[解決したかった現状と課題]
様々な理由により、勉強で分からない問題があっても、親に聞くことができず、結果わからない問題をそのままにしてしまい、成績が伸びず、将来の夢をあきらめなければならなくなるというケースが少なくない。そのような家庭環境の子どもたちに、一緒に学習する場を設け、みんなで教え合うことにより、成績を伸ばすことができるとともに、人を思いやる精神を養うことができると考えている。
[活動内容]
毎月第2・4月曜日に、松江市の中心にある市民活動センターを利用して、子どもたちに学習支援「見守り塾」を行った。初めは、学校の宿題のみを見るようにしていたが、途中から、初めに問題集(4教科各5分程度でできるような内容)を解いて、講師に丸付けをしてもらってから、学校の宿題に移るというように内容も充実していった。講師が中高生のため、積極的に質問する様子が見受けられた。
[活動成果]
1.実施回数 20回
2.参加申込者数 38名(うちひとり親家庭の子ども13名)
3.延参加者数 184名(1回あたり9.2人)
[工夫のポイント]
・中高生を講師とすることで、子どもたちに参加しやすい環境を作ることができた。
・子どもたちの状況を見ながら、役員が声がけをして、学習を促した。
・相談により、参加対象以外の学年の子どもも受け入れた。
[活動の反省点]
・年度末から年度当初の時期に、募集のタイミングが遅くなり、4月、5月は参加者が少なかった。
・学習障がいのある兄弟の参加もあったが、どのように接したり、指導したりしたらよいか分かる者がおらず、うまい対応ができなかった。
[今後の課題・展望]
・今回で助成金が終了となるため、今後の運営費の捻出について検討が必要である。
・講師については、昨年までの参加者の中から1名が講師となったため、今後もこのような良い流れが続けばよいと感じている。