受賞者・授賞式Winner / Ceremony
第11回(2012年)
ドコモ・モバイル・サイエンス賞は、情報通信技術および移動通信技術の発展と、次代を切り開く意欲的な若手研究者の育成に寄与することを目的に、2002年に創設し、今年で10周年を迎えました。
本年は、34件の応募を厳正に審査した結果、「先端技術部門」と「基礎科学部門」の2部門において優秀賞、「社会科学部門」において奨励賞の受賞者を選出し、2012年10月19日(金)に東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京にて授賞式を開催いたしました。
授賞式に先立ち「変わらなきゃ、これからの日本」と題し、評論家・公益財団法人大宅壮一文庫理事長の大宅映子氏による記念講演を行いました。
また、授賞式には文部科学省 研究振興局 局長の吉田大輔様、NTTドコモ 代表取締役社長 加藤薫様をはじめ、多くのご来賓、関係者の方々にご出席いただきました。
10周年、おめでとうございます。NTTドコモ創立10周年を記念し、2002年、モバイル・コミュニケーション・ファンドが設立され、その第一の事業として、ドコモ・モバイル・サイエンス賞が創設されました。
情報通信技術・移動通信技術の発達は、いつでもどこでも誰とでも、音声通信・データ通信を可能にし、人々の生活・活動に多大な恩恵をもたらしました。また、政治、経済、文化などのグローバル化の促進にも大きく貢献しています。技術的、科学的側面のみならず、社会科学的側面からの発展が求められ、次代を切り開く意欲的な若手研究者・人材の育成が求められました。そうした社会的ニーズに応えるべく、本賞が創設され、10周年を迎えました。
(1)先端技術部門、(2)基礎科学部門、(3)社会科学部門の3部門に対し、毎年、50歳未満の若手研究者から寄せられた研究成果、論文、業績を審査してまいりました。各部門ごとの審査結果は、理事長にも陪席いただき、全委員10名で構成する選考委員会で審議され、受賞者が決定いたします。
創設から10年間の受賞者は、グループ受賞を含め、34件・43名に上ります。情報化社会の進展に伴い、次世代を担う若手研究者の皆様への期待は、一層大きくなっていると思われます。歴代受賞者に改めてお慶びを申し上げるとともに、ご活躍を祈念申し上げます。
10周年に寄せて
羽鳥 光俊先生
選考委員長 東京大学名誉教授