[解決したかった現状と課題]
1.子どもたちを増やし、幅の広い活動をする。
2.子どもとの1対1の学習体制を確保するため、講師を増やす取り組みをする。
3.子どものこころのケアのフォローと母親のメンタルなフォローも必要であるので、面接を実施する。
4.面会交流による母子のこころの負担を軽減させる取り組みをする。
5.母子家庭への生活支援の一環としてフードバンクを利用し援助する。
[活動内容]
1.子ども達が友達を連れてきたり、シェルター入所の子ども達が随時参加した。
2.学生に声かけをして、安定した学習体制を築いてきた。
3.学習前の時間に子ども達に「心の天気」を実施。同時間帯に母親のグループ「ひこばえカフェ」を開催した。
4.同行支援を行って、子どもの安全と心の安定を確保した。
5.フードドライブで、お米やパンを配布した。
[活動成果]
1.原則、毎月第1~第4土曜日に開催(年間45回)
2.参加対象は小学1年~6年。毎回、児童10人前後参加。スタッフは、1対1学習が成立する人数を確保した。
3.1対1学習により、基礎学力の定着ときめ細かい「心のケア」ができた。
4.2016年10月ハローウィンパーティー(20名参加)、12月クリスマス会(20名参加)、3月カレーパーティ―(24名参加)、2017年7月BBQキャンプ(26名参加)等を開催。異年齢間での人間関係の構築ができた。
[工夫したポイント]
1.言語化できない児童の思いを描画したり、絵はがきの選択で自分の心と対話をしてもらったこと。
2.「ひこばえカフェ」を新設し、コーヒーを飲みながら母親の話を傾聴し、生きる勇気が持てる場を提供した。
[活動の反省点]
1.質の高い学習支援や心のケアを提供するためのスタッフ研修が少なかった。
2.地域の公民館を利用したため、他の利用者へ配慮をせざるを得ず、不自由な面があった。
3.支援を必要としている児童は多いが、この活動へつなげることや、スタッフ確保がスムーズではなかった。
[今後の課題・展望]
1.子ども達の根底に流れる「よりよくなりたい」という欲求を学習面、生活面で発揮できるように支援していく。
2.中学に行って躓くことのないよう、将来自信を持って生きていける人となれるよう学習態度を培う。
3.DV等母子家庭に育った子ども達は、その環境の中で生きていく他ないため、今後も「心のケア」の充実を図る必要がある。
4.心に傷を抱えている子ども達や母親にとって、自分を取り戻せるホッと出来る「第三の居場所」として、利用価値を高める。