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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 山陰MORE』様島根県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

ひとり親家庭の子どもや家庭学習に不安がある子どもに対する支援

概要

当法人では昨年から「ドコモ市民活動団体助成事業」を受けて、様々な家庭状況、また学習に対して不安がある子どもたちに対して、中高生が勉強を教えるという「見守り塾」を実施してきました。
参加している子どもたちが勉強につまずいていると講師の中高生がすぐに声をかけ一緒に勉強を進める姿は感動的なものがあり、今後も、少しでもこのような活動で様々な状況の子どもたちの支援をめざしていきます。

中間報告
見守り塾

中間報告

201709/21

NPO法人 山陰MORE 中間報告(2017年1月22日 現在)

[活動に至る背景]

昔と家庭環境が変わり、現代では様々な状況の家族環境が地域に混在している。近年特に話題に上るのが、ひとり親家庭の生活や子育てに関する問題である。一昔前であると、例えひとり親家庭であっても、祖父・祖母と同居で、親は家族のために働き、子どもの面倒は祖父や祖母がみていたが、現代ではそのような家庭は少なくなり、親のみで子育てをする家庭が増加している。子育てにおいて、他に支援がないと、中々細部にまで目が行き届かず、結果として、子どもの成績が思うように伸びないという弊害がある。また、一般の家庭の子どもでも家庭学習に不安がある子どもも増加している。

[活動状況]

この活動を「見守り塾」という名称にして希望者を募り、参加希望者は現在25名である。また、講師については、当初高校生と通学生2名であったが、新聞に活動が掲載されたことにより、高校生から講師ボランティア希望があり、中途から3名体制での活動となった。

塾の初めに、こちらが準備した課題を参加者に解かせ、講師が○付をして、個々に返し間違い部分を説明し、子どもたちに理解させた後、各自が自習学習をし、分らない問題があれば、講師に教えてもらうという流れである。また、一人では学習が進まない子どもに対しては、講師がマンツーマンで、一緒に辞書を調べたり、問題を解いたりときめ細やかな支援をしている。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

この活動を実施することにより、子どもたちの学習に対する不安を解消ができるとともに、学校以外のコミュニティーで、様々な年齢の子どもたちで学び合うことにより、人を思いやる気持ちを育むことができる。保護者の方からは、「家ではなかなか勉強をしないのに、この塾に参加するとしっかり勉強しておりびっくりした。」という意見や、「中学生になっても参加させたい」という意見、また、「下の子が次1年生で対象ではないと思いますが参加しても良いですか。」という相談もいただき、非常に成果が上がっていると思われる。また、講師以外にも参加者同士でも教えあう場面もあり、分からない子どもに教えるということは、自分の中でもしっかり学習の整理がついていないとできないため相乗効果が出ていると思われる。このような子どもが多くなれば、将来的に様々な場面で指導者になりたいと考えることもが増え、このことは積極的な人間を輩出することにつながると考えられる。

また講師陣も、初めは手が挙がった子どもの所に教えに行く程度だったが、だんだん慣れてきて、子どもたちの状況を見ながら、手が進んでいない子どもには声掛けをして、一緒に勉強をするようになり、非常に良い関係性も築けていると思われる。

  • 見守り塾
  • 見守り塾マンツーマン指導
  • 見守り塾新聞掲載
終了報告
NPO法人 山陰MORE 終了報告の写真

終了報告

201802/01

NPO法人 山陰MORE 終了報告

[解決したかった現状と課題]

様々な理由により、勉強で分からない問題があっても、親に聞くことができず、結果わからない問題をそのままにしてしまい、成績が伸びず、将来の夢をあきらめなければならなくなるというケースが少なくない。そのような家庭環境の子どもたちに、一緒に学習する場を設け、みんなで教え合うことにより、成績を伸ばすことができるとともに、人を思いやる精神を養うことができると考えている。

[活動内容]

毎月第2・4月曜日に、松江市の中心にある市民活動センターを利用して、子どもたちに学習支援「見守り塾」を行った。初めは、学校の宿題のみを見るようにしていたが、途中から、初めに問題集(4教科各5分程度でできるような内容)を解いて、講師に丸付けをしてもらってから、学校の宿題に移るというように内容も充実していった。講師が中高生のため、積極的に質問する様子が見受けられた。

[活動成果]

1.実施回数 20回

2.参加申込者数 38名(うちひとり親家庭の子ども13名)

3.延参加者数 184名(1回あたり9.2人)

[工夫のポイント]

・中高生を講師とすることで、子どもたちに参加しやすい環境を作ることができた。

・子どもたちの状況を見ながら、役員が声がけをして、学習を促した。

・相談により、参加対象以外の学年の子どもも受け入れた。

[活動の反省点]

・年度末から年度当初の時期に、募集のタイミングが遅くなり、4月、5月は参加者が少なかった。

・学習障がいのある兄弟の参加もあったが、どのように接したり、指導したりしたらよいか分かる者がおらず、うまい対応ができなかった。

[今後の課題・展望]

・今回で助成金が終了となるため、今後の運営費の捻出について検討が必要である。

・講師については、昨年までの参加者の中から1名が講師となったため、今後もこのような良い流れが続けばよいと感じている。

  • 見守り塾1
  • 見守り塾2
  • 見守り塾3
  • 参加者への野菜配布
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