<成果>
評価としては、仮設支援が半年経過したところで、住民の方の全体像の把握ができたといえます。ニーズの移り変わりや問題点の表出に努めておりましたが、小さな困りごとやストレスに関しては、イベントやサロン活動にて拾うことができ個々に対応できていると評価しています。
<今後の課題>
コミュニティ形成の段階現在の課題としては、一つ目は男性のサロン参加率が低く、孤立化が懸念されているところです。
日中は仕事で不在にしており、夜間のみ寝に帰ってくる生活をされている男性独居の方が、困りごとや不安の吐露する場がないことでアルコール依存症やうつの罹患を増長してしまうことが心配されています。そこでキャンナス熊本の独自の取り組みとして、「Men’s club BAR キャンナス」を企画し、テクノ仮設団地に住む独居男性が各自好きなお酒を持ち寄り、当団体が用意したおでんやオードブルを囲むという機会を設けました。14名の参加があり、談笑し合い会話を楽しむ姿が見られ、「またやってほしい。楽しかった。女性は話好きの方が多く、参加しづらいが、これだと気軽に参加できる。一人でいるとつらいから、こんな風に集まって話ができると嬉しい。」という声がたくさん聞かれています。
二つ目は、公費解体が少しずつ進み、復興公営住宅の建設計画が始まりました。住民の方も、再建に向けて着々と計画を進めている方もあれば、見通しがつかず、悩む方もおられる状況です。これから益々二極化することが予想され、再建できない方のフォローアップとして、行政の対応も視野に入れながら具体的にどういった支援が必要なのか協議していく必要があります。
今後もコミュニティ形成のお手伝いをしながら、細かなニーズや困りごとの解決に導いていけるよう支援を継続していきたいと考えています。