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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 近江八幡市手をつなぐ育成会』様滋賀県 / 助成金額:310,000円

目録贈呈の様子

活動名

手をつなぐスポレク事業 放課後スポレククラブ「ピースクラブ」

概要

養護学校に通う子どもたちがクラブ活動として、巨大オセロめくりやゴムとびなどのレクリエーション、ボールを使ってキャッチボールなどの軽スポーツなどを通じて、友達やボランティアさん、スタッフのみんなと一緒に楽しい時聞を過ごします。これらのスポーツやレクレーションを通して、スポーツのルールを学んだり、体を動かす楽しみを体験したり、友達やスタッフと一緒に放課後の時間を過ごす居場所づくりをめざします。

中間報告
ウォーミングアップの様子

中間報告

201709/21

NPO法人 近江八幡市手をつなぐ育成会 中間報告(2017年2月13日 現在)

[活動に至る背景]

地域の養護学校では、放課後などのクラブ活動を実施していないことが大半で、授業終了後はスクールバスで自宅に帰宅し家族と一緒に過ごすか、児童福祉法の障がい児通所支援事業放課後等デイサービスを利用して過ごすことが多い実態にあります。

障がい児が友達と一緒に遊ぶ約束ができないこと、障がい児のみで過ごすことができないことなどで、普通の学生のように放課後を楽しんで過ごせていないため、有意義な時間を過ごすために障がい福祉サービスでない、地域の支援者が関わり、普通の学生のように放課後のクラブ活動を楽しむために活動を開始しました。

[活動状況]

野洲養護学校に通う中学部と高等部の子どもたちのクラブ活動です。毎月1回、放課後、野洲養護学校の体育館をお借りし活動しています。

学校が終わると子供たちが「ただいま~♪」と言って元気に体育館へ集まってきます。全員が集まると円になり、高等部3年のお友だちが、始まりのあいさつをして活動がスタートします。放課後にもかかわらず子どもたちはとっても元気!スポーツやレクリエーションで元気いっぱい体を動かしています。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

初めは、活動になじめなかった子どもたちも少しずつ慣れてきて、今では始まりのあいさつや、ウォーミングアップのストレッチなどを子どもたちから積極的に参加する姿が見られるようになってきました。活動では、簡単なレクリエーションと少し頑張って本格的なスポーツに挑戦するようなプログラムを組んでいて、簡単なレクリエーションは、できるだけルールが単純で結果を視覚ではっきりわかるようなペットボトルのボーリングや巨大オセロゲーム、玉入れ、ドッチビーなどをしています。チームワークで勝利を獲得したり、好成績が出たりすると全身で喜びを表現している姿を見ると楽しんでくれていることが伝わってきます。スポーツでは、バスケットに挑戦していて、初めは、ボールが飛んでくるのさえ怖がっていましたが、次第にコツをつかみドリブルやランニングパスも少しできるようになってきました。諦めず挑戦することで、できた喜びにつながっていけるようスタッフが応援し見守っていきたいと思っています。またクラブの仲間は、クラスの友達とはまた違う仲間として仲間意識も芽生えてきているようで、活動中友だちが困っていると互いを思いやる姿に心温まります。一人自宅でテレビやゲームに没頭したり、家族や支援者など大人と過ごしたりしているだけではできなかった友だちとの関わりがあり、体を思いっきり動かすことができる放課後の楽しみの場所になってきていることを、とてもうれしく感じています。現在8名のですが、さらに仲間が増えるように周知していきたいと考えています。

  • 玉入れの様子
  • ウォーミングアップの様子
  • バスケットに挑戦!
  • みんなが大好きペットボトルボーリング
終了報告
NPO法人 近江八幡市手をつなぐ育成会 終了報告の写真

終了報告

201802/10

NPO法人 近江八幡市手をつなぐ育成会 終了報告

[解決したかった現状と課題]

地域の特別支援学校では、全ての子どもが放課後のクラブ活動に参加できないという現状で、多くの子ども達は、放課後、家族と過ごすか、障がい児通所支援事業放課後等デイサービスを利用して過ごしています。ただ、放課後等デイサービスでは、同じ年代の友だちと楽しんで過ごせないということもあり、地域では、障がい児も普通の学生のように、放課後、同じ年代の友だちと有意義な時間を過ごすためのクラブ活動の場が求められてきました。

[活動内容]

手をつなぐスポレク事業では、放課後の余暇活動と友だちや地域のつながりの場として、野洲養護学校に通う中学部と高等部の子ども達が参加できる、スポーツやレクリエーションを中心とした「ピースクラブ」の活動を野洲養護学校の体育館で実施し、また、スポーツを通して、地域の人や友だちと一緒に楽しく体を動かせるつながりの場として、音楽体操やダンス、ニュースポーツの体験など親子参加のスポレク広場を開催しています。

[活動成果]

・放課後の「ピースクラブ」は毎月1回、計10回実施しました。総計55名の中高生が参加し、友だちと元気に体を動かしました。これまでの活動で子どもたちは、ただ参加するだけではなく、自分で役割を見つけながら活動に参加したり、クラブの友だちを思いやる姿も見られ、子ども達の成長する姿を微笑ましく思いました。

・休日のスポレク広場は、3回開催し、54名の参加がありました。地域の人や障がい児者の親子が集い、つながりの場となりました。

[工夫したポイント]

子ども達が楽しく活動に参加できるよう、単純なルールで結果がはっきりわかるボーリングや、巨大オセロゲームを毎回活動に取り入れました。また、レクレエーションだけでなく、少し頑張って本格的なスポーツにも挑戦しました。

[活動の反省点]

対象の障がい児や保護者に活動の内容が伝わらず、なかなか新規の参加が増えませんでした。

[今後の課題・展望]

放課後のクラブ活動として、子どもや保護者、学校の先生方に知ってもらうことができました。活動に参加した子どもの保護者から「子どもが毎月楽しみにしていて、とても喜んでいます。普通の中高生と同じようにクラブ活動の体験をさせてあげることができて、本当に良かったです」と感想をいただきました。今後も、障がいがあってもクラブ活動に参加し、仲間と一緒に生き生きと活動できる場として、長く続けていきたいと考えています。

  • 活動写真1
  • 活動写真2
  • 活動写真3
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