[解決したかった現状と課題]
少子化の影響により、少年非行件数・非行のある少年の数は以前より減少しているが、虐待やいじめ、ネットト犯罪や新たな薬物犯罪、子どもの貧困や社会的希薄化など青少年を取巻く環境は依然として楽観できない状況にある。これに対処するため市民の理解と協力が不可欠であるとともに、子ども支援に関わるNPOが他のセクターと連携し、様々な課題に柔軟に対応するため基盤整備ならびにネットワーク構築が強く求められている。
[活動内容]
①講演会:子どもの貧困に詳しい大学教授を講師に招き、子ども支援に関心のある市民等に講演を行っていただき理解を促した。
②ボランティア養成講座:講師4人を招き、問題を抱える子ども支援について講座を開催し、知識等を習得していただいた。
③連絡協議会:子ども支援事業を行っている関係団体等連絡協議会開催し、連携等について意見交換を行うことでネットワークが構築され、連携を強固なものとした。
④活動報告の会報を2回発行し、支援者等に情報発信を行った。
[活動の成果]
①講演会:2017/05/21 参加者57名、1回開催
②ボランティア養成講座:2017/7/8 受講者29名、1回開催
③連絡協議会:2017/02/18 参加8団体 計13名、2017/07/22 参加9団体 計16名、2回開催
④会報の発行:2016/12、1,000部、2017/07、700部発行、2回発行
上記の事業通じて、子ども支援の現状や取巻く環境を知っていただき理解をえられた。また、関係団体とのネットワークが更に強固なものとなった。
[工夫ポイント]
ボランティア養成講座で配布する資料について「見やすさ」を重視し、用紙1枚に2画面を印刷する資料から、用紙1枚には1画面を印刷する資料に切り替えた。結果、用紙とインクを2倍使うことになったが、講座の参加者から分かりやすいというお声をいただいた。
[活動の反省点]
講演会・ボランティア養成講座の開催日決定が遅くなり、会場探しに労力を要し、チラシ作成・発送もタイトなスケジュールでの作業となった。講演会では72名収容できる会場に57名参加であったが、多少手狭に感じた。次回は講演・講座の内容をブラッシュアップするとともに、会場選定にも思慮したい。
[今後の課題・展望]
活動は費用の殆どを助成金に頼っているため、自己資金のみによる運営は難しいのが現状であるが、当法人の活動に対する継続を望む声を多く受けており、継続すべき活動であると考えている。関係機関団体連絡協議会も12回となり、関係団体とのネットワークも更に強固なものとなってきたが、県外からの少年を受入れる場合も増えてきており、県外においても同様の活動を促進し、県を越えた連携を図ることで、幅の広い問題に対応していきたい。