[活動に至る背景]
「運動の会(子どもたち)」
・参加希望者が増え抽選形式となり参加できない子どもが増えてきたため、子どもたちが海には入れなくても海で遊び運動する機会を提供する。
・知的・発達障がい児は運動する環境が少ないので運動できる環境作りを行う。
「お勉強会(ボランティアさん・親御さん)」
・ノーマライゼーションの社会を作るために知的・発達障がいをもっと理解してもらう。そして自ら発信できる人を育成する。
・毎回テーマを決め講師を招いて講義し、グループワークなどを取り込みながら勉強する。
「海講習会(ボランティア)」
・サーフィンスクール同様、サーフボードを使い波に乗る方法やサーポート体制の作り方等の講義をする。
[活動状況]
運動の会は1回目から悪天候により延期、1月の運動の会が正式な1回目となった。サーフィンスクール同様予報が変わってしまう所が難しい。
開催ごとにスクール生を募集しているので参加者が分散して参加できない子どもがいない。
ボランティアが少ないため、積極的にボランティア同士の参加を募っている。
お勉強会は、ボランティアがサーフィンスクールの体験や経験を共有する機会となり、サーフィンスクールでは疑問に思った事を確認できる良い機会になったようである。
疑問は解決したが、今後どのように発信していくかが今後の課題となっている。
[成果(アピールポイント含)と反省点]
①運動の会の目的である運動不足解消として、障がい児がペアとなり一緒に走るトレーニングプログラムを実施した。冬休み中に体を動かす機会がなかったようで、子どもたちは元気いっぱいに走ってトレーニングし、いい汗をかいていた。共同作業では、予想以上に障がい児がお互いに思いやりの気持ちを持ちながら、1つ1つの種目を進めていた。
そしてサンドサーフィン(砂山を作り、上からサーフボードで滑るサーフィン体験)では少し怖く勇気が必要な子どももいましたが、ボランティアや子ども同士が声をあげることで、参加者全員が滑り下りる事ができた。サンドサーフィンでは、波に乗れない子どもが滑る事ができたと喜ぶ姿がみられ、サーフィンスクールでは成功する事ができなかった事が、サンドサーフィンで成功し良い結果につなげることができた。
風邪やインフルエンザでボランティアの当日欠席があり、ボランティアに人数が足りないところがあった。
②お勉強会の目的である、ノーマライゼーションの社会作りの理解というところで、グループワークを中心に障がい児の理解がどこまでできているのかお互いに真剣に話合った。
障がい者体験として会場内に障害物を置き、健常者とアイマスクをした障がい者(健常者がアイマスクをする)のペアを作り、どのように説明してスムーズに歩くことができるのかを体験した。わかりやすく的確に伝える事の大切さは、知的・発達障がい児との会話をする時に役に立つ事が実感できた。
勉強したことをどのように伝えるかについては、今後の課題である。