【10月】
仮設が設置されたものの、見守りの委託を受けた社会福祉協議会などの組織体制や雇用した相談員の研修などもあり、受け入れ準備に時間がかかり、思うような活動が開始できませんでした。熊本市支援活動会議(行政、仮設周辺地域自治会役員、仮設責任者、支援団体、見守り支援受託者)に会員とともに出席。仮設住宅での支え合いセンター相談員との打ち合わせと相談員の傾聴。
宇城市は、法人会員と傾聴講座の受講生による仮設住宅での傾聴活動開始。
【11月~3月】
熊本市塚原仮設団地での独居老人などの名簿から訪問傾聴活動。
御船町で月2回~3回の茶話会開催しながらの傾聴活動。
熊本市の施設では、みなし仮設対象者の茶話会を毎週月曜日開催しながらの傾聴活動。
被災者の居宅訪問を中心に行う予定でいましたが、熊本市の仮設住宅を除いた、他地域(御船・南阿蘇・宇城市・大津町等)では、行政・社会福祉協議会・自治会・仮設の責任者などの連携不足や受け入れ側組織の様々な課題や組織体制もあり、法人独自での訪問が許可されず茶話会中心の傾聴になりました。
その後のスケジュールは、熊本市の支え合いセンターから依頼され実施した法人単独の居宅訪問での傾聴、また他地域では、他団体との協力で茶話会を定期的に開催することができました。チラシで茶話会の案内も作成しました。
また、他の団体と協力した茶話会の内容も様々に工夫しながら、出来るだけ被災者の主体性が生まれるような茶話会を計画し、ものづくり、足湯、ホットケーキ作り、たこ焼きづくり、絵手紙講座、AED講習など傾聴会員も一緒に作ったり体験したり講習を受けたりする中で、楽しい時間や一緒に乗り越えようという思いを共有する中で少しずつお話を聴かせていただけるようになりました。
熊本市内の仮設では、独居老人の居宅訪問や日中ひとりでいる被災者への訪問を二人一組で丁寧にすることができ、支え合いセンター相談員や仮設の自治会役員との情報共有で連携をとり孤立者を出さないようにしました。
宇城市では、支え合いセンター相談員が多くの被災者への接し方に限界があり、社協より「傾聴の研修」依頼を受け実施しました。研修後参加者からは、「指導員にはなったものの、しだいに被災者との対応に限界で悩んでいたが傾聴を学べたことで、今後の被災者への対応に役立てたい」との声もありました。
大津町では、ベテランの傾聴会員が「みんなの家」や被災した老健施設などにも定期的に出向き、被災者の心のケアを行ってきました。