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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 ヒューマン支援ネット』様広島県 / 助成金額:420,000円

目録贈呈の様子

活動名

経済的困難を抱える家庭の子どもたちの学習支援と 居場所づくり

概要

宿題や勉強で困っていることはありませんか。「ここが解らない」そんな子どもたちのために、みんなで一緒に宿題や勉強をします。勉強の仕方や、悩み、将来の夢などを講師と語り合い、アドバイスが受けられ、また、同世代の子どもたち、ボランティア、地域の人たちとの交流を通して、困難な状態にあっても、夢をあきらめず、子どもが将来に希望を持って活躍できるように、学習支援と居場所づくり、交流の場を提供します。

中間報告
健康講座

中間報告

201709/21

NPO法人 ヒューマン支援ネット 中間報告(2017年2月17日 現在)

[活動に至る背景]

子ども(20歳未満)の貧困率は上昇傾向にあり、今や子どもの貧困は6人に1人が貧困状態にあると言われている。親の働き方によって、子どもの学習を見てやれない、話し相手にもなれないなど、親の愛情を受ける機会の少ない子どもたちが、学校以外でどれだけのサポートが得られているかが、子どもたちの学力を大きく左右している現状もあり、貧しさから抜け出せないケースが多く「貧困の連鎖」を生み出している。

貧困の世代間連鎖を断ち切るためには、意欲やコミュニケーション能力の向上など、家庭教育も必要となっている中で、地域や行政の動きを知り、情報収集を進め、生活困窮家庭への学習支援事業を実施することとした。

[活動状況]

・9月末~11月末:事業実施にあたり協力していただく任意団体、廿日市市、社会福祉協議会、大学生の講師ボランティア団体、民生委員等と実施場所と時間帯、対象者、運営方法、広報等について8回の打ち合わせを開催。募集チラシを作成し廿日市市関係機関や民生委員に配布

・12月:学習支援実施場所の職員、コミュニティ責任者と実施について話し合い、中学校長会でチラシを配布し実施について説明と案内

・学習支援ボランティア(大学生、一般市民)、保護者(子ども同伴)に説明会を開催

・12月12日から、学習支援を開催

[成果(アピールポイント含)と反省点]

現在はまだ成果が出ていません。反省点としては

・学生ボランティアとの打ち合わせがなかなかできず(授業との関連)、実施曜日と時間帯の決定が遅れ、広報が送れた

・12月から開始としたので、学校は冬休みと重なり、家庭では年末の忙しさと重なり、応募者がほとんどなし

・学校からの連絡で本当に参加してほしいと思う子どもたちは、最初の一歩が踏み出せないで、参加したいとの希望はあるが、なかなか出てこられない。このような状態の子どもたちに来てもらうにはどうしたらよいか

・3月が学年の区切りとなるので12月~3月で募集した。4月からも継続して事業は実施するという保護者への説明で、4月から参加するという子どもが多い説明会では8月末までの予定を配布

  • 健康講座
  • メンタルヘルス講座
  • 傾聴
  • ペアレントトレーニング
終了報告
NPO法人 ヒューマン支援ネット 終了報告の写真

終了報告

201803/21

NPO法人 ヒューマン支援ネット 終了報告

[解決したかった現状と課題]

1.親の事情や働き方により、学習を見てもらえない、話し相手になってもらえないなどの子どもたちに、学習の機会を与え学力を身に付け、生活習慣を確立する。

2.学校での授業についていけない子どもたちには、学習のサポートを行い、公立高校へ進学できるようにする。

3.子どもたちに、やればできるという自信を付けることで、希望する将来の生活ができるように支援する。

[活動内容]

市民、大学生、市役所、社協等の協力で、2016年12月から学習支援を開始した。

・対象:中学1年~高校3年

・実施日:毎週、月曜日と木曜日の18時~20時に実施した。

・科目:国語、数学、英語、宿題。

・終了後は必ず部屋の掃除をし、挨拶をして終了した。

・一人ずつ丁寧にみていくと、きまって躓く箇所があり、そこを中心に個別指導を行った。

[活動成果]

1.学習支援回数:69回 参加者7名(参加者は、保護者同士の口コミで10名になることもあった)

テスト形式の問題を何度も解くことで、初めはできなかった問題が徐々にできるようになっていった。  

2.交流会:1回 参加者5名

実施日が「母の日」であったため、子どもたちの要望に応えて、チーズケーキとフルーツ寒天を作り、母親へのお土産とした。

[工夫ポイント]

1.テストの前には子どもたちに自信をつけるために、教科書から復習内容を中心にした問題を作成して解かせた。

2.夏休みは1学期の復習を中心に行い、宿題は提出日をチェックし、進捗を確認しながら学習を進めた。

[活動の反省点]

1.本当に参加してほしい子どもたちを、どのように把握していくか非常に困難であった。

2.個別指導の場合、参加者が10人になると、講師2人では十分に学習を見ることができず、講師を増員した。

3.苦手な科目を学習させ、やればできるという自信をつけさせるために、楽しく学習できるように工夫を行った。

4.交流会を2回行う予定にしていたが、中学生はクラブ活動が土・日や夏休みも毎日あるため、1回しか行えなかった。

5.始めはぎこちない会話であったが、徐々にコミュニケーションが取れるようになった。

[今後の課題・展望]

1.今の参加者が中学3年生になったら、全員が公立高校に入学できるように、毎日の授業と入学試験準備のための学習をどのようなバランスで行っていくか検討する。

2.市の福祉課、他NPO法人、地域社会、その他多くの団体等と協力し、長く継続していけるようにする。

3.子どもが将来どんな職業につき、どんな生活を望むかというキャリア形成の相談や保護者との懇談会の(家庭での子どもの様子や学習態度など)実施について検討する。

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