[解決したかった現状と課題]
LGBTは国内人口約7.6%を占めるともいわれる。性同一性障がい者であれば、約6割が自死念慮をいだき、そのピークは二次性徴期(小学校高学年〜高校)といわれており、内閣府の『自殺総合対策大綱』にも懸念が示されています。本事業は10代〜20代のLGBT学生にとって交流の機会を提供することで、情報やロールモデル/仲間との出会いを促進します。
[活動内容]
1. LGBT成人式実施
概要:LGBTの若者に向けた「LGBT成人式」の実施(9地域)時期:2017年1月〜3月
2. LGBTの若者に向けた交流会実施
概要:東京レンボープライドパレードにて、LGBTの若者のための交流ブースの実施(東京)時期:2017年5月
3.中学校向けLGBT教材作成
概要:中学校で教員の理解向上・生徒へ授業実施のための教材セットを作成・公開 時期:2016年9月〜2017年10月
[活動成果]
1.LGBT成人式実施
回数:9地域で9回開催(主催:東京、サポート:北海道、岩手、秋田、静岡、愛知、佐賀、鳥取、長崎)
参加者数:東京180人、全国約800人、メディア:朝日新聞、テレ朝news等、約30回
2. LGBTの若者に向けた交流会実施、参加者数:約200人(2日間)
3.中学校向けLGBT教材作成、配布数:約300個を頒布。オンラインでの再生回数:約2,500回
メディア:読売新聞、NHK NEWS WEB等、約10回
[工夫ポイント]
取り組みを広く周知し課題の解決を加速するため、プレスリリースをし、メディアでの報道を多数いただく工夫をし、本事業について計40回ほどの報道をいただきました。
[活動の反省点]
1.LGBT成人式
手話通訳が必要な方を通訳者が見辛い席に案内するなど、当日運営に配慮が不足していた箇所がありました。しかし、大学生を中心に運営をできたことは重要な成果であり、反省点を以降に活かします。
3.中学校向けLGBT教材作成
映像の再生数以外にも、教材のダウンロード数をわかるようにしたほうが成果が見えやすかった。また、アンケート回答者が少なく、返信用封筒を入れておくなど返送しやすいよう改善します。
[今後の課題・展望]
1.LGBT成人式
新規実施地域のサポートを行いながら継続的に実施し、各地域でロールモデルを可視化します。
2. LGBTの若者に向けた交流会実施
継続的に実施し、全国から集まるLGBTの学生・若者のネットワーキングを行います。
3.教材
今回作成した中学校向け教材を引き続き拡げ、効果をアンケートで測定します。また、小学校版を作成し、LGBTの子どもが過ごしやすい小学校づくりに寄与します。