[活動の概要]
当団体では、家財道具の搬出を中心に家屋の修繕や保全活動を主として行ってきました。
対象者として熊本地震の被災者としていますが、今回の活動では仮設住宅入居者を中心に実施しました。
活動期間は、2016年7月初旬から2017年4月現在まで継続しています。
活動の内容としては、仮設住宅入居者からの依頼を受けて、現地調査を実施した後にボランティア派遣の計画を立てる。その計画を基にボランティアを派遣して依頼を実行する。依頼実行後は依頼者に現場の状況説明(荷物の引き渡し)をして作業完了となります。
現在までに150件以上の引越しや荷物の搬出と家屋の修繕活動を実施しております。
特に荷物の搬出においては、人力での実施が困難と予想される場所では有資格者を派遣して重機を用いたボランティア活動を実施しております。人力だけでの作業は、時間と人を非常に多く要するために重機と人力での作業を並行して実施しました。また団体理事長が作業時の安全管理を徹底しており、保護具の着用から始まり、危険予知訓練といったことも実施して事故防止に尽力しておりました。作業開始から現状まで作業事故など無く作業も実施しております。
家屋の修繕活動では、震災発生後初期に屋根をブルーシートで養生した家屋などが、時間の経過によって再度ブルーシートを張り替える必要が生じたので実施しました。また、作業内容に関しても石垣の補修や庭の草刈り、家屋の傾きの修繕や外壁の補修なども実施しています。一部専門的な知識を要する作業に関しては、専門ボランティアのスケジュールを調整して作業にあたっています。
計画当初はビラなどの配布物を利用して、広く対象者を募集しようと考えておりました。ですが実際は私たちの活動自体が広く認知されたこともあり、口コミが依頼を呼んで作業依頼は非常に多かったです。依頼者を募集するためのビラを作成するという方向から、活動終了時に活動報告書を手渡して活動内容を広げてもらうという方向にシフトしました。
また、当初は人力での作業の割合を多く考えておりましたが、予想以上に重機を用いる場面が多くなっております。荷物の搬出やすべての活動において重機や軽トラなどを使用しており、重機で使用する軽油代を含めて車両購入費や車両維持費と交通費が非常に多くなっています。
スケジュール面においては、危険作業実施時の作業監督を任せることのできる人間が少ないこともあり、現場が重なると並行して作業を実施することが出来なくなります。