日、3月12日水泳教室、 2月19日、3月26日登山教室を実施予定です。

4月以降は啓発デー講演会、保育付き講演会など講演会を4回行います。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

クライミング教室を2回行う予定でしたが、鹿児島県で唯一クライミングができる鴨池陸上競技場が国体準備のための工事が増え、休日に借りられず、クライミング教室としては1回のみでした。代わりに3月の登山教室の中でロッククライミングとツリークライミングを行う予定です。

1回のみの実施とはなりましたが、鹿児島県自閉症協会としても、山岳協会にとっても、フリースクールの子どもたちを対象としたクライミング教室では、初めての事でした。遠くからクライミングをしに市営バスに乗って参加しに来てくれました。障がい告知されていない子ども一緒でしたので、言葉や横断幕の文言には気を遣いました。また、自閉症協会主催と知っているのは一部の保護者のみでした。

12月登山教室も、遠い所からはるばる参加しに来てくれました。子どもはじっとしていられず、写真のように整列写真も難しい状態でした。しかし山では山岳指導員の指導のもと、しっかり整列して登ることができました。山道がいくつも分かれ、イノシシの生息した痕跡も見られ、指導員の指導を聞いていないと危険であることが理解できたようでした。保護者アンケートも「滅多にできない経験でした」との声を頂きました。

6回のスポーツ事業の参加人数はボランティア含め延べ300名以上、4回の講演会事業は1500名程になり、合計1800名が、平成28年11月から翌年8月末まで参加されると見込んでいます。

  • 12月29日金峰山登山教室
終了報告
NPO法人 鹿児島県自閉症協会 終了報告の写真

終了報告

201803/28

NPO法人 鹿児島県自閉症協会 終了報告

[解決したかった現状と課題]

国が定めた発達障がい啓発デーに発達障がいについての講演会を実施したくても、団体スタッフや講演参加希望者の多くは障がい児を抱えており、子どもの保育が壁となり実施できない状況でした。そのため、自主事業で講演会をしても参加者が集まらず赤字になるなど、ニーズがあっても1年間に複数回の講演会を企画することはできませんでした。

また、スポーツ事業についても、障がい児を受け入れてくれる指導員は少なく、子どもたちは外出の機会が減り、不健康に陥る障がい児たちが少なくない状況でした。

[活動内容]

・自閉症啓発デーに子連れで参加できる講演会や、夏に保育付き講演会等を実施しました。

・保育は、地元の学生ボランティアが、電車で水族館に連れて行ってくれました。

・スポーツ事業は、水泳とクライミング、登山を行いました。

[活動成果]

<講演会>

・4月 2日 瀬口康昌先生「自閉症スぺクトラム症の理解と支援」参加者数160人

 ※自閉症啓発デーは子ども連れで参加可能

・6月 4日 小栗正幸先生「配慮が必要な人への対応」参加者数314人 

 学生ボランティアによる水族館保育は大人気で約30名の子どもが参加しました。また、現役の学校の先生からのご指導や社会人ボランティアの協力もありました。  

・7月28日 佐藤暁先生「障がいがあると告げられたとき、親と支援者へのメッセージ」参加者数263人

・8月23日 川上ちひろ先生「発達障がいのある子の性と関係性の教育」参加者数406人

・自閉症協会としては初めて、不登校で発達障がい未診断の子どもを受け入れることができました。

<スポーツ事業>

・クライミング教室(1回)・・・2016年11月18日 

・登山教室(4回)・・・・・・・2016年12月29日 金峰山、2017年2月19日 八重山、2017年2月26日 藺牟田池外輪山、2017年5月7日 矢筈岳縦走

・水泳教室(2回)・・・・・・・2017年2月5日、2017年2月12日 ハートピアかごしま(障がい者スポーツ施設)

指導員募集の掲示がうまくいかず。民間のスポーツ施設の水泳指導員には「障害者は教えられない」と断られ、学校の先生と当協会で指導しました。学生ボランティアは体力があり、子どもたちに慕われていました。

[工夫したポイント]

Face bookで広告を初めて行いました。初めてネット集客システムを使ったことで、県外の参加者を呼びこむことができました。

[活動の反省点]

講演会4回・スポーツ事業7回、計11回を実施し、不登校で発達障がい未診断の子どもについても受け入れることができました。障害者団体の名前を隠して、本人に未診断ということがわからないよう配慮を行いました。時間配分が悪いとアンケートにあったため、先生に時間配分をお任せてしてしまいました。なお、FAX配信の効力は、夏の講演会のみであり、離島の学校の先生に夏休み以外で参加していただくことは難しいのかもしれません。また、夏休み中の学生ボランティアの確保も課題となりました。

[今後の課題・展望]

自閉症協会会員になると、情報も簡単に手に入り、学習会やスポーツ事業を続けていただくことができるのですが、親が入会しない理由が、団体名に抵抗があることがアンケートで分かったため、今後は親だけで無く支援者も会員になっていただけるよう啓発活動にも力を入れていきたいと考えています。

  • 活動写真1
  • 活動写真2
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