[解決したかった現状と課題]
発達に障がいを持つ児童、ボーダーといわれる子ども達は、学校では集団活動になじめないクラスメイトとトラブルを起こす等、やりにくさ、生きずらさを感じていることが多い。彼らが活動できる居場所を作り、ボランティアや講師と一緒に活動することで、仲間とやり遂げること、最後までやり抜くことを学ぶ。小集団で活動するため、活動に集中し自分の得意分野、好きなことを見つけるきっかけを作り、自己肯定感を高めていく。
[活動内容]
1年間の活動内容は、最初にほぼ決めていたが、毎回、参加者名簿を見て、ボランティアや講師と相談し、安全面への配慮が必要な児童には大人が一人ついたり、刺激が多いと集中できない児童については、場所選びや環境調整を行い、活動に集中できるように工夫した。それぞれの年齢や特性に合わせグループ分けをし、それぞれに役割を与えた。また、初参加の児童については場所に慣れてもらうため、母親にも同席してもらうこともあった。
[活動成果]
・実施回数・・・・・17回
・参加者数(述べ人数)・・・・・約240人(82組)
・ボランティアの数・・・・29人(個人)
・ボランティア団体に講師依頼・・・・・ 4団体
・その他・・・・・流しそうめん等、富山国際大学学生地域活動サークルからの参加があった。
[工夫したポイント]
参加している子ども達の特性や興味から、活動内容をそのつどボランティアや講師と練り直した。また、社会福祉協議会からボランティアや講師を紹介してもらったり、日頃仕事で関わりのある方に講師の依頼をし、なるべく多くの大人と関わりを持てるようにした。ボランティアの中には障がい児への不安のある方もおり、参加する子ども達の障がいの特性や年齢等を事前にお伝えした。
[活動の反省点]
活動日が学校行事と重なり参加者が少ない日もあれば、流しそうめん、バーベキュー、運動教室などでは、予想を超える人数となることもあり、開催ぎりぎりにならないと人数がわからない点で苦労した。また、ボランティアが確保できず、職員にお願いすることもあった。チラシを作り保健センター等に張り紙をしたが、問い合わせはなく、保護者のお友達など、ある程度障がいを受け入れている方の参加が多かった。
[今後の課題・展望]
①新しい参加者を増やす・・新規の参加者を増やしたい。インターネットで活動内容を公開したり、次回の活動を予告し参加者を募りたいがインターネットの怖さもあり検討したい。 ②ボランティアの確保・・個人のボランティアは都合が悪くなることもあるため、ボランティア団体から数名参加してもらう等、検討したい。
③活動内容の工夫・・子どもの発達の違いから繰り返し同じ授業を行い、知識を身につけることも必要であるが、思い切って活動場所を変えたり、初めての人と関わるという刺激も与えていきたい。