[解決したかった現状と課題]
近年、東大阪市では、障がい児を対象とした「児童デイサービス」が軒並みに増え、多くの障がい児が、平日休日関係なく利用している。家族と離れる時間が多くなったことで、親が仕事に従事できたり、レスパイトの役割を果たすことができるようになった反面、障がい児が家族と一緒に過ごす時間が減ったことで共有する思い出が少なくなったこと、家族が同じ立場の人と知り合ったり、悩みや想いを共有する機会が減り、孤立している現状がある。
[活動内容]
障がい児を抱える家族が共に過ごす時間を持つことで思い出を共有し、家族の絆をより強くすること、また、同じ境遇の仲間に出会い、「自分は一人でない」ということを知ったり、悩みや想いを共有できることで安心感や自信を持って子育てできる環境に繋げていくことを目的に、障がい児やその家族を対象にしたプログラムを組み立て、障がい児本人だけではなく、家族がリフレッシュできる時間も提供した。
[活動成果]
・2016年5月21日(日)イベント「野外交流会」参加人数42人
・2016年6月18日(日)イベント「お茶会~ヨガ体験」参加人数11人(保育人数含む)
・2016年8月6日(日)イベント「親子で食べれるフレンチフルコース」:参加人数16人
・2016年10月29日(土)イベント「お茶会~ポーセラーツ教室」:参加人数7人(保育人数含む)
・2016年12月18日(日)イベント「ライブ&ミニ講演会」:参加人数80人
[工夫ポイント]
親子参加のイベントでは、親だけが障がい児の見守りを担うのではなく、ボランティアさんも含めて共に見守る体制を作ることで、親同士の交流を図ることができるように配慮した。
[活動の反省点]
イベント企画に関しては、障がい児を抱える家族からリクエストの多かったものを取り上げて実施したが、イベントによって参加人数に偏りが出る結果になってしまった。イベントの宣伝方法、より多くの人に知ってもらえる方法、初めての人でも参加しやすい雰囲気作りをもっと工夫する必要があった。また、ボランティアさんの確保も難航した。継続してご協力して頂ける環境作りの必要性を感じた。
[今後の課題・展望]
今後も、障がい児やその家族が気軽に集まり、それぞれの悩みや思いを共有したり、リフレッシュできる機会を提供していくことで、障がい児を抱える家庭の孤立化を防ぎ、安心感を持って生活できる社会を目ざして活動を展開していく。今後の課題としては、財源面や人材(ボランティアさん)の確保、当法人をより多くの人に知ってもらえるような活動の展開の仕方などが挙げられる。