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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 プラスワン』様富山県 / 助成金額:330,000円

目録贈呈の様子

活動名

夢を育てよう! 発達障がい児の夢育(ゆめいく)プロジェクト

概要

発達に障がいを持つ、あるいはその境界線にいる子どもと子育てに悩んでいる保護者を対象に、月に1度の活動日を設立します。その理由は、学校など大人数の中では落ち着けない子どもたちが、安心して活動できる居場所作りと体験を通しての仲間作りのためです。活動内容としては調理・おやつ作り・クラフト・外出などにより、同じ悩みを持つ保護者が勉強会に参加し、子育ての先輩の体験や講師のアドバイスをもらうことで子育てに自信を持って頂くための取組を推進します。

中間報告
できたね、手作りピザ

中間報告

201709/21

NPO法人 プラスワン 中間報告(2017年1月25日 現在)

[活動に至る背景]

発達障がいと診断された子ども、診断を受けていない、いわゆるグレーゾーンにいる子ども、これらの児童の数は生徒数の約1割と言われており、子どもたちは学校や家庭で適切な関わりがないと大人から注意を受けたり周りにからかわれることが多く、自分ばかりがどうしてと悩む児童も多い。また、保護者もわが子のことで悩み、周囲に理解を求めている。発達障がい児への支援は福祉や教育はもちろん、身近に自分のことを理解してくれる、暖かく見守ってくれる大人の存在が大切と考える。子どもたちが自己肯定感を高め自立していくこと、調理、モノづくりその他の活動を通し仲間づくりをするための居場所を作りたいと考えている。

[活動状況]

9月より月に1回の日曜日に活動している。3~4組の親子が参加し、講師の先生やボランティアとふれあいながら課題に取り組んでいる。保護者は子育て相談会を開催。講師は発達障がい専門の先生や相談員が個人的に来てくれており、その方に子育ての悩みを話し、適切な関わり方や学校との連携の取り方について学んでいる。また、子どもたちは保護者のそばで講師の先生やボランティアと昼ごはん作りや工作等行なっている。昼食は子どもたちが作った物を全員で食べる。子どもたちはできたこと、がんばったことをほめられている。計画では開催時間は10時~15時であったが子どもたちは長すぎるという意見もあり、最近は2時頃には解散している。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

当初5組の家族が来ることを想定していたが、現在3~4組の参加である。ただし、兄弟で参加する家族もあり適切な人数である。午前中は保護者と子どもたちは分かれて活動する。保護者向けに発達の専門の先生に来ていただき子育て相談会を開催、障がいを持つ子どもの親が悩んでいることを話し合い講師からアドバイスをもらっている。子どもたちはその間ボランティアと一緒に調理を行っている。未就学児もできることを行っている。(子どもを指導するボランティアは大変である)苦労して作った食事を親子、講師、ボランティア全員で食べる。午後からは絵本館の講師に来ていただき親子で工作をしたり、手品を見たりと親子で過ごしている。

今後の課題は2つある。

①保護者の悩みは子どもとの関係のみでなく、学校の先生や地域での過ごし方等多彩である。これらの悩みをただその場でその人だけの悩みととらえるのではなく、関係機関等とつながりを持ち、ひとつづつ解決していきたい。

②活動を広めること。一人で子育てに悩んでいる人に伝えたい、訪問や関係機関にもこの活動を知ってもらい周知すること。この活動で保護者同士が親しくなり、メール交換をしたりしているのを見ると障がいがあるからと一人で抱えるのではなく子育てはみんなでしていくものだと感じる。

  • できたね、手作りピザ
  • ハロウインケーキをお母さんにプレゼント
  • オリジナルクリスマスケーキ寿司作り
  • 身体を使って遊ぼう&たこ焼きづくり
終了報告
NPO法人   プラスワン 終了報告の写真

終了報告

201802/01

NPO法人  プラスワン 終了報告

[解決したかった現状と課題]

発達に障がいを持つ児童、ボーダーといわれる子ども達は、学校では集団活動になじめないクラスメイトとトラブルを起こす等、やりにくさ、生きずらさを感じていることが多い。彼らが活動できる居場所を作り、ボランティアや講師と一緒に活動することで、仲間とやり遂げること、最後までやり抜くことを学ぶ。小集団で活動するため、活動に集中し自分の得意分野、好きなことを見つけるきっかけを作り、自己肯定感を高めていく。

[活動内容]

1年間の活動内容は、最初にほぼ決めていたが、毎回、参加者名簿を見て、ボランティアや講師と相談し、安全面への配慮が必要な児童には大人が一人ついたり、刺激が多いと集中できない児童については、場所選びや環境調整を行い、活動に集中できるように工夫した。それぞれの年齢や特性に合わせグループ分けをし、それぞれに役割を与えた。また、初参加の児童については場所に慣れてもらうため、母親にも同席してもらうこともあった。

[活動成果]

・実施回数・・・・・17回  

・参加者数(述べ人数)・・・・・約240人(82組)

・ボランティアの数・・・・29人(個人)

・ボランティア団体に講師依頼・・・・・ 4団体 

・その他・・・・・流しそうめん等、富山国際大学学生地域活動サークルからの参加があった。 

[工夫したポイント]

参加している子ども達の特性や興味から、活動内容をそのつどボランティアや講師と練り直した。また、社会福祉協議会からボランティアや講師を紹介してもらったり、日頃仕事で関わりのある方に講師の依頼をし、なるべく多くの大人と関わりを持てるようにした。ボランティアの中には障がい児への不安のある方もおり、参加する子ども達の障がいの特性や年齢等を事前にお伝えした。

[活動の反省点]

活動日が学校行事と重なり参加者が少ない日もあれば、流しそうめん、バーベキュー、運動教室などでは、予想を超える人数となることもあり、開催ぎりぎりにならないと人数がわからない点で苦労した。また、ボランティアが確保できず、職員にお願いすることもあった。チラシを作り保健センター等に張り紙をしたが、問い合わせはなく、保護者のお友達など、ある程度障がいを受け入れている方の参加が多かった。

[今後の課題・展望]

①新しい参加者を増やす・・新規の参加者を増やしたい。インターネットで活動内容を公開したり、次回の活動を予告し参加者を募りたいがインターネットの怖さもあり検討したい。                               ②ボランティアの確保・・個人のボランティアは都合が悪くなることもあるため、ボランティア団体から数名参加してもらう等、検討したい。

③活動内容の工夫・・子どもの発達の違いから繰り返し同じ授業を行い、知識を身につけることも必要であるが、思い切って活動場所を変えたり、初めての人と関わるという刺激も与えていきたい。

  • 大島絵本館の先生とオリジナルパズル作り
  • 家族の親睦会
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